怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

アメリカの債務危機の度に訪れる「他国の危機」

さて、皆さんお忘れの頃かもしれませんが、再びアメリカさまの債務上限問題の期限がやってまいりました。


http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304402204579337480043928064.html?dsk=y


【ワシントン】ルー米財務長官は22日、議会が2月末までに債務上限の引き上げか凍結に動かなければ、その時点で政府の借り入れ能力は尽きるとの見通しを明らかにした。2月末は、同長官が以前公表した控えめな方の予想期限に一致する。

 長官は、財務省の最新の予想期限を記した議会宛ての書簡で、「この見通しはもともと変わりやすいものではあるが、緊急措置を長期間維持するような合理的筋書きは見込めない」と述べた。

 議会は昨年10月、政府の債務上限を2014年2月7日まで凍結することを承認した。債務上限凍結が失効した後も、財務省は緊急措置を用いて資金の借り入れを継続することができる。ルー長官は12月、議会に対し、こうした措置は2月末か3月初めに全て使い果たすと伝えた。長官の22日付書簡によると、新たな資料で、政府の選択肢が2月末に尽きる可能性が高いことが明らかになったという。

 ルー長官は議会に対し、できるだけ早く、「そして必ず2月末よりも前に」債務上限について行動を起こすよう求めた。

 政府にはこれまでほど柔軟性がないと述べ、その理由として、2月には多額の税還付があるため、不透明感が高まるほか、借り入れ能力を長く維持させるために使える手元現金も減るからだと説明した。債務上限をめぐる与野党間の攻防が展開されたのは直近で11年後半と13年後半だが、当時の財務省は現金を備蓄したり決定を延期したりする力がもっと強かった。

 議会では債務上限への対応をめぐる議論が休止していたが、ルー長官の書簡をきっかけに息を吹き返す可能性がある。民主、共和両党は、正確な妥結期限がいつなのか当惑を見せている。両党はこの数年、債務上限の延長や凍結にあたって期限ぎりぎりまで交渉を続けることが再三あった。特に税制や歳出政策などをめぐり広く議論が巻き起こっている中では、これは依然として政治的に不評な策だからだ。

 一部の共和党議員は、来週のオバマ大統領の一般教書演説が終わった後に、債務上限にどう対応するかについての交渉戦略を話し合って決めるつもりだと述べている。


 議会が2月末までに債務上限の引き上げか凍結に動かない場合に状況がどうなるかは定かではない。おそらく、財務省の手元にある現金を使うことで、一定の期間は政府の債務返済が滞ることはないだろう。しかし、この資金は長くは持たず、数日か数週間で尽きるとみられ、そうなればホワイトハウスは、一部の支払いを延期したり優先したりするなど、もっと思い切った手段を講じるかどうか決定せざるを得なくなる。

 米政府の債務残高は1月17時点で17兆2250億ドル(約1803兆円)。政府は財政赤字を抱え、歳出が歳入を上回っているため、債務水準は上昇し続けている。

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昨年10月にどうにか延長した上限問題ですが、政府機関閉鎖で痛い思いをしたというわけです。

で、2月7日にその期限が迫っておりますから、僅か1週間しかないので、どうやって世界の目をそらして誤魔化すか、ということの算段がなされたのかもしれません。


その一つが、アルゼンチンやトルコなどの通貨危機、の過剰演出でしたか。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJEA0N00Q20140124


これはドル買いを呼び寄せる為の、工作と見ることもできるかもしれません。
実際、インドやトルコなどは利上げなどで対応したりしましたよね。


これも世界中には大したインパクトを与えなかったので、他にも手を考えたのでしょう。

だって、もう欧州危機の手は使い古されてしまったし、ギリシャギリシャだと騒ぐのも裏がバレてしまったので。
残るは、大した場所がなかった、ということでしょうか。


http://sankei.jp.msn.com/world/news/140129/amr14012911430006-n1.htm


爆笑だわ。
高々7兆円くらいの財政破綻で世界経済危機だって?

そんな影響があるわけなかろうて。
だったら、東電が破綻したら世界経済は終わるのか、っての。


たとえプエルトリコのカネ詰まりが発生したとしても、影響範囲は極めて限定的。
最も影響を受けそうなのは、アメリカさま、というくらいでは。


アメリカの金利が3%水準に行ってたのに、それが逆戻りになってしまったでしょう?


あれも、どう見てもおかしいんですわ。
アメリカ経済が企業業績が良くなって(だから株高なんだろう?笑)成長率もそこそこ、失業率も改善してきた、住宅価格も戻った、ということなんだから、金利は上がるはずだし、FRBが更に米国債買入を減らしてゆくに決まっているだろうに。


なのに、新興国プエルトリコでは、なぜかここに来て、いきなりの危機発生と。

期限まで1週間、アメリカさまの借金は16兆3940億ドルの上限を約8千億ドルも超過しての、17兆2250億ドルと。10月から僅か4か月しか経ってないけど?


だから言ったろ?
アメリカのインチキ経済、って。


さて、そのインチキ手法もいよいよ手詰まりとなってきたか。
アメリカに金を貸せるのは、どこにいる?
1800兆円だぞ?


デフォルトなら、格付けが見ものだな。