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続・米国の債務危機はマダ〜?

やっぱり、計算が合わないな。
どう見てもおかしいんだが。


http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTYE98B08S20130912


[ワシントン 12日 ロイター] - 米財務省が12日発表した8月の財政収支は、経済の好転に伴う税収拡大などを背景に、赤字額が1479億2000万ドルとなり、前年同月の1905億3000万ドルから縮小、市場予想の1500億ドルを下回った。

内訳では、歳出が3332億9000万ドルと、前年同月の3693億9000万ドルから縮小する一方、歳入は1853億7000万ドルと、前年同月の1788億6000万ドルから拡大した。

今会計年度(昨年10月から)の累計赤字額は7553億5000万ドル。前年同期は1兆1640億ドル。

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3月末時点の赤字幅は5998.6億ドル。前の記事で書いたざっとの6千億ドルで合ってる。

で、4月と6月には大幅の黒字だったみたいで、それで一息つけた、ということらしいんだな。
でも、それがあったとしても、やっぱりおかしい。

7月、8月は連続で赤字、しかも8月には1479億ドルの赤字だった。
つまり、9月1日時点では、赤字額合計がロイター記事にあるように「7553.5億ドル」であるはずだ。


12年10月1日時点での上限までの猶予額が3670億ドルだったことを思えば、3月時点でデフォルト危機だと騒いでいたのが、6000億ドル赤字だったわけで、緊急措置で金をかき集めたとしても、もう残りなんかないはずだろう。

さて問題です。
3883億ドルは、どのように調達したのか?
緊急措置で集められる金は、2千億ドルくらいだ、と言っていたのに、どういうわけだかその2倍近くの金を用意できた、と?


赤字額7553億ドル、上限まで3670億ドルなら、どう見ても上限を3883億ドル超過していることになるわけだよ。


これは9月単月でプラスになったとしても、資金ショートになっていなければならない水準だ、ということである。

もしも緊急措置みたいに、どこからか金を調達できた場合には、単月収支がマイナス幅が大幅圧縮されているか黒字化していなければならない。でも、7月、8月はそうなっていない。純粋に金が用意できなかったはずだ、ということである。それなのに上限に到達していない、ということであると、3月時点で大幅に余裕を生んでいなければならないはずだったろう。

なのに、黒字化を達成できた4月を過ぎた5月時点で、再度デフォルト危機が騒がれたのは明らかにおかしい。3月時点で大幅に上限までの余裕が取れたなら、4月収支が出た5月時点では「更なるプラス幅拡大」しかあり得ないのであって、上限がもっと遠のいたはずの5月に上限どうすんだ、みたいな話が出るはずないから。



あるとすれば、帳簿や数字の「チョロまかし」とか、本当はデフォってるけど知らん顔でFRBから金を引っ張っていってるとか、そういうようなことかね?

エンロン事件を見れば判るように、「金融帝国アメリカ」さまの数字や帳簿の捏造や誤魔化しなんてのは、朝飯前だろう。何たって、世界一の専門家たちが大勢揃っておいでだ。ペテンの手口や実力も、そりゃあハンパじゃなく素晴らしいことだろうからな(笑)。




http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0HG0AM20130920


この表から判ることがある。
それは、例えば12年分のデータが違う、ということだ。
全部を検証したわけではないから、正確にはどうなのかは不明だ。



実際に、12年5月の赤字額を見てみよう。

ロイターの一覧表では430億ドル赤字、だ。


しかし、発表当時は違っていた。


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE85B01Y20120612


[ワシントン 12日 ロイター] 米財務省が12日発表した5月の財政収支は、1246億ドルの赤字となり、赤字幅は前年同月の576億ドルからおよそ2倍に増加した。

2012会計年度(2011年10月─2012年9月)初めからの財政赤字は8445億ドルで、前年同期の9270億ドルから縮小した。

5月の歳出は3053億5000万ドル(前年同月は2325億8000万ドル)、歳入は1807億3000万ドル(同1749億4000万ドル)だった。

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何と816億ドルもマイナス幅が縮小されている、という結果になっているのだ。
まあ、この原因がロイター記者の転記ミス、ということかもしれないし、発表資料の記載ミスということなのかもしれない。原因は判らないよ。ただ、12会計年度の数字は、赤字額がいくつかの報道や資料とは違っている。


言えることは、財政収支の報告とか計算結果とかは、胡散臭い、ということであり、何が本当に正しい数字なのかは、元のデータを詳しく見せてもらわないと判定のしようがない、ということ。


そして、緊急措置とやらで、合衆国政府が一体全体、どこからどれくらいの金額を集めてきて、その収支はその後どうなっているのか、単に支払い猶予とか返済繰延ということであると、後から必ず払う義務が生じるだけなので、会計上の「借入金」には変わりない、ということになるだけである。


短期的に預かり金を増やしたとしても、それは「自分の金」ではないから資産でもないし、債務超過を回避できることにもならない。


つまりは、米国がやっていることは、これに類する操作か数字の捏造ではないのか、ということだ。
証拠を見せろ、と言っても、見せないわけだよ、アメリカさまは。


見られると、大変なことになるからだ。

その裏では、中国の統計が怪しい、とか、出鱈目だ、とか、散々他人を非難するが、実際一番怪しく胡散臭いのは、アメリカ合衆国自身である、ということだ。お前らのような、ヤクザ国家が他国を批判する資格なんかない、って言ってんだ、ボケが。


さっさと崖から飛び降りろ。