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事故原因の隠蔽を続ける東電〜5

まだ誤魔化そうとする東電である。

http://www.asahi.com/national/update/1122/TKY201111220629.html


非常用復水器は1号機だけにあり、原子炉の蒸気を冷やして水に戻し、再び炉心を冷やすのに使う。装置は2系統あり、水を満たしたタンク内に通した配管に蒸気を送る構造で、電源を失っても機能する。

 東電によると3月11日、地震の後、2系統とも自動的に起動したものの、急な変化を防ぐためマニュアルに従いいったん停止。その後、片方の系統で起動、停止を繰り返していたところ、津波に襲われて電源が失われ、動作状況が分からなくなった。

 その後、一時的に電源が復活して停止を確認。午後6時18分に電動弁を開く操作をしたが、タンク内の水があたたまって発生するはずの蒸気が確認できなかったため、午後6時25分に弁を閉めて運転を止めた。タンク内に水がない可能性を考え、運転を続ければ配管が損傷して放射性物質を含む蒸気が放出される恐れがあると判断したという。

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これまでにも記事で指摘したが、マニュアルに従い手動停止、という説明は本当に正しいとは思われない。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3333a59acce372c9b8d46506a0bb0b63

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3ecfb64c88554a0258aa06000ad5692b

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/87e660e99bd74ed29357431c4b98f558


これら記事でも書いたが、東電の公表したマニュアルでは、ICの手動停止は、基本的に行わない。

停止するとすれば、
「原子炉圧力が1.04MPa以下」となった場合だ。


東電が当初原子炉の損傷を防ぐ為、と記者会見で説明していたのは、ただの誤魔化しである。「55℃/hrの温度低下を超えない」という条件で動作をさせるのは、「SRVの開閉」操作である。

弁のON、OFFを行うべきは、ICではなく、SRVである。

大体、300℃近い温度の原子炉及び容器が、たった8分やそこらで55℃も温度低下が起こると思うか?

熱容量がかなり大きいはずだから、ICの冷却機能の時間当たり最大効力があったとしても、そんなに除熱できるとは、到底考えられない。


それに、HPCIの手動起動を行っていなかったことも、誤りだっていってるんだよ。そんなのは、津波が来る前に行うべき操作であり、やってなかったことは過失と考えるべきだろう。


ところで、福島第一の副長が逮捕されたそうで。
何か重要な証言をしそうになって、それを封じる為に逮捕、とかではないですよね?

いえね、検察の裏金事件で、三井事件というのが有名だったのですが、あれも取材での証言直前になって、いきなり逮捕されたはずですので。

隠蔽の為なら、何でもやる、という勢力は確実に存在してきたと思うわけです。