怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

関西広域連合はまだ負けたわけではない

橋下市長からの敗北宣言ともとれる発言があったようだ。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201206010073.html

だが、諦めるのはまだ早い。

政府側とて、今は再稼働の大義名分の立て方に困っているのだ。マスコミの一部は喜び勇んで「再稼働決定だ」と決まったかのようなことを言っているが、そうは問屋が卸さない。

どうしてかって?
滋賀、京都、大阪の知事さんたちが、粘ってここまで頑張ってくれたおかげさ。
橋下さんばかりではない、ってこと。

当初、「地元」という範囲について、政府側は大阪なんかものの数には入ってない、というような態度だったではないですか。
藤村官房長官は、何と言っていたか覚えていますか?

周辺自治体の同意は必要ない、と言っていましたよね?
地元(京都、大阪、滋賀など)の同意も要件ではない、と言っていたわけです。これは、今でも不変なのですよ。

4月時点では、少なくとも立地自治体であるところの「おおい町」と「福井県」、これが納得(ないし同意)すればいい、と考えていたであろう、ということなのですよ。そうじゃないと、周辺にまで拡げれば、いくらでも反対が出てしまって収拾がつかなくなるし、各自治体の説得も容易ではなくなるから。
なので、大阪府市の意見とか8条件なんかの提示については、「無視できる」としていたではありませんか。政府から「相手にしないよ」とあしらわれた橋下市長が無視してりゃいいと発言したのを評して、支離滅裂だと言ったのは誰あろう官房長官だったでしょう。

つまり、周辺自治体の意思や判断というのは、再稼働には関係ない(同意が必須でない)=再稼働の要件(理由)とはできない、ということです。官房長官が自ら言ったことなんですよ。再稼働の要件とは、広域連合の同意や容認などといった話ではなく、もっと「全然違うもの」をきちんと提示できない限り、再稼働の理由付けはできない、ということです。


もう一つが、臨時の稼働はしない、と明言したことだ。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/474750e5efdbd469cfecddb3c15b31d0


官房長官も経産大臣も、はっきりそう言った。需給が逼迫しているからといって、夏だけ限定で臨時の稼働なんかしない、と宣言したわけだ。これを撤回できないと、おかしいだろう?

更に、原発の起動決定は、野田総理に法的権限は存在しない。
主務大臣である枝野大臣が決めるだけだ。その枝野が臨時稼働はない、と明言している以上、夏だけ稼働なんてことはできない。


彼らは、自らの罠に嵌ったということ。
広域連合がギリギリまで粘って、「限定的」というのをどうにか死守したことが、ここに来て最後の障壁となっているのさ。
なので、今はまだ土俵を割っていない。
徳俵に踵がかかって、土俵に残っているってこと。

それが証拠に、今日の官房長官会見で、再稼働を確信させるような発言がなかったろう?
記者質問もヤラセなのか迫力ないみたいだが、チョロっと最後の方で出たくらいで、全然突っ込んだ質問がなかった。

更に、枝野経産大臣の会見でも、明確に「夏限定で再稼働」とか言ってなかったでしょう?


つまり、奴らは困っているってことさ。
ここで「再稼働の理由」というものを誤ると、事態の解決に結びつかないということを十分知っているのさ。


別に自慢じゃないが、郵政民営化法案の時だって、そうだった。
一度は参院で否決されて、負けたかと思った。だが、そうはならなかった。
拙ブログでは、法案否決阻止の為に戦い続けた。負けたかに見えた勝負は、その後の大逆転で民営化が実現したんだよ。

貸金業法改正の時もそう。
ネット上では劣勢につぐ劣勢で、孤独な戦いだったよ。けれど、遂には反対派を阻止できた。

TPPの時だってそうだよ。
野田は最後っ屁をかまして逃げて行き、官財の操り人形よろしく「事前協議の参加」を表明したものの、その後頓挫した。中央突破を図られたから、当方の負けかもしれないと思ったが、戦いを継続することで、ギリギリ踏みとどまっている。


だから、戦いを止めない。
完敗するまで、諦めない。最終決着がつくまでは、勝負を挑む。
当方は、一人になってでも戦う。
これまでも、誰にも頼らず一人で戦ってきたから。


関西広域連合がここで旗を降ろさず戦えば、これこそが「地方から変える」ことの実践となるはずです。皆さんには仲間がいます。支援する選挙民は必ずいます。苦しいかもしれませんが、国民はきちんと見ています。
だから、諦めてはいけません。

戦いはこれからです。