怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

福島原発事故後の記録抹消という謎

この問題は、本当に悪質かつ根の深い問題なのであろうと思う。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1201/23/news016.html

昨年末の新聞記事でも取り上げられた問題だ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/select/weathernews/archive/news/2011/12/17/20111217ddm012040194000c.html


まず、政府内の問題。これが最大だろう。
管政権は明らかに情報隠しを行っていたはず。それはSPEEDIの件でもそう。メルトダウン可能性の情報隠しもそう(顕著な例が、保安院の人が交代させられて、例のヅラの人?になった)。


どういう心理や雰囲気や管理体制でそういう方向になって行ったのかは不明である。

主に官邸にいた政治家たちのせい?
或いは、東電の結んだ経産省などの官僚たちのせい?
財界などからの強力支援を背景とした、東電主導の隠蔽工作

はっきりとした理由は分からない。

だが、互いに責任のなすり合いとか、不都合な事実を暴かれたくないとか、失敗を隠し通したいとか、そういうことの折り重なりが生んだ、無責任で奇妙で異様な事態というのが、「原発事故後の記録はない、議事録もない、検証可能なものは残されていない」、ということなのだろう。

事故後でも原発のデータや対応マニュアルなんかを隠そうとしていた東電の姿勢と、全くの瓜二つ、というか、そのものというのと同じなのだ。


そう、官邸も、霞が関も、東電も、保安院も、原子力委員会も、どれもこれも似たような連中ばかり、ということなのさ。こういう連中が合作で、出鱈目や失敗やウソを隠蔽し続けようとする、ということなのだよ。

情報を吐き出させる権限を有しているのは、政府だけだというのに、政治が自ら情報隠蔽に加担するのだから、手に負えないわけである。まさしく異常事態。人災という側面があったことを、どうしても隠し続けなければならない連中がいる、ということさ。


事故当初の約1週間くらいまでは、官邸のHPでメモ程度の内容でもPDF文書として公開されていた記録があった。私は、それを読んでブログ記事を書いたのだし。


2011年3月24日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/7237bd7b597fa0c603b789df464a5f4d

この記事中に書いた人的被害状況だけれども、途中に「脳梗塞」と「左胸部痛」という情報があるのだが、これは官邸の公表文書に書かれていたのを読んで知っていたから、書いたものだった。

官邸のHPで公表されていたメモの類の文書は、その後に公開が取り消されて、なくなってしまったのだ。そう、闇に葬りさられた、ということである。

被害状況ばかりでなく、対策の作業状況なんかも記されていたはず。東電側から上がってきた報告とかの情報も出されていたように思う(曖昧な記憶に過ぎないのですが)。官房長官会見の後とか、公開されていたように思う。時系列で並んでいたはずだ。枝野官房長官会見に備えて、情報を誰かがまとめていたのだろうと思うが、そういうまとめ文書は隠されて以降、全く公開されなくなった。

多分、「一体誰の許可で公開したんだ」みたいに問題になったのか、「不都合な情報を出すな」という横槍がどこからか入ったか、ではないのかな。枝野官房長官会見のまとめ記事にしても、当初には確か質疑応答部分が入っていたように記憶していたのだが、後日には政府の発表原稿部分だけが公表されていたはず。
記者たちの質疑部分には、色々とヒントになる事柄が入っていたはずで(当時の関心事―例えば注水は何時くらいからできそうか、とか、放射線量の値がどうだとか、そういうモロモロの質問がいくつもあったはずだから)、それらが検証材料にされたら困るから、ということになったのであろうな、と。


当方は、主に報道ベースの情報(記事、テレビの東電・保安院・政府会見等)と、保安院及び官邸のHPでの公開文書を見て、ブログを書いていた。官邸の公開メモには、それなりに詳しく書かれていたわけだが、後日その文書は完全に消さることになったわけだ。

どうしてかといえば、後日の検証を封じるため、ということだ。積極的な情報隠蔽工作と言っても過言ではないやり方だ、ということである。
誰かのミスとか、うっかり「失くしてしまった、ゴメン」といった過失の類ではなく、意図的に、最初からやる気満々で、狙いを持って「公表文書を隠した、公開情報を差し替えた」ということなのだよ。

このことからも、事故対応の議事録がないとか、公文書として残ってないとか、メモは公開請求外とかいうのは、「そういう悪意を持って、情報を隠すという目的の為に」重々分かった上でやっていることなのだ、ということである。


日本というのは、究極の「無責任体制」国家となってしまった、ということなのである。あるのは、ただ単に保身、それだけである。

国民に知られてしまっては、政権がもたない、東電の経営がもたない、政治生命がもたない、官僚(経産省)がもたない、みたいな、ろくでもない理由なのだ。国民の生命とか安全に比べれば、全然比較にならないくらいに矮小な問題でしかないものだ。そんなみみっちい、どうでもいい、ちっぽけな理由で、恥をかくのがいやだとか、失敗の責任を問われたくないというバカげたことの為に、重大な事実を隠蔽し続けるという正真正銘の愚か者なのだ。


死亡した東電の若い職員2名だって、本当に4号機タービン建屋で「多発性外傷による出血性ショック」なんてことがあると思うか?

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a8ebcbafc093b2266bb448ad0483cce3


ほぼ想定できんわな。地震発生時には中央制御室にいたのに、大きな揺れの収まった後で、多発外傷なんて、どうやって起こると思う?

ウソを塗りたくり、出鱈目を積み重ねる組織、それが東電なんだよ。
そいつらのウソを一緒に隠蔽するのが、日本の政府ということなのさ。

真の腐れ外道だ。