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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

大屋雄裕名古屋大教授の不誠実な議論

法学部教授がド素人相手にしか議論を挑めないのかと思ったわ。日本の法学教育は大丈夫なのか?w



玉井東大教授の場合

https://twitter.com/tamai1961/status/635077726265708544

要するに、違憲じゃ違憲じゃと叫ぶ、若者を煽る、しかしなぜ違憲かは頑として答えない、法案も読んでない、読んでないくせに、疑問を挟む者にはなぜ合憲か説明せよと執拗に迫る。これがある種の扇動者の典型だとすると、若い人には、騙されないように慎重に行動するよう勧めたいですね。



大屋名大教授の場合

https://twitter.com/takehiroohya/status/635068169648902145

「○○先生がこういう理由で違憲だと言ってました」なら「私の考えは違い、その理由はこうです」とでも説明できるだろうが「とにかく○○先生が違憲だと言ってたんです」と言われても「どういう理由なのか聞いてくるか、自分で考えて説明してください」としか言いようがねえだろう。



法学に疎い一般人なんかが「複数の憲法学者違憲と言っていますよ」などと指摘すると、彼らが要求するのは「どういう理由か言ってみろ」であり、「言えないなら意見するな」ということなのでしょうか。
行政裁判での準備書面みたいに、いちいち主張点を全て示し、それも逐条的・逐語的な解説と違憲と主張する根拠について、法廷でのお作法みたいに示さないと、彼らは例えば「これは合憲である、その理由はこうです」と自説を開示できないんですかねえ。


極めて不誠実ですな。己の選択した判断(賛成、反対など)の理由は何かと問われて答えられないことはないだろうに。
大屋氏は、本気で「一般国民が逐条的解説を行った上で賛否を述べよ」とか思っているのだろうか?


少なくとも、「私は反対です、何故なら、多数の憲法学者並びにその他大学教官たちが反対意見や声明を出しているからです」という意見は認められるべき。それは、多数の憲法学者並びにその他大学教官たちの、理性なり知性なりに信頼を置いたものと思われるのだから。
「じゃあ、大学教授が賛成と言えば、あなたは賛成と言うのか」みたいな批判はあり得るが、それは「じゃあ、政府が賛成と言えば、あなたは賛成と言うのか」「安倍総理が必要と言えば、あなたは賛成と言うのか」みたいなのと同類なので、有効な批判ではない。

普通の人々が誰・何を信頼するのかは彼らの自由であり、自分の知らないことが圧倒的に多いのだから、医者の言うことを信じたり、弁護士の言うことを信じたり、税理士の言うことを信じるのは一般的に行われていることである。
「私は安倍総理の言葉よりも、○○の発言を信じます、何故なら〜」という理由を提示されたなら、それで説明は尽きている。殊更に「何という法律の、何条が違法なのか」の立論を、国民全員が個別に行わないと賛否を決められないとか、意見表明を行うべきでないといったことにはならない。


だが、法学者なり憲法学者なり、そうした「専門的立場」の人には、相応の責任を伴うのは当然だ。医者が「治療法Xは△△に有効」と述べた場合、ド素人が言うのとはわけが違う。「医者の言葉」として普通の人々は受け止めるから、専門的立場の人からすればそれは「正しい」のであろう、という予断を与える。


故に、例えば憲法調査会での憲法学者3名が「違憲である」旨発言したということは、社会に重く捉えられたわけだ。自民党の高村議員は、これについて「最高裁違憲を決めるのであり学者ではない」といった批判をしていたが、権限がないことをもって意見の妥当性が否定されるわけでない。


そもそも、過半数の国民から要望しているものでないものについて、「今までの法制度ではダメだ、新たな法案が必要である」と、安倍内閣が幾度か総理会見などを行ってまで「法律を作らせてくれ」ということであろう。

国民からすると、過去との連続性、現行法体系で不十分な点が不明、違憲との評判などの理由から法案に賛成したくない、と言っているわけで。これを説得する役割は、法案が必要だと主張する政府なり、衆院通過させた国会議員なりに義務があるだろう。だとすれば、いちいち逐条的逐語的に解説を加え細かく説明すべきは、政府や与党議員なのであり、それを「知らない」と答える一般国民側に説明義務を負わせることはお門違いだ。議論の土台部分からしておかしい。


元々まともな議論などできないのかもしれないが、玉井教授や大屋教授のやり方というのは、決して褒められたものではないだろう。仮に内閣提出の法案について、賛成の立場を取るのであれば、賛成論の憲法学者らのように自説を展開すればよいだけのこと。そして、賛成の立場を取るに至った「理由」を示せないというのは不自然だ。これは議論でも何でもない、ただの回答に過ぎないのだから。それは前述した「私は反対です、何故なら〜」の表明と同じようなものだ。


もしも、自分は一般人・反対派の憲法学者・その他反対論者たちよりも法案について詳しく知っており、安倍内閣の見解を熟知しているのであれば、それらについて逐条的に分析を行い、違憲とする根拠がないと考えるなら、それを示せば事足りる。それをやれば、ろくに法律も読んでないor読めない反対派(と彼らが批判していた)の意見を否定できる根拠にできるだろう。


何故、それをしないのか?
不思議だね。


玉井さんは、例えば長谷部教授の違憲だとする論説等を読んだことがないのか?
違憲だと主張している、おおもとの憲法学者なり主要論者なりを法学の論理でもって叩き潰せば、反対の論陣を張る側を撃破できるかもしれないのに、どうしてそれをしない?(笑)同じ東大同士なんじゃありませんか?
ド素人の雑魚相手でしか、言い負かすことができませんから、ということかな?違うというなら、反対論側の学者を個別に選び出すなり、個別論点を逐条的・逐語的に反対派主張を退ける主張がいくらでもできるので、やって見せればよいだけなのだよ。


でも、彼らにはできないんでしょうね。
専門家相手だと、自分たちが逆に撃破されるかもしれない、と考えているからじゃないですか?それで素人相手に、いい気になっているのかな?



大屋教授については、公安の京大構内不法侵入事件の時にも取り上げたことがあるな。

14年11月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/580abbaca4373961c431cbe287e9072e


まあ、法学専門の教授がトイレだの図書館使用だのといった言い訳を主張するのはタダなので別にいいけど、誰何に逃走する理由を説明できないので、無駄だわな。雑な論だろうと安易に言えるわけで、お見事としか言いようがない。


さて、そんな大屋氏に、具体的な例を挙げておくことにする。彼の言う
「○○先生がこういう理由で違憲だと言ってました」
ってのを、用意しましたよ。



ア)拙ブログでの見解、及び内閣法制局長官経験者の見解:
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/fdcb7366fa32c8573ab5db206bd10559


少なくとも、ここには5名の元内閣法制局長官の見解があり、それぞれについて「私の考えは違い、その理由はこうです」と説明できることでしょう。拙ブログ見解は場外ですよ、勿論(笑)。



イ)報道ステーションの実施したアンケート調査結果:
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/info/enquete/


ここに、全国の各大学教官のご芳名が記載されており、回答のあった見解も載っている。この中から反対論者を逐一選び出して、「「私の考えは違い、その理由はこうです」と説明すれば、法学界での学術的結論が導き出せるかもしれませんよ?
法学素人の一般人相手に、「どの条文、どの語が違憲なのか言ってみろ」とか無理気味な要求をするよりも、ずっと有意義な議論になるんじゃありませんか?法学の専門家同士、話も通じやすいでしょう?


だから、大屋さんや玉井さんのように、政府の発表を熟知し十分理解している学者が、玉井曰く「違憲じゃ違憲じゃと叫ぶ」他の人々に対し、「あなた方の見解はこれこれこういう理由・根拠で間違っている、安倍内閣の言い分が正しいんだ」と主張すれば、いとも簡単に反対論を排除できるんじゃないですか?
おお、何て有意義な議論なんだ。


早速、大屋氏におかれましては、逐条的解説付きでもって、違憲という主張に根拠はないとか、違憲という判断は誤りである何故なら云々とか、個々の大学教授等の主張を具体的に挙げ、大屋氏の法学的に正当な立論でもって、打ち破れば宜しいんじゃないかと。
どっとはらい


大屋氏が個別具体的な法学者を相手にして、何らの有効な反論なり立論なりを出せない場合には、色んな憶測を呼ぶだろうね。


・実は、圧倒的多数派の反対論の方が妥当性が高いのではないか?
・実は、逐条的乃至逐語的解説や反論ができないんじゃないか?
・反対論者に言い負かされるのを怖がっているのではないか?


さあて、お手並み拝見。