怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

朝霞市国家公務員宿舎建設問題に関する謎〜3

昨日の〜1の記事にちょっと補足というか、追加です。
確か当時の記事に書いていたはずと思って探したら、ありましたわ。

05年12月>竹中大臣の要望
(再掲)
無関係なことですが、小泉さんは政府資産圧縮に関して、「(特に土地の値段の高い)都心部にある公務員官舎を売却出来ない、ってのはどうしてなんだ?売れないって言うんだったら、その理由を聞かせてもらおうじゃねえか。」(本当は、こんな風には言ってません。諮問会議議事要旨をご自身でお読みの上、ご確認下さい)というようなことをおっしゃったのです。これはまあ、つまり「(批判の多い)公務員宿舎を売って借金返済の足しにするのが筋だろうよ、財務省。いや、理財局」ということですね(これも勝手な推測です)。理財局はちゃんと資料を全部出せ、と。他からも情報が入っているぞ、と。理財局はかなり抵抗してる、と(情報源は何処かは判りませんが。本当に抵抗してるかどうかも不明ですけど)。本庁舎を売ったりはせんでもいいと思うけど、官舎のうち豪奢なやつとか優遇され過ぎって非難を受けてる物件はダメなんじゃないか?やっぱり。


当時はまだリーマンショック前だったので、不動産売却と証券化(笑)といった、流行遅れのテーマが論点として出されていたりしたくらいです。財務省は強固な抵抗勢力だったのですが、郵政選挙小泉政権が圧勝し「経済財政諮問会議」が権力の絶頂期となり、頂点を極めていたのがこの頃だったわけです。過去のどんな政権も実施に踏み切れなかった、大蔵閥の牙城たる政府系金融機関の改革にさえも着手できた程だった、ということです。
で、国有財産売却話を積極的に推進していたのが、中川秀直さん以下、だったわけですね。理財局が抵抗できるはずもなく、公務員宿舎の売却物件を出させられていたのです。国会議員さんたちは、都内を練り歩き、抵抗勢力の根城(笑、売却可能な物件のことだな)を見て回ったくらいでした。

そういう状況下にあって翌06年1月からは、①の有識者会議が開催された、ということでした。財務省が隠しだてできる環境にはなく、新たな大型建設案を出すのも割と厳しい感じであったはずです。実際、予定表に組まれている宿舎は統廃合が多く、新規建築物件はかなり少ない、ということだったのです。

それでもなお、朝霞の宿舎の建設計画だけが大事に温存されてきて、しかも「表舞台には出されない」ということが、極めて不自然ということなのです。朝霞市側が公務員宿舎の建設計画を聞いていたのは、遅くとも06年12月以前のはずなのです。有識者会議の宿舎売却話とは全く独立の「朝霞の建設計画」が存在していたはず、ということです。だからこそ、オブザーバーを送り込む必要性があった、ということでもあります。

これほどの大型建設計画がありながら、新規建設物件として表舞台に出されてこなかった国家公務員宿舎を、財務省が大きな犠牲を払ってまで隠すというのは、大変疑問に思うわけです。ここまで徹底批判に晒されているにも関わらず、慌てて建設計画を遮二無二推進しようとするのは何故なのか、あのレンホウ大臣までもがコロリと態度を一変させるほどの建築物とは何なのか、と。


財務省が高々一軒のただの官舎にこれほどの労力を割くとも思えず、批判の矢面に立たされてまで建てたいと願うのもヘンだし、率先して悪役を引き受けたがるはずもないでしょう。


色々と謎が多いな、ということです。