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計画停電は”売惜しみ戦術”

計画停電の連絡は前日になってから、という、嫌がらせとしか思えないようなことをわざとやるつもりらしい。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120524/wec12052407470000-n1.htm

(一部引用)
今夏の電力需給にからみ今週から大口の契約先に節電要請を始めた関西電力が、計画停電の実施について「実施日の前日に説明する」と伝えていることが23日、分かった。政府が示した計画停電の手順にのっとった措置だが、工場や店舗などを抱える企業からは「対応できない」などの声が上がっており、実施に向けて一層の調整が求められそうだ。

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関電のやつらは、独占企業の「売惜しみ」みたいなことをやる気だ、ということだ。「売惜しみ」がどうして可能なのかといえば、代わりに供給できる競合他社が存在しないから、だ。供給能力があるとしても、その存在は他の誰にも判らない、ということだから。

これまでの経過を書くと大体次のようなことだな。

◆第一段階
・過少な供給
・過大な需要
これを出すことによって、需給ギャップを大きく見せる。原発再稼働の必要性を強調する為である。

◆第二段階
需給ギャップが大きすぎることが散々指摘される
(例えば、2700万kW以上の電力量になる時間数が少ないことがバレる、等)
・過大な推計の引っ込みが付かなくなる
自分たち(霞が関、電力会社、閣僚)の必死で守ろうとする。間違いを認めることができない(先の主張が出鱈目だったことがバレるから)。故に、修正が利かない。

◆第三段階
・自分たちの主張をひたすら守り正当化する必要がある
・その証明をしなければならない
よって、「足りない、足りない」と闇雲に言い続けなければならない、ということになっているわけである。←今ココ


関電やエネ庁や経産省の言い分の正しさを証明する為には、停電が必要ということだろうね。
本当は発電能力が存在しているのに、わざと隠しておいて「これだけしかないよ、もう供給できないよ」と意図的に供給制限を行ったとしても、部外者には検証しようがないので誰にも判らない。

これが、停電テロを可能にする、ということであり、足りているのに計画停電に踏み切られてしまうことも防げないということでもある。


関電は、2月に発電量が2578万kWに達していたことを知っていながらにして、3月末の説明では、意図的にそれよりもはるかに少ない数字を出してきていたのが、いい例だ。
奴らは、十分正確な情報を、数字を持ち分かった上で、ワザと「過少申告」をやっている、ということの証明なのだよ。
その後に出した数字だって、2545万kWにしかなっていない(16.3%の不足と説明している時)。
夏ほどに揚水発電を使ってない2月時点での発電量でさえ、2578万kWに到達していたのに、これよりも少ない供給力を絶対に変えようとしない、ということである。


奴らのウソを自ら認めることになってしまうので、いつまでも足りないと言い続けねばならない、ということさ。そして、いつかはわざと「計画停電を発動」してやるぜ、と、その機会を虎視眈々と狙っている、ということだろうね。

関電以外は、発電能力が本当に発揮されているかどうかが確かめられない、そのことが奴らの自己都合であっても、どんな言い分や言い訳でも通用してしまう、ということを許してしまうのさ。独占的存在だから、だ。