怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

単なる増税賛否の問題ではない

岡田副総理のような、事態を正確に認識する能力に乏しいと見られる人間には、今の争いの本質が見えていないのだ。だから、反対している人が理解できない、という見当はずれのことしか言わないのだ。そんなんだったからこそ、民主党代表の時代に大敗を喫することになったのだ。
また、菅元総理の頓珍漢ぶりの呼びかけも痛々しい。菅は原発問題では抵抗したかもしれないが、沖縄を売り、普天間問題では米国の言いなりになることを選んだ。更には、TPP推進と増税を吹き込まれて、これを実現する一歩手前まで行ったんだぞ。そのことの重大さを、菅は自覚できていない。


菅の唯一残したものは、脱原発依存というものだけだった。あのまま菅が総理をやっていたとしても、増税に突き進むことは止められなかっただろう。増税を今やるべきではない、という意見の持ち主にとっては、その点で菅も野田も同じ、ということである。目を覚ますべきは、菅、あなたなのだ。権力の座を離れてみれば、どうすべきだったかということが反省と共に見えてきそうなものだろう。それなのに、未だに理解できていないというのは、一体全体どうしたことか。


原発堅持派たちにとって、菅は邪魔な存在であったが、それは反増税派にとっても同じだった、ということに過ぎない。



いま起こっていることは、もっと危険な事態を招くかどうか、ということなのだ。


増税すべきだ、という信条を持っている人もいるだろう。今かどうかは別としても、増税は不可避なら賛成してもいいじゃないか、と思う人もいるだろう。


しかし、この戦いは、そういう簡単な問題ではないのだ。


この混乱に紛れて、ドサクサで原子力基本法を書き換えてしまおう、という勢力に加担する、ということなのだ。ドサクサ紛れでいいから、国民の見てないうちにこっそりやっちまえ、という精神の持ち主たちに同調するということなのだ。
「我々には何だって通せる、どんな法案も可能だ」という、うまみを覚えた連中が好き勝手にやることに同意を与える、ということだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012062102000113.html


これは、一つだけではないのだ。彼らは、十分判っていながらにして、この混乱期に乗じて、火事場泥棒を自ら進んでやったんだ、ということだ。発端となったのは、これだ。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/15/news057.html


こうした刑事罰化の場合に、行政手続法上のパブリックコメントは必要ではなかったのか?過去にやったものがあれば、それでいいということなのか?本当に、手続き上の法的問題はなかったのか?

そういう疑問点はあっても、通れば何だっていいんだ、これを「決められる政治」と呼んで称揚しているのが、増税法案を推進している連中なのだ。


彼らの危険性というものについて、注意を喚起したが、彼らはむしろ逆用して原子力基本法を”意図的に”変えてきたんだぞ。

6月15日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/58094caf83513abb18962f329368f43d


だから、言ったでしょう?
ブレーキがなくなった、って。
邪魔者がなくなった途端に、彼らがとった行動とは原子力基本法の改正だったということだ。


ペテン師谷垣自民、ペテン師山口公明、野田一派、彼らのやっているのは、こういう「通れば何だっていい」という状況を今後も継続してゆこう、という外道の如き政治なのだ。



野田一派に協力しようという人は、こういう火事場泥棒のような精神の持ち主たちに、政権や国会での決定権限を委ねよう、ということを意味するのです。昔の多数派を握っていた自民党ですら、ここまでは悪どいことをしてこなかったであろうことを、今は与党と野党が結託して行ってしまうようになっているのですよ。


増税法案に賛成するということは、このような連中に、権力を与えるという、極めて危険で重篤な副作用を生む、ということなのですよ。


国会議員になってしまえばこっちのもんだ、選挙で約束したことは全部出鱈目でウソ八百でもよくて、国会議員になった途端に全く正反対の政策を決め、国民の望まぬ法を国民に黙ってこっそりと決めてしまおう、そういう連中が政権を担うことになってしまうのです。
そして、彼らが言うのは、そんな国会議員を選んだ国民が馬鹿なんだ、と。選挙の結果責任は、国民にある、と。


こんなことが本当に許されると思いますか?
あまりに国民を侮辱したものではありませんか。



結託したペテン師たちを、このまま許すべきではない。もしこれに何らの報いも受けないということになれば、日本の政治は終わりますよ、本当に。


もしも良心を僅かでも宿しているなら、自公民の談合政治に立ち向かうことをお考え下さい。野田政権に信任を与えてはならないのです。
増税すること以上に、彼らに権力を持たせ続けることそのものが、極めて危険なのだ、ということです。戦前のような、多数派の翼賛政治が行われてしまうかもしれない、という瀬戸際にあるということなのです。