怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

5・米国の債務危機マダ〜?

シリーズが長くなったので、数字をふることにしたんだわ。


で、アメリカの異常な予算にビックリしたわ。
こいつら、マジで公共事業としての軍事費を、真剣にやってたわけだ。


予算教書の数字から拾ってみたのが、以下だ。


年度  歳入  歳出  国防費  利払費

2006  21780  25680  4290  2110
2007  24160  27700  4724  2470
2008  25210  29310  5539  2610
2009  21890  39380  7300  2600
2010  21650  37210  6730  1640
2011  21740  38190  8950  2510
2012  21690  37960  8840  2420

(単位:億ドル)

年度は会計年度(前年10月〜翌年9月)、国防費と利払費は予算教書予算額、歳入と歳出は予算教書で発表された前年度分の数字(決算数字に該当するものと思う)。


ブッシュ政権時代には、小さな政府を目指す必要があったので、歳出は抑制されていた。しかし、オバマ政権になって以降、経済危機があったとはいえ、異常な伸びを示しているのが国防費である。ブッシュ時代の2倍以上に増加。

しかも、2011年度は歳入額の4割以上が国防費に消えてしまったのだ!
社会保障費を認めないでおいて、9000億ドルくらいも軍事費に投入しているのだから、驚いたわ。

利払費は国債発行額が増加している割には、全然増えてないわけ。ヘンだよな?
借り換えで減少している分がある、といった理由なのかもしれないが、どうも怪しい。
それから、米国債保有主体だが「非市場性」の保有って誰なんだ?


で、もっと驚くのは、09年の財政赤字額が初めて1兆ドルを超えた、ということで、数字で見れば1兆7490億ドルの赤字になっているわけだ。これは大統領がそう発表しているわけ。前年の会計の数字を説明せねばならんから。


でもね、これが数年後になってみると、何故か大幅減少となっているわけだよ。
後年では、09年度の財政赤字が1兆4130億ドル、とか、3千億ドル以上も減少しているわけ。これは09年度だけじゃないんだよ。他も全部そう。

インチキ臭くね?(笑)


なんで、こんなに大幅に数字が変わるわけ?
しかも、毎年毎年のように、債務上限に達して金がない、払えなくなる、って財務省が細かく数字を出しているのに、1年後でちょっと変わり、2年か3年もするとずっと少なく減ってしまう、って、おかしくね?


日経新聞記事で10年当時の数字を探したら、こんな感じ。



財政赤字2年連続で1兆ドル突破 2010会計年度
2010/7/14 11:37

【ワシントン=大隅隆】米財務省は13日、2010会計年度(09年10月〜10年9月)の財政赤字が6月までの9カ月間の累計で1兆40億2800万ドル(約89兆円)になったと発表した。過去最大だった09年度に続き2年連続で財政赤字が1兆ドルを超えた。緩やかな景気回復に伴い歳入も底入れ感があるが、雇用対策などの歳出も増加。財政収支の改善は進んでいない。

 6月単月の財政赤字は684億2200万ドル。前年同月比で27.5%減ったが、21カ月連続という過去最長の赤字継続を更新した。歳入は同16.6%増の2510億4800万ドル。企業収益の回復で法人税が持ち直している。一方、歳出は3194億7000万ドルで同3.2%増。景気対策の支出に加え、雇用低迷が長引いて失業保険給付などが増えている。

 米政府は今会計年度の赤字をほぼ前年度(1兆4157億ドル)並みの1兆5000億ドル強と見込んでいる。9カ月間の赤字額は前年同期(1兆862億ドル)とほぼ同規模。財政収支は政府の想定通りに悪化している。

 現時点では、ユーロ不安などの影響でドル建ての米国債に資金が流入。米財政資金の調達は順調に推移している。ただ、国内総生産(GDP)比の財政赤字は10%前後。国際通貨基金IMF)の調べでは、フランスやドイツなどの欧州主要国よりも財政状況が悪い。

 オバマ政権は景気重視の姿勢を示しており、本格的な財政再建は今年11月の中間選挙以降に着手する構え。今秋までに米景気が民需主導の安定的な回復軌道に乗れるかどうかが米国の財政運営にも影響しそうだ。

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10年度は史上最悪の赤字更新とか言われていて、ラスト3か月でもやっぱり悪かったわけだ。でも、3か月で好転したんだと。ヘンじゃね?

高々2兆2千億ドルくらいの収入しかないのに、軍事費に9千億ドルもつぎ込むアメリカさまが、どうやって3000億ドル以上も金をかき集めてこれたわけ?
2011年度の予算教書での数字と最近出てる数字は、やっぱり3450億ドルもずれてる。2012年度では2400億ドルも減ってる。


そんなに決算数字がコロコロと変わるもんなんですかね?

こんなインチキ会計のアメリカ合衆国政府の財政赤字が、全然問題にされなくて、格付け会社もみんな黙認していて、ということだわな。


どれが正しい数字なんだね?
アメリカは、やっぱりペテンの国、インチキ会計、不正会計の国だった、ということなんですか?


今年の債務上限の数字だって、出鱈目くさいわけだし。
FRBに何が何でも買入を継続してもらわなけりゃ、ペテンがバレるからですかね?


こんなヤツらの何が信用できると?


中国の怪しい統計と同じように、よく訂正されてしまって数字が判らないGDP統計とか、財政収支赤字額とか、財政収支赤字額のGDP比(笑)というインチキみたいな数字とか、そういうのは、何を信じるといいんでしょうな。

アメリカの財政支出は、旧ソ連レベルで軍事費に投入されている国である、というのは、まあ正しいんじゃないか。

バターより砲弾、だったか。違うか、忘れた。
戦車よりパン、だったか。

これじゃあ、海兵隊が沖縄にしがみついて離れないわけだよ。
ヤクザみたいに、金づるを掴んで離さないから。ヒルみたいな連中なんだよ。それ現実だわ。