怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

さよなら原発

原発稼働をどうするかということで、またしても民主党政権の迷走が始まったようである。

これまでに準備時間はあったにも関わらず、スピード感なき行政があいも変わらず解決策を先延ばししている、と。

どうして、東日本大震災やFukushimaの原発事故という大惨事を経てでさえ、こうも変われないのだろうか?

反省なき連中の、もう奥のそのまた奥の深淵にまで蔓延る異様な固執と頑迷さには、呆れるばかりですわ。このような状態になってでさえ、失敗を認めようとしない、過去への異常なしがみつきというのが、全く理解できない。まるで原発中毒とでも呼ぶべき事態だ。


以前に、エネルギー政策に関連して、少し述べたことがある。

10年7月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2515f1a9046977c8d069fc35b4352a23

同>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a83c423f4167152b935e20c4a96e8892

10年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e6d9082dfa329f6d80dcb5a0ef8a959b


愚か者たちが異様なまでの原発依存を継続している以上、これを認めるわけにはいかんわ。これまでに、こいつらの言い分を通してやってきた結果が、福島原発の惨状だったわけだよ。失敗の種は自らが蒔いたものであり、これまでにも間違い続けてきたのに、今度ばかりは間違えない、だとでも言うつもりか?

そのことを彼ら自身が自覚しない限り、何度でも過ちを繰り返すだろう。


40年廃炉で、と細野大臣が言った途端に、「いやいや、40年でなんてダメだ、もっと延長しろ、60年でいい」みたいな巻き返しとかがいい例だ。本気で言ってんのか?
というか、愚かであるからこそ、こういうことを平気で言えるのだろうね、きっと。

折角作ったんだから、もったいない、50年でも60年でも使わないと投資した金が無駄になっちゃうじゃないか、みたいな、古惚けた考えしか浮かばないのだろうね、という話さ。いかにも頑固爺どもの考えそうなことだ。そういうありきたりのバカでも考えつくような範囲からは、一歩も出ていないのだな。マジで終わっとる。

だからこそ、そういう浅はかな思考しか持たない連中に、原発なんていう危険な代物を任せられない、責任を持たせることなどできないって言ってるんだよ。


日本の電力供給力は、夏季のピーク以外では殆ど問題がないだろう。原発が実際に止まっている状況ではあっても、発電力はカバーされているようですので。

白書などを見ると、発電容量は約2億8100万kWあり、夏のピーク時でもおおよそ2億kWくらいあれば足りるようです。つまりは、遊休設備が多すぎる、ということですわな。供給余力が必要なんだ、ということではあるかもしれないが、原発全部で約4885万kWがなくなったとしても、それでも足りてるということだろうと思いますな。

この供給力には、自家発電などの分も入っていますけれども、原発の発電力が全て失われたとしても、何とか出来る範囲である、ということです。特別な火力発電所を何基も増設しなくても、足りてるということですわな。

そうなると自然エネルギーによる発電の普及が間に合わない、とかいう論点もあまり関係がないでしょうね。現状の使える設備を動かせば、十分届くということですから。


それから、ピーク管理をもっと徹底するといいと思うのだけれど。
蓄電技術が大きく貢献すると思うのだが、昼間のピークは工場などの業務用ということばかりではなくて、家庭や業務用というのが影響しており、特にオフィスとか店舗等の業務用がかなりの割合を占めるわけである。これら施設とかビルごとに蓄電設備を設置するだけでも、効果が期待できるはずだ。夜間の料金の低い時間帯で蓄電できるし、メリットはあるだろう。夜8時〜翌朝7時くらいまでは、ピーク時の半分かそれ以下の電力使用量しかないようですから、昼間ピークを10%でも引き下げるとか、時間帯をずらすだけでも効果が大きい。

東電管内であれば、10%ピーク引き下げが達成されたなら、例えば6000万kW→5400万kWということになるわけで、停電だ停電だと大騒ぎせずとも、企業は通常営業をしても、ほぼ電力供給が達成されるであろう、ということになりますわな。


つまり、供給力の問題ではない、ということだよ。
ピークをどう引き下げるか、という技術の問題であろう、ということだ。これがそんなに困難なことなのか?実現不可能なほど、厳しい目標か?

そんなのはウソなんじゃないのか?

本当は、原発全部の供給力が止まったとしても、電力需要はまかなえる、ということなのではないか。これに加えて、蓄電技術と省エネ技術を組み合わせれば、更には再生可能エネルギーの発電技術を付加すれば、ピークを下げることなど難しくはないんじゃないか。


たとえそういう方向に進んだとしても、これまでの負の遺産であるところの原発施設が残るから、処理するまでには多額の費用がかかるには違いないんだろうけどさ。過度に原発依存と原発投資として、金をつぎ込んできたことがアダとなった、というわけさ。

原発はもういらない。

そういう時代は、もう終わったのだ。