怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

計画停電という名のテロ、或いは脅迫

全く反省の色が見えませんね。経産省の連中は。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120525-00000706-yom-bus_all

経済産業省は25日、今夏に電力不足が懸念される関西電力など4電力管内で準備を進める計画停電について、6月中旬をめどに地域分けや除外施設などの詳細を確定させると発表した。政府は今夏、関電のほか、九州、北海道、四国の各電力管内で電力不足に陥るとの見通しを示している。北海道電、東電、東北電を除く西日本6社は、7月2日から節電要請を始めることから、節電要請前に一定の周知期間を確保することが必要と判断した。
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関電が3月12日に大阪に説明した供給力は、2353万kWでした。

この数字が概ね妥当だとしますか。
そうするとですね、2月の最大電力量2578万から当時動いていたであろう原発高浜3号の87万を除外すると、残りは原発以外の設備から供給されたはずです。これが2491万kWあるわけです。つまり、2491万-2353万=158万kWの差ができるわけだ。

関電は、そんなに供給力がないと言ってるのに、現実にはもっと供給できていた、ということだな。
色々な要因があるから、供給力が増減するんだ、という言い訳をするかもしれない。

だが、本気の本気で供給力が足りないと危機感を持っているならば、どうしてもっと早くに計画停電の「計画」を発表しない?

・節電の周知徹底に時間がかかる
・節電要請をするのも時間がかかる

ということなんでしょう?

対策が間に合わない、と本気で心配している人間ならば、供給力が2350〜2400万にしか到達しないとすると、6月に停電するんじゃないかと考えるに決まっておろうが。

過去5年間での6月の最大電力需要は2500万kWを超えていたんでしょう?
だとすると、これを怖れるのは当然だよな?
あなた方は、これまでにも散々そういう需要予測を出していたじゃないですか。
供給力がマイナスのまんまでいいのか?
関電の言う2353万との開きは、150万kWもあるんだぞ?
この数字だけを取り上げるなら、マイナス6.4%になるんじゃないですか?

なのに、節電のお願いもしてない、企業にも要請が進んでいない、節電の周知期間もとれてない、計画停電の実施計画なども公表されてない、というのは、明らかにおかしいだろう?


例年ですと、7月というのは梅雨期を過ぎた後ですので、出水率がある程度確保されるはずであり、水力発電の水準はそこそこ高いはずですね。8月も7月に似たような感じでしょう。その時期に見込まれる水力発電量よりも、6月の方を少なく見積もったりはしなくてもよいのですかね?

それにですね、3月までできてなかった水力発電(自流式・揚水式含め)の点検が必要とか何とか言ってなかったか?
冬季の点検を伸ばして、春にやるとか言ってたんじゃないですか?
それをやるなら、供給力が低下することは確実じゃないですか。
だとすると、2353万以下の供給力にしかならない、という見通しを持つのも当然なんじゃないの?

それなのに、どういうわけかのんびりとしていて、対策らしい対策も公表されず。
当然、何一つ実施もされてない。


それなのに、今頃になって急に、計画停電だと脅しはじめる、と。
わけが判らんな。

まあ節電意識を「ガンガン引き締める為」ということもあるのかもしれんけど。
行き当たりばったりなのと、見分けがつかんわ。