怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

総括的検証が必要なのは日銀だけなのか

色々と話題を提供しているBOJですが、散々な言われようというのは可哀想ではありますね。
だったら、アベノミクスの初期から、アベ政権に徹底して批判するべきだったのでは?マスコミがそんなに批判的だったというのを、当方は知らないわけだが。


3年前、拙ブログでは厳しい未来が待っているかもしれないことを書いたわけである。

13年9月29日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/7d075f04633bdda3dc12cf77b3c3361b

(一部再)

拙ブログでは、賃金の改定率を暫くの間はそこそこ定常的な水準で…例えば最低賃金を年率1〜2%の伸びで…といったことを求めているのであり、職種毎に「いくらにせよ」みたいな固定賃金制を求めてはいない。基本的に賃金水準を決めるのは、個別企業の経営裁量であろう、ということは認めているわけである。
しかしながら、過去のデフレ期間で見れば、賃金上昇というのがほぼ得られてこなかった、というのが現象面での事実であると思われ、それをプラス回転へと変えない限りは、デフレ脱却というのが難しい(=金融面だけの支援では効果的とも思えない)ということだ。



13年10月27日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b3eb998d5d58a417e703e758b7a50cf3

(一部再掲)

指標金利が低下から上昇へと転じたものの、まだ「国債投資」が諦められていないようであり、再び国債金利低下が生じている。一旦は拡大していった日米金利差が、再度米国債買い優勢となって10年債金利低下で縮小していることも影響しているかもしれない。
日本が金融緩和をしたとしても、米欧(勿論英国も含むわけだが)の緩和姿勢が優位になっていれば為替は効いてこない、ということかもしれない。
現状の物価上昇の主な要因は、輸入物価に牽引されている、という側面はあるだろう。この上昇分を価格転嫁することによって、ゼロ金利脱出の糸口がつかめる可能性はあると考えている。

 (中略)

為替が円高方向に戻るということは、緩和効果が頭打ち、ということかもしれず、それはデフレ脱却までは遠い道のりだということを意味するわけである。結局は、ドルの供給が相対的に多すぎるということで、日本の政策効果は減弱されているとしか思えないのである。
当預残高に積み上がったとしても、それで早期に物価上昇につながるかといえば、それは困難であろう、ということは当初より想定内だ。そして、世の中に「お金を流し込む」手段としては、財政政策ということも一つであろう、ということだ。

また、財政政策といっても、これまでの「企業への資金提供」というものが、思ったほどの効果をもたらさなかった、ということを考えれば、もっと個人レベルへのアプローチということを考慮する必要があるであろう、と。

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いつも思う。マスコミとか識者ぶってる人たちの多くは、最初から「こうするのが正しい」ということを適確には決して言わない。

ダメな連中が言ってる意見は、過去に採用されたりしてきても、悉く失敗だったではないか。しかも日銀の金融政策について、拙ブログでは13年時点から危惧を抱いていたし、検証するべきだと警告したではないか。


だが、マスコミはじめ多くの経済ナントカらは、アベノミクス礼讃に明け暮れて、何一つ聞き入れてこなかったろう?

そういうのを卑怯というのだ。


中央銀行は何でもできるわけじゃない。このまま行けば、危ないと分かっていながらにして、腰を折ったのは、安倍内閣ではないか。増税賛成を掲げ、そのせいでダメにしたことを忘れたか?


明らかに増税したショックが大き過ぎて、予備力の低下した日本経済では、受け止め切れないほどの大きさだったということだわ。あれほど止めろと言ったのに、皆がこぞって増税大賛成って突き進んだんじゃないのか。戦争に邁進した昔の日本と同じだろう。


その責任を、日銀にのみ負わせているのは、卑怯である。
何が良くて、何が悪いのか、それを経済学なら経済学の理屈なり理論に基づいて、何故全力で考えようとしないのだ?


転んでから毎回「ああ、失敗したね、転んだね」って、それの連続が、日本社会なのだ。社会の先頭に立つべき人間たちが、揃って失敗を後押しするから、ではないのか。それは、偉そうにしている人間たちこそが、失敗の原因を作り出し、そのせいで失敗を続けるからなのではないのか。


どうして、13年時点から、検証するべしとマスコミは日銀に求めなかったのだ?安倍政権にも、増税が危険を招くことを徹底して警告しなかったのは何故だ?


責任逃れに終始し、いつも誰かのせいにするだけなら、どんなことだって言える。批判だけでいいのだからな。


これは、日本という国の、深刻な病気である。
愚かな連中が日本のエリート層に巣食っているからなのだよ。