怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

山中教授のノーベル賞(医学生理学)受賞について

大勢の方々の祝福があったものと思いますが、おめでとうございます。


大変素晴らしく、喜ばしいことではあります。


思うところを少々述べておきたいと思います。

08年以降の日本人受賞者が多い、というのは、それなりの事情と言いますか、理由が存在するであろうというのが、当方の受け止め方です。

いくつかの見解が存在するものと思いますが、例えば「日本人の業績は正当に評価されることが少なく、どうしても欧米圏に負けてしまう。それが段々と評価してもらえるようになった」というような意見があるやもしれません。

あくまで賞ですから、これは歌であろうと映画であろうと文学であろうと、素晴らしいものは多くあっても、選ばれるのはその時の運もあるし、賞は一つだけなので選外となるのは仕方のないことではあります。


08年以降の受賞者数は、目を見張るものがありますよね。
それは、裏を返せば「日本には、世界を引っ張るリーダーとしての振舞い」が求められている、ということです。どうしてかと言えば、欧米が苦しい状況であればこそ、「日本よ頑張れ」と。そういった感触を、当方は受け止めています。リーダーとしての振舞い、これは、どういう意味なのか、お考えいただければ。


受賞すると、これは素直に嬉しい、これに尽きますね。研究者の方々にとっては、本当に励みになると思います。また、山中教授が「日本が受賞したもの」といったニュアンスで述べておられましたが、確かにそういうことだろうなと思います。受賞者がとても謙虚なのは本当に素晴らしい方だな、と思いますけれども。


山中先生は、いつかは取るだろう、と目されてきて、あとは「いつ受賞するか」ということだったろうと。受賞時期だけの問題、という意味です。


そう考えると、今回の主役は、やはり『Dr.Gurdonガードン』への授与ということかな、と思いました。山中先生は、Dr.ガードンが受賞してなければ順番は後年に持ち越されていたかもしれません。Dr.ガードンの功績は長年経っているし、年齢的にも受賞して当然ということがあるから。


http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2906647/9653868?ctm_campaign=txt_topics



クローンというのは、SFとか漫画や映画の世界にも、多大なインパクトを与えることになりましたしね。
道具立てというか、筋というか、そういうのに欠かせないものとなったということです。


フランケンシュタインの、やや残念な低い完成度(実際にはあり得ないもの、というレベル)から、随分と現実に近づいた話となっていきました。


だから、ガードン先生にも盛大な拍手と賛辞をお送りしたいな、と思います。
おめでとうございます。


日本人受賞者は勿論大事なんですが、報道機関には先人の研究・業績にも目を配ってもらえればと思います。