怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

雇用者報酬激減がもらたしたもの

数字を振り返る、というので、雇用者報酬の話を。
これも以前に書いたのですが、97年の数字を最高として、それ以後下がったわけです。

で、80〜97年の18年間の年平均雇用者報酬伸び率は、4.85%。毎年これだけ給料が伸びれば、かなり違いますよね。この期間の消費者物価変動はもっと小さく、2.08%だった。つまり、物価変動よりも更に2%以上は給料が伸びた、ということだ。まあ、バブル期も途中に含むから、と言われるかもしれんが。

98〜08年の11年間では、年平均-0.53%。毎年減少していったら、そりゃあ先行きは暗くもなるわ。リーマンショックの08年は、一応後半に波瀾だったので、賃金水準自体は物価高の影響などもあって、わずかにプラスだった。それでも、デフレ期間の悪影響がモロに出ていて、マイナスの賃金なんだな。


以前にも書いたのだけれど、雇用者に金を持たせることで回っていた日本経済は、大企業なんかが金を貯め込んだ結果、成長が鈍化したということかな。これでは消費も落ち込むわ。

おまけに、現在に至ってでさえ、公務員給与を大幅カットとか言い出すし。誰かの賃金を削るのは間違い。それより、もっと払え、ということを求めるべき。