怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

迷走する普天間問題の責任転嫁術

沖縄防衛局長を更迭して、前任者に戻したばかりだというのに、またしても更迭騒動ですかな。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120202k0000e010153000c.html


前の一川大臣と更迭された局長の一件と何ら違いなどないだろうね。
要するに、「うまく行かないのは、(特定の)無能大臣と官僚のせい」ということにしたい、ということですかな?
地頭クラスの連中は全員責任逃れで、これら「生贄」を作って責任転嫁した挙句にマスコミ煽動を用いてぶっ叩いているだけ、ということですわな。

県外移設なんてとんでもない、何が何でも辺野古辺野古だ、と言っておった連中がいたではないか。その後、どうしたんですか?

こういうのがいい例ですな。

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20091025/1256453783
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20091223


まあ、日本人の愚者連合が解決策を遠のかせているわけですわ。それが証拠に、アメリカ側の議員さんたちや識者たちからは、「現実的な解決策を見い出すべきだ」という意見も支援も上がってくるが、日本人の有力な知米派などからは県外移転の現実解というものがまるで出されてないから。あっと、失礼、共産党社民党議員さんたちは、いるか(笑)。


ぼくはね、アメリカという国が好きだったし、今でも多分一番気になる国はどこかと問われれば、アメリカと答えるだろう、きっと。それは、兄弟分だったから、だろうね。
それに、何だかんだ言っていても、根底にあるのが、自由と正義の国、フェアであろうとする人々がいる国、そういう憧れのような(それとも羨望かな?)ものがあったからだ。実際に、そういう立派な人たちがいる。
アメリカという国がそうであって欲しい、というのを信じてきた部分があったからね。

だから、最近記事を紹介させてもらった、ジョセフ・ナイ氏にも、レイモンド・デュボア氏にも、御礼と感謝を述べたい。沖縄の人々の声を聞き、気持ちを汲んでくれてありがとう、と。日本政府よりも沖縄のことを考えてくれているのは、彼らの方なのだ。

そうであるが故に、日本政府のふざけたやり方も無為無策も、本当に腹立たしいのだ。そして、辺野古を謳い続けてきた日本の専門家面した連中の、反省なき態度、失敗を認めようとしない頑迷さ、それらに苛立つわけである。


ノビーは本物のアレだが、それを非難している連中とて所詮は同類なのだ。
感情でなく論理で判断せよだの、経済学理論ではどうのだの、経済学の教科書嫁だの、そういう偉そうなことばかり言ってた連中が、すがっていた権威が崩れ去ってゆく時でも間違いを認めようとはしないわけだよ。

永遠に、逃げ。
都合の悪いことには、スルー。
そのくせ、人の意見を嗤うのにだけは長けてるから、本当にタチが悪いわけですわ。


日本の中で、もう一度沖縄県外を実現する為に再交渉しよう、国内の意思統一を図りましょう、と率先して言える有力者が出てくれば、テーブルをセットすることが可能になるのではないのか。
日本の官僚たちや国防総省国務省筋の辺野古移転派官僚たち(いるかどうか不明ですが)が反対しようとも、これを押し切ることは不可能ではないはずだ。これまでの努力が水の泡だ、と落胆する気持ちは分かりますが、実現可能性の乏しいものにいつまでもしがみついても解決はできませんよ。

沖縄負担軽減の代わりに、日本はこれまで「アニキ」(米国)に頼り切ってきた面が多大にあったので、もっと自立して責任を果たすべく努力をすると約束すればいい。
たとえばイラン問題にしても、イランの核開発を止めるべく全力で説得する、とか。どうして日本の外務省とかがそうした説得工作を行っていないのかが、本当に不思議でしょうがない。日本には独自のチャンネルがあるのなら、それを活用するべきだ。

いずれにせよ、日本国内での意思統一を図るべく、政治が行動するべきだ。