怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

法関係

「テロ等準備罪」の危険性について

今日は、籠池証人喚問の話題で持ち切りであろう。全く見てないので、それはおいといて。 政府が密かに提出したという「テロ等準備罪」らしいが、あまり必要性についてきちんと説明されてはいないようだ。 恐らくは、「テロ防止」などという大義名分とは別の…

続・学校法人への国有地(豊中市)売却問題と、錯誤登記の怪

昨日の続きです。土地取引とか価格交渉について、2015年夏頃に近畿財務局・大阪航空局の担当者たちが、事業者等と協議の場を設けていたらしい、ということで、当時の安倍政権というのは、兎に角「やっちまえ!」という無敵状態に似た傾向で、何でもゴリ押し…

学校法人への国有地(豊中市)売却問題と、錯誤登記の怪

どうも謎が謎を呼ぶ展開となっているようだ。時の総理大臣のファーストレディが、名誉校長として名前が出ており、講演や挨拶も行っていたらしいのだが、安倍総理は何ら関係のない人物が勝手に名前を使ったのだ、という風な言い逃れをしているらしい。 実際、…

辺野古違法確認訴訟の最高裁判決〜最高裁は大臣の下僕

本日、最高裁判決が出されました。ざっと判決文を読んでみましたが、まるで定塚訟務局長の「オウム返し」かと見紛うかのような、酷い判決文でした。最高裁判事というのは、その権威が地に堕ちましたね。>http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/358/0…

福岡高裁那覇支部 多見谷寿郎裁判長の違法確認訴訟の著しい不当判決〜4

少し長いですが、判決文(p183〜184)の引用をします(原文は改行なく一連の文章です。拙ブログの説明の為に、区分を施し先頭に記号を付しています)。沖縄県HPの知事公室のリンクから引用しました。 判決文の後半>http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chi…

福岡高裁那覇支部 多見谷寿郎裁判長の違法確認訴訟の著しい不当判決〜3

相手にするだけ時間の無駄な部分が多すぎて、全部に反論を書くのは辛い。意味のない論点をダラダラと並べているだけであり、無意味だ。本件訴訟での裁判長の暴論は留まるところを知らない。裁判長だから、どんなことを言っても許されると勘違いでもしている…

福岡高裁那覇支部 多見谷寿郎裁判長の違法確認訴訟の著しい不当判決〜2

続きです(午前中にメモ書きを前の記事にしてしまいました、調べものの途中だったのですみません。今は消して元に戻してます)。 3)自庁取消は可能であるそもそも論として、多見谷寿郎裁判長の判決における処分の取消権についての見解は明らかな誤りがあり…

福岡高裁那覇支部 多見谷寿郎裁判長の違法確認訴訟の著しい不当判決

辺野古違法確認訴訟 判決要旨 >http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/62573(膨大な量の文書のまとめ、有難うございました) あまりに無駄に長く、読むのが苦痛であり、時間を浪費したようなものだった。 代執行訴訟における国の主張を、ほぼ丸々引き…

多見谷寿郎裁判長(福岡高裁那覇支部)が違法確認訴訟で背負う十字架

辺野古沖の基地建設問題は、オリンピックの陰に隠れて、国民の関心が薄れているのではないかと危惧している。本日、第二回公判が開催された違法確認訴訟であるが、原告の国が主張するオウム返しの如き論点は、ほぼ全部が無意味であることに変わりは無い。>h…

辺野古沖基地建設に係る埋立承認取消処分を巡る国の訴訟について〜2

学習能力が欠如している、安倍政権と訴訟戦略を支えているはずの法務省訟務局及び各省訟務担当官僚たちは、懲りずに無駄な訴訟を提起してきたようなので、反撃を試みることにする。彼らのような、法を悪用する立場の存在に、どうしても負けるわけにはいかな…

辺野古沖基地建設に係る埋立承認取消処分を巡る国の訴訟について(追記あり)

和解以降の計画通り、国が沖縄県を提訴することになった。>http://ryukyushimpo.jp/news/entry-321027.html 裁判での論点について述べる前に、まず、個人的感想を書いておきたい。安倍政権は、平成27年11月に代執行訴訟を提起したが、裁判での敗北が確定的…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜12

いよいよ本丸の「戦争法」と呼び声の高い、新法を見てみよう。まず、法律名が長く、法令検索用の略称を知らない(笑)。『国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律』である。 拙ブログとしては、例え…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜11

少し間が空きましたが、再開したいと思います。 これからは、昨年の法改正が一体全体どういうものであったのか、という点について、見ることにします。 まず、基本的な部分で分かり易い、自衛隊法の改正から見ることにする。 自衛隊法は、自衛隊の性格を規定…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜10

集団的自衛権について書いてみる。前回の記事では、刑法上の正当防衛や緊急避難では、自己の防衛のみならず、他人の権利を防衛しても、処罰対象とはならない(ある限度内において)ということを述べた。 これは、自衛権にいう「自国防衛」=個別的自衛権、「…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜9

集団的自衛権の話に行く前に、もう少し「自衛力」と「自衛権」について考えてみたい。 1 自衛隊の位置づけ昨年の法改正以前までについて、述べる。 1)「自衛力」として戦力の定義を再掲すると、①爆弾テロ防止条約4条にいう『Military forces of a State』…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜8

これまで、憲法9条について理解するべく、拙ブログとしての定義及び条文解釈を書いてきた。今度は、実際の議論の対象となっている点について、どういう説明ができるかということを考えてみたい。 1 自衛権と憲法前文(平和的生存権)或いは憲法13条自衛権…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜7

1の定義に従って、拙ブログの解釈を書いてゆくこととする。 2 憲法9条の解釈 1)1項について「国際紛争(非軍事的・軍事的紛争)を解決する手段」としては、a)国権の発動たる戦争 b)武力による威嚇 c)武力の行使を放棄する、というのが条項の規定すると…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜6

憲法の条文を解釈する前に、文言の意味合いについて、整理してみたい。 あくまで拙ブログでの理解であり、定義であるので、注意されたい(一部英語表記を追加しました)。 1 文言の定義 1)国際紛争 international disputes日本国憲法にもあるが、その他条…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜5

帝国議会の議論が引用部が非常に長くて、読み難いと思いますが、どうか全部お読みいただければ、と思います。 ここまでで、当時の政府答弁から、制定意図がかなり見えてきたのではないかと思います。法学の重箱の隅を突くような話ではなくて、当時の議員も世…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜4

2)自衛権放棄は9条1項から導けないというのが政府答弁 21年9月5日貴族院 憲法改正案特別委員会○南原繁君 昨日吉田外務大臣が御出席がございませぬでしたが爲に、保留して置きました問題、即ち戰爭抛棄に關聯致しまして、御尋ね申上げたいと存じます、一つ…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜3

○芦田委員長 更に問題を具體的に考へまして、改正案第九條を檢討致しますと、ここに三つの問題があると思ひます 第一は、法案第九條の規定に依れば、我が國は自衞權をも抛棄する結果となるかどうか、此の點は本委員會に於て多數の議員諸君より繰返し論議せら…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜2

続きです。2 憲法改正の過程 1)主な経過 日本の政治体制を大幅に変更する必要性が認識されていたことは間違いなく、天皇制を継続するか否かという大きな問題点も抱えたままであった。 恐らくはマッカーサー元帥の憲法改正の必要性があるとの認識の下、当…

日本国憲法と第9条に関する論点整理〜1

以前に拙ブログにおける個人的見解について、述べたことがある。15年9月 >http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/feda7c19ca58f9dbaea3d61e47d8298b >http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8f9221250dbcdb6e86f9b278b8c9fef1 >http://blog.goo.ne.jp/criti…

三菱自動車の燃費データを巡る問題について〜日産自動車の責任

これまで、三菱自動車が提出した「走行抵抗」のデータの計測法が違っていた、ということが報道などで言われているが、日産自動車が何らの責任を生じないのだろうか? まず、三菱自動車が改めて走行抵抗の測定結果を出して、それを基に燃費データの訂正を行う…

三菱自動車の燃費データを巡る問題について

かつてのリコール隠し問題で、大揺れに揺れたことを記憶している方々も少なくないだろう。あの頃から、マスコミ各社が記者会見場において、不祥事企業への過剰な謝罪要求という光景をよく目にするようになったように思う。記者諸君のつるし上げ、というやつ…

玉井克哉東大教授の珍説〜電力事業者は「原発を自発的に停止できない」

遂に、ここまで来ましたか。行政法のプロを自認する方が、驚くべき解釈を提示しているようです。 https://twitter.com/tamai1961/status/721969289612242944 (法律の学生向け)原子力発電所の運転を電気事業者が「自発的に」停止することなどできないという…

原発行政を正すことのできる司法を応援しよう(追記あり)

先日の大津地裁の仮処分決定に関して、もうちょっと追加しておきたい。 まず、大勢の国民が裁判所なり原子力規制委員会なりを、真剣に応援し、これを支持する覚悟をもってすれば、必ずしも全部が全部権力サイドのご意向に従うわけではないかもしれない、とい…

高浜原発運転差止仮処分〜大津地裁決定

まだ決定文書を読んでいないのだが、報道から感じたことをとりあえず書く。時間がある時に、大津地裁決定を読んで考えてみたい。 これまでのなし崩し的再稼働に対し、裁判所が問題点の指摘をした決定であったと思う。報道からすると、恐らく(関電側が)説明…

平気で嘘をつく政府及び法務省訟務局の自己矛盾

辺野古埋立について、安倍政権が代執行訴訟を提起したにも関わらず、裁判所の和解案を受諾することになったわけであるが、これにより、国の主張が徹頭徹尾デタラメであった、ということが明らかになった。 裁判での争点の一つと言われていたのは、知事の取消…

辺野古代執行訴訟で露呈した安倍政権と霞が関の無法ぶり

和解案が示された当初は、国側として受け入れるわけがない、と強弁していたのだが、和解表明が総理決断として突如報道された。昨年10月時点では、政府は「絶対に負けるはずがない」と自信たっぷりで代執行訴訟に臨んでいた。かつての代執行訴訟においても、…