怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

デフレ論争とは何だったのか〜無能の証明 その3

日経新聞は購読していないので、全然知らなかった。

偶然見かけたので、ちょっと取り上げてみたい。


このツイート>https://twitter.com/CCG_ONISHI/status/673444978970914816


「世界の工場」中国に陰り という見出しで、日中のULCが逆転している、という話らしい。
これは、昨年末に書いた、最低賃金の話でも取り上げた(ところで、中嶋よしふみさんは、拙ブログに記事削除を要求しなくてもよいのか?(笑))
日本のデフレを強固にし、難治性にしてしまったのが、この賃金問題なのである、ということを、拙ブログでは再三再四、口を酸っぱくして言ってきたのに、どうしてそういうことをよく考えようとしないのだろうか。


無能の証明 その2
15年2月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e4f41351585479925c2673d9c33b682b


約1年前にも書いてみたわけだが、無能揃いの政策担当者たちは何らの策も見いだせないまま、ということだな。こっちは06年からずっと言い続けてきたのに、だぞ?


(再掲)

ただ、今までの幾つかの記事にも少し書いてきましたが、社会全体の現象で見れば、
・賃金水準は97年以前とそれ以後で異なり98年以降低下
・非正規雇用が拡大
・ULCは98年以降低下(連続でマイナスに)
・企業の借入残高は減少傾向
・設備投資の減少

ということが観察されるので、当たらずと言えども遠からずなのではないか(笑)と思います。
なので、価格上昇圧力をULCの低下などで吸収してきたのではないか、ということです。何故価格転嫁しないのか、というと、消費者達の求める「低価格達成」とか、競合他社との価格競争に勝つことが「企業の生き残り戦略」だと信じていたから、などであり、世の中全体に「もっと価格は下がるだろう」という期待予測が醸成されていったからではないか、と思うわけです。

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10年前に書いてたことが、未だにそのまんま通じてしまうんだぞ?
日本は、本物のバカ揃いであり、政治的にもどうすることもできなかったんだ、ということだ。本物の愚か。


それに、中国の人件費上昇だの停滞期を迎えるだのという話も、05年から誰でも予想できることだったろう?


05年2月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3f1e5447e91bc8c4f841f697f74bdc7e

(再掲)

当面両国関係が良好ならば、インドへの日本からの投資が増加でき、また中国への牽制が可能であるし、経済的な依存度を中国からシフトできると考える。中国は急速な経済成長を遂げているが、日本やアジア新興諸国が経験した停滞過程を必ず辿る。株でも土地でもそうだが、上がっている時というのは、多くが下がるとは考えず投資を続け、上がり続けるのが当然との錯覚に陥りやすいのである。しかし、どのような経済活動でも右肩上がりが永続することはないと思う。従って、中国経済と言えども例外ではないだろう。単に停滞時期がいつになるかが分からないというだけである。そういうカントリーリスクも考慮した上で、対外投資・経済活動を推進する必要がある。中国の人件費上昇や、20年後くらいには急速かつ史上空前の大規模な高齢化社会が訪れること(「一人っ子政策」の効果が明確に出てくるのである)を考えると、インドの人口構成比は中国よりもはるかに魅力的であるし、現状でも成長余力をかなり残していることは投資効果はインドに軍配が上がると思える。しかし、以前から存在するパキスタンとの緊張関係が、インド投資のとても大きなリスクとして刑務所の塀なみの障壁となっていた。この塀を取り払うことが、どれ程の意義があるか理解できよう。

この流れが、首相歴訪へと繋がっているのだろう。インドは津波被害国でもあり、外交政策上の優先国なのだ。大型案件の獲得競争も今後激化していくかもしれないですね。

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少し考えてみれば、誰でも簡単に気付く程度の話でしかありません。
人件費上昇率は、90年後半時点から05年という10年間くらいで見ても、日本のそれとは全く異なる上昇傾向を見せてきたわけで、当時には人民元の通貨安政策と継続していたので影響度が小さかったものと思います。
しかし、元高へと転換されてからは、人件費高騰の影響を一層受けるようになるに決まっており、円安が更に拍車をかけることは当然の帰結でしょう。職探しをしている中国人労働者はもの凄くたくさんいますが、だからといって人件費が持続的に落ち込むということになるわけではないのですよ。マヌケ経済学者の迷信みたいな妄言を、まんま真に受けて信奉する人たちが哀れですな。経済学者気取りのカブレ者が考えるようには、現実世界が動くとは限らないということですな。


で、中国は一人っ子政策を完全に止める、という宣言をしたでしょう?(笑)
それは、特別に拙ブログの言う通りにしたというわけではないと思いますよ?

だけど、将来どうなるか、ということは、普通に思考力を有する人間ならば、分かるわけなんですわ。エネルギー供給力の目途が立ってきた(特に風力発電とか太陽光発電とかの発電量の爆発力は凄まじい)とか、食糧生産力や輸入できる体力とか、そういうこともあるでしょうね。が、弱点となりうる部分を改善しよう、とするのは、ごく普通の政治の反応ではないですか、ということです。


また、先日、インドのモディ首相が電撃訪問しましたよね?

http://www.cnn.co.jp/world/35075582.html


いや、単なる偶然に過ぎませんよ、勿論。インドの高速鉄道の契約は、日本が獲得したのも、割と最近だったような気が。
局面ごとで見れば、ごくごく自然なことです。別に珍しいことでも何でもありませんよ。ただ、今になって言うのではなくて、前から言ってたことがその後どうであったか、ということは、一応見るべきではないですかね。


日本の政治は、愚か者の支配下にある限り、うまく行かないということです。それを支える知識人気取りだか、学者連中だか、そういうのも偽物っぽい方々が多いのではないでしょうかね、という話ですな。日本の経済紙界隈は、10年も遅れているということは分かるので、読む価値を見出せないということでしょう。そして、経済教室だかお説教チックな記事だかで登場する、カスみたいな学者連中だか経済専門家だとかも、殆どが役立たずの無能連中揃いである、ということかなと感じるわけですね。素人以下なら、看板外せ、と言いたくなるわけです。