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歯止めなき日本政治〜末期症状の民主党政権

野田政権は操り人形としての役割を淡々とこなしている。消費税増税だけではなく、普天間基地移設の為のアセス提出を26日に強行するつもりのようである。既成事実をひたすら積み上げる為だけに、野田政権が利用されているのである。与党の民主党は、それを傍観しているだけである。全くの無力。

TPPを押し切った戦術が簡単に通用すると学んだのだ。多くの国民がどれほど反対しようとも、「誰も止められない」ということを知ったのだ。

TPPの交渉参加表明は、出発前日という「反撃の時間を与えない」というタイミングで行われた。そうすると、どんなに反対意見があろうとも、阻止できない、ということになってしまうわけである。まさに、食い逃げ戦法みたいなものだ。「食って、パッと逃げる」ノダ。一目散に。

逃げ出す直前までは、食わないでおく、ということ。でも、食ってしまった後には、反対が出る時間帯を与えないようにしておくと、結局はほとぼりが冷めるということにできると甘く考えているのであろう。

今回の辺野古アセス提出が年内ギリギリ26日というタイミングが選ばれたのも、同様の理由だ。事前に「年内に提出する姿勢」と何度か報道をしておき、反対論の様子を観察する。反対の様子が「大したことないな」と踏めば、ささっと実行するということなのである。
直ぐに仕事納めで、反対意見など簡単に黙殺できるから、だ。どうせ大した反撃もできない、とタカをくくっているのである。

こうした食い逃げ戦法は、武器輸出3原則についても実施される見込みだ。党内の反対派なんかが全くの無力なのである。F35選定を実施した以上、ここに踏み込まないわけにはいかない、ということだ。この際だから、長年の懸案になっていたものは何だって「通しちまえばいい」ということになってしまったわけだ。
機種選定で、F35を通すのも楽勝だった。官僚の言いなり政権だから、まともな議論など必要ないのである。民主党の幼稚な議員たちがいるだけなので、与党からの反対も、別な反撃も何も出ない。サクっと通るだけ。


ここに来て、マスコミの目を引くように、ワザと「八ッ場ダム」問題を再点火した。前原の反対意見など、ただのプロレスごっこに過ぎない。ここに目を向けさせるためのポーズに過ぎないのである。稚拙な囮なのに、簡単に引っ掛かる。普天間問題のアセス提出が簡単にできるよ、ということなのだ。当然、民主党内からの反対意見など、抹殺されるだけ。あっても無視だ。だから、誰も止められない、ということなのである。

TPPの反対派向けには、農業政策や新幹線着工問題を使った。
これも簡単な分断工作に過ぎない。TPPに反対する地元への対策と、新幹線問題での反対派と賛成派を分断する餌なのだ。TPP反対派の中でも、新幹線には反対と賛成が分かれている。その足並みを乱そうというのが狙いだ。分断と懐柔、これに利用されたわけである。
新幹線工事は、小泉政権下で財政審が認めなかった経緯があったにも関わらず、今回はどういった検討がなされたのか不明のまま、なし崩し的に着工ということになったわけだ。朝霞公務員宿舎の件と、ほぼ同様なのだ。


民主党政権、殊に野田政権は、過去にはあったであろう「建前論」「原則論」さえもが消滅してしまった、ということである。好き勝手にやりたい放題。チェックが働かない、反対意見も無視、ということで、止めようがない、ということだ。マスコミだって、批判らしい批判もなく、情報隠蔽に協力し、都合のよいウソを並べる論者などを出して、野田政権に加担しているのと同じ。TPP問題の時の、大本営発表の如き「TPP大賛成、バスに乗り遅れるな」という賛成キャンペーン展開は、異常でさえあった。いかに財界の圧力があるからとはいえ、マスコミが監視役を果たせなくなったら、終わりだろうに。


日本の政治からは、智慧も良識も消滅した。
マスコミの良心も矜持も、同じく消滅危機に瀕している。
多くの国民は止めるべき政治の暴走を、何となく傍観してしまっている。あれよあれよという間に、物事を勝手に決められていく。

本当に取り返しのつかない決定をされる前に、野田政権を引き摺り降ろさないと日本はマジで終わるぞ。

小沢の強制起訴を実現した、東京第五検察審査会の疑惑だって、残されたままだ。ああいう手法をとるマスコミ勢力を決して許すべきではない。大体、東京第五検察審査会民主党議員が電話した翌日に、読売新聞がその内容と事実を知っていること自体が、どう考えたって不自然だろうに。異常だぞ、そういう関係というのは。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3da38419d0cd2052c946fa28d0b72bd0


小沢勢力と自民・公明党勢力が結んでもいいので、阻止すべきは阻止せよ。さもなくば、日本は取り返しのつかない大失敗をするんだぞ。福島原発みたいな、本当の失敗というものが、また起こってしまうのだぞ。