怒りのブログ別館

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野田総理が傀儡ということですか

昨日の読売記事だけが、「交渉参加の意向」という見出しを付けて、報じていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111008-00000930-yom-pol

準備指示、ということも付け足しで書かれていた(笑)。


特ダネ、ということですかな。
すると、本日になって記者団に野田総理が「準備を指示した」と語ったようで、一斉に他社も報じたわけである。ふーん。


ここで、もう一度思い出して欲しい。
野田総理が組閣前に行ったことというのは、「経済界との良好な関係」の演出だった。

米倉経団連会長の下を訪れて、それまで関係悪化の一途だった菅総理時代とは「違うぞ」というアピールをして見せた、ということである。
そりゃ、まあ、野田総理誕生の裏では、操縦しやすい、ということで喜ばれていたであろう。

財務大臣時代からして、「為替介入をやってくれ」と米倉会長が頼めば、「はいはい、分かりました」とホイホイ介入をやってくれたわけですから。その上、東電問題に関しては、菅総理経団連の言い分を容易には聞き入れなくなっていったからだ。
菅総理は、恐らく就任前に「言うことを聞く」というから、小沢との代表選に勝たせてやった、ということがあったはず。言うことを聞くというのは、経団連の意向を反映しろ、ということでもある。それが、菅総理所信表明演説で語られた「TPP参加の検討」という、唐突な表明だったわけだ。普天間問題では日米合意堅持、というのも、その一つとみていい。

だが、菅総理は自分のイスが危うくなりかけると、言うことを聞かなくなって、自分の判断を優先するようになっていった。それが東電救済法案の問題だった。それから、TPP参加についても、結論を出さずに棚上げすることにした。まあ、実際震災対応が必死だったわけだから、この時期にTPPがどうのという問題を持ち出すこと自体が無理だったわな。


で、野田総理も経済団体の意向を聞いてくれる、非常に「もの分かりのいい」総理であるから、いかようにも操縦可能、ということである。経団連筋から、官邸に一報が入れば、「はい、分かりました、TPPの検討指示と言っておきます」と願いを聞き入れるのも当然なのではないかな、と。

さてさて、Y売り新聞がお困りのようです、と米ク●君のところに泣きが入って、こっちで助けるから大丈夫、もの分かりのいいどぜうにひとこと言っておくから、という所ですかな(笑)。

まさに、ナイスな連携プレイ、と。

経団連がTPP参加を必死になっている折、これくらいは朝飯前では。
それに、野田総理は自分の立場を安定化させる為に米倉経団連会長の影響力を利用するのは、ある意味当然だからね。経団連の後ろ盾があれば、それは「大きい」ということになるわけだから。そうした計算は、野田くらいでも頭が回るノダよ(笑)。むしろ、そうやって利用することができたからこそ、今の立場を築けたということさ。


菅が総理就任の際に「TPP参加」を匂わせていたのは、何の理由もなくそんなことをするわけないということ。因みに、菅総理が退陣した後に、マスコミの前で余計なことを喋りそうになったら、少し慌てた連中がどうしたか、知ってるか?
また古臭い手として、検察権力をちらつかせたんだと(笑)。
菅に強制捜査か、みたいに、デマだろうと何だろうと流して、「しゃべったら、どうなるか分かっているんだろうな」という圧力をかけることなど、造作もないってこと。

菅がしゃべるのを止めた(お遍路に旅立ったな、笑)ら、途端に嫌疑なしで決着だとよ。世の中、そういうもんだ、ってことだな。


そうすると、裏のプロデュースする人間というのがいて、野田に振付することなど難しいわけじゃない、というのは当然だ。