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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

ドル減価をコーラ(Coke)で計ってみる

前の記事で書いてみたので、思いつきでちょっとやってみました。


参考となる資料が中々見つけられなかったのですが、基準となりそうな数字を次のようにしました。


1960年代終わりくらいに発売されたらしい、コーラの500mlボトルの価格が15セントだったようです。
ペプシはもうちょっと安かったようで、当初6オンス瓶で5セントが相場だったところを、12オンスで5セントにしていたらしい。その後、日本で発売後にも、コカコーラの500ml瓶と同じ値段で750mlを販売していたはず。)

現在ですと、炭酸飲料税の話題の時の記事を参考にすると、355mlで1.35ドル、ということのようです。


ここから、1リットル当たりのコーラの価格は、次のように算出されます。

1970年当時:30セント/ℓ

現在:  382.4セント/ℓ



そうすると、一人当たり名目GDPの大きさが年収の目安とみなせば、次のようになります。

・一人当たり名目GDPをコーラの量で換算

  1970年:5064ドル=コーラ16880ℓ

  2011年:48327.86ドル=コーラ12638ℓ


つまり、約25%くらい減少している、ということになるかと思います。
(缶の方が割高であるとしても、日本の500mlペットボトルの自販機価格で150円なら、1ドル80円として1.875ドルとなるので、1リットル当たりのコーラ価格が3.75ドルですので、3.824ドルと大差ないと思います。価格水準は妥当だろうと思います)


年間の所得水準が、一人当たりで見るとかなり目減りしたのだな、ということが分かるかと思います。約40年で25%ダウンですから、20年くらいで15%とかの減価があっても不思議でもないでしょう。


因みに、6と1/2オンス瓶で5セントという発売当初であれば、26.316セント/ℓだったので、1970年当時とそんなに大きく違わないことが判ります。瓶の値段とかがあるから、割高かもしれないんですがね。つまり、1970年までのドル価値は、それ以前と比べても極端には下がっておらず、ニクソン・ショック以降からの40年間というのは、ドル価値の毀損の連続であったということになるかと思います。