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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

増税前にすべきこと〜その3・学びなき政治

消費税増税だけは、3党合意が大事だとマスコミも政治家たちも口を揃えて言う。


彼らのバカな所は、狂信的なことであり、その自覚が全くないことだ。
それは、過去15年に渡り、失敗に終わってきたことを省みず、同じように失敗を重ねることである。


しかも、「良薬は口に苦し」的に、国民が望まないことをやるのが「いい政治」と狂信しているのである。これは、単なる異常。宗教的といってもいい。言い方を変えると、特定利権者たちの利益を守るのが、いい政治、ということ。

企業原理主義者、官僚、マスコミ、そういう特定層の少数利益を守る政治に反対する多数派(一般国民)を、ポピュリズムと呼んで非難するのである。彼らにとって都合の良い、屁理屈に過ぎない。


これは薬だから飲め、と言って飲まされてきたが、実は害のある毒薬だったか、診断に誤りがあって使うべき薬を間違ってきた、ということだろう。それを失敗とは認められず、「これはいい薬だ」と言い続ける愚か者たちが、増税派の連中なのである。



3党合意というのは、小泉政権時代にもあった。
自民、公明と民主で、年金をはじめとする社会保障改革を話し合う、という場を設けることに合意したのが、04年だった。その後、当時の岡田代表がテーブルには着かない、と言い続けて拒否を続けた。自公の手柄になるから、とか、そんあ幼稚な理由で、だった。
笹森連合会長が「年金改革は与野党を越えて話合う方がいい」と岡田代表に協議を促したが、岡田代表は何かの席上で気色ばんで反論したりしていたくらいだ。それほど、3党合意を拒否していたのが、岡田副総理の過去の姿だ。


国会での質疑でも、席に着いたらどうですか、と小泉総理に言われる度に逃げ回っていたではないか。まあ、一部、与野党間の合意に基づいて協議されたりもしたが、進展は得られぬまま終わった。


05年>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8e78d828b9292ad822c4db1971cd9ee3


参考:


中曽根弘文議員の本会議討論で、次のように述べている。


定率減税の縮減については、財政の現状を考えると今は消費税を引き上げる環境にないと考えており、どこに増収策を求めるか、厳しい財政状況の中で財政全体のことを考えて一つの選択として今回定率減税の縮減を行うこととした。これからの高齢社会のことを総合的に勘案し、定率減税の縮減の増収分は基礎年金の国庫負担二分の一への引上げ財源に充てることになっており、負担と給付の全体のバランスを考えてとった措置である。

◎国庫負担2分の1引き上げ財源は、何遍も指摘してきた通り「定率減税廃止」が充てられることとされていたのだ。財務省よ、ウソをつくのをやめろ。


年金及び社会保障制度改革について、「総理が社会保障制度改革について、三党合意に賛成し、年金の一元化を望ましいと考える理由は何か。また、公的年金一元化のためには納税者番号制度の導入は不可避と思うがどうか」との質疑があり、これに対し、小泉内閣総理大臣及び関係各大臣より、「社会保障制度は、これからの高齢社会の中で極めて大事なものであり、これを政争の具にせず、政権交代があっても維持発展できる持続可能な制度にしていくことが最も重要だと考え三党合意に賛成したものである。年金の一元化については、現在の年金制度は厚生労働省のみならず、各省に及ぶ複雑な制度で極めて分かりにくいものとなっている。現在は、人々がかつてに比べ職業を替えていく時代になり、年金制度は簡素で分かりやすいものが望ましいと考えている。納税者番号制度の導入については、現在様々な議論が行われており、まだ全体の姿が見えていない現状にあるが、できることなら納税者番号制は導入することが望ましいと考えている」旨の答弁がありました。

04年から既に8年経過したのだぞ。何故このときの三党合意は重要視されなかったのか。
そういう二重基準がおかしい、って言ってるのだ。増税だけは、即決と。


その後、合同会議が設置されるに至った。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/nf_0143_l.htm


しかし、郵政選挙が終わって、立ち消えとなっていった。


時間だけが無駄に過ぎただけ、ということ。
この失策もあって、厚生年金の積立金は、当時の約160兆円から40兆円くらいは減ってしまったんじゃないかな。23年度末時点での残高は120兆円を切っているかもしれない。
このペースで推移すれば、積立金が枯渇するのは時間の問題であろう。


国の借金も、同じくうなぎのぼりで増えただけ。
厚生年金(共済年金も、だな)の給付抑制を行わない限り、制度が持ちこたえられない。これは別の機会に譲るが、抜本的改革を目指さなければ、残された時間は少ないのだ。


急ぎ着手するのは、増税ではない。
社会保障制度、特に、年金であり、失業給付や生活保護を含めた全体像、である。


8年前から、何も前進してこなかった、というのが、事実である。


そして、バカだけは頑固に維持されてきた。増税増税、また増税、という狂気の連中だ。負担を増やせばどうにかなる、というものではないことに、永遠に気づけないのだ。


反省もなく、失敗が繰り返される、ということだ。