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WBC2017 日本代表の戦い〜惜敗だったが進歩も見えた

昨日の午前中は、かなり落ち込んだ。素晴らしい試合だったが、あと一歩及ばなかったから。

今年は6戦全勝で、アメリカに乗り込んで、宿敵米国に勝って、全勝優勝をしたいと心から願っていた。だが、残念な結果だったわけである。


日本代表チームはよく戦ったと思う。強さも見せることができたしね。
予選ラウンドでは、何と言っても、オランダとの延長戦での決着、あれは打撃戦でも負けないぞ、という粘りを見せた試合が凄かった。


米国との準決勝は、厳しい投手戦。

先発菅野は、メンタルが強いね。あの環境で投げたのは立派だった。エラーで失点はしたものの、雨中の決戦でよく耐え抜いていた。試合のリズムを作り、「ああ今日は、やはり投手戦だな」と。けど、「ミスが命とりになるね」という予感もあったわけだが。


千賀も素晴らしい投球だった。4者連続三振までは、真価を発揮していた。そこに、陥穽があったのかもしれんが。
ヒットと、二塁打を打った相手選手を褒めるべきだろう。逃さず打つ、というのは、厳しい集中力がないと難しいからね。米国選手は、マジに真剣勝負に来ていたんだわ。

かつての「日本の野球?あんなのは、ベースボールじゃないぜ、野球だよ」的な、甘く見た姿勢など微塵も感じられなかった。全力で倒しにいかないと勝てない相手、という、必死さが伝わってきたもの。真剣勝負の相手として、認めてもらえていた、ということなんだろう。


多分、千賀は、「超お買い得の掘り出しもの」として、誘いが来るかもしれないな。


日本が敗北した理由、それは、やはり、「メジャーのホームゲーム」に勝てなかった、ということかも。
一つは、雨が降ったこと。芝は濡れており、ボールの回転はいつも以上に難しかった。松田は、エラーする前に、速い打球や難しいゴロを止めて反応しており、ナイスプレーを重ねていたので責められないだろう。


一番の難しさは、「外の球場」だったことだと思う。米国選手は、パワーがあるので、「重い空気」をはね返す打撃力があったんだろう。千賀からの2塁打も、逆らわずにセンター左方向へ速い打球を飛ばしたはず。もし引っ張っていたら、あそこまで飛ばなかったかも。


一方、日本の8回裏の攻撃は、内川の執念のヒット、送って、青木まで回して四球で1、2塁の場面。4番、筒香で、ライトフライに倒れた。あれも、もし東京ドームとかなら、ひょっとすると、もっと長打になってたかもしれない。けれど、外の球場って、伸びがないのだよね。あの日は雨でとりわけフライが伸びにくい状況だった。
菊池のホームランがまさに奇跡的で、センターより流す方向への打球だったから届いたのかも。あれを引っ張りにいっても、まず厳しかったのでは。メジャー投手の球って、そういう感じかと。空気抵抗が大きい、あの日の試合会場だと、素直な打撃が効果的だったのかな、と。それとも、ドライブのかかった打球か。


なので、筒香の8回の打球は、うーん、ちょっと残念と思った。逆らわず、センター方向へ意識してたなら、…とタラレバを言ってみても仕方が無いのだけれどもね。


準決勝までは、打撃陣に大いに助けてもらったので、勝負の運ということで、仕方がないんだよ。


それにしても、今大会の日本代表チームは、いわゆる「真っ向勝負」で勝ち抜いてきた、というのが特徴的だった。打撃力のある相手には、パンチで返す。ホームラン返し、ってことだわな。


準決勝の米国相手では、恐れずストレートで三振、決め球フォークやスライダーで三振、とか。
普通、力勝負は、中々挑めないよ。けど、小細工なし、かわす投球でもなく、普通に力勝負をしての、試合経過だったわけだよ。これには、恐れ入ったんだ。マジ、立派な姿を見せてもらったよ。


今回は、ダルも、田中マー君もいないし、マエケンも岩隈もいなかったけど、それでも全然遜色なく、というかチームとしては、主に日本国内勢でしかりやったので、むしろ良かったのかもしれないし。


打撃陣は、米国入りしてから、移動疲れなんかもあるし、練習試合でも下降線になって、連敗で迎えたというのも、若干は影響したのかもしれない。けど、相手も真剣なのだから、ゲームプランとしては、接戦に持ち込んで、ということで、日本の戦いでもあったから、勝負は時の運ってことなんだな。


あんなに、一流のメジャー選手を揃えてくるようになったのね、米国も。


お疲れさまでした、侍ジャパン
重圧と言われてきた、野球の日本代表を率いてくれてありがとう、小久保監督。