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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

米国GDP減少は戦費減少の影響

マイナス成長だった米国GDPらしいですが、あまりネガティブな相場変動はもたらしていないようですな。これまた、不思議なもんで。



http://jp.reuters.com/article/economicIndicatorsAndComments/idJPJT828230220130130


在庫変動はGDPを1.27%ポイント押し下げ、押し下げ幅は2年ぶりの大きさとな
った。在庫変動を除いた成長率は1.1%で、第3・四半期の2.4%から減速した。
 国防費が22.2%減少し1972年以来の大幅減となるなか、政府支出も6.6%減
少し、成長を1.33%ポイント押し下げた。

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だそうで。
在庫投資というか、前期(Q3)には在庫が積み上がり過ぎたということでは。その反動なのではないかな、と。


一方、国防費の減少が大きく響いた、ということらしいですぜ。
まあ、巨額財政赤字の折、無駄に戦費に費やすわけにもいかんわな。その反動で、日本にはF35を「ぼったくり価格」で売りつけて、カネを巻き上げ仕様も要求に満たないものを「とりあえず何でもいいから渡しとけ」ということで、騙したようなもんか。



米国の産業構造において、軍産複合体というのがかなりのウェイトを占めていることは明白だったわけで。壮大な公共事業、というやつなんですわ。以前にも指摘したけど。


http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e869d99a15be70d4672b947408f852aa


この支出を減らされると、それだけでGDPの大幅下押しとなってしまう、と。
このことはよく覚えておくことだ。
過去の成長のかなりの部分を、こうした「戦争で成長」ということをやってきたんだ、ということである。米国の軍事産業部門とか国防支出を減らせば、それは経済減速となり、個人消費増の半分以上とかの水準でマイナスとなってしまう、ということだ。

裏返せば、そういう軍事部門の成長というのもコミで「米国のGDP成長率」というものが生み出されてきたわけで、その効果が剥落すれば、そう大したことのない平凡な国と変わらないんじゃないのか、という話である。

毎年6000億ドルの政府支出のある巨大官製産業なんて、どこの国にあるのかね?
これが減らされてゆけば米国の経済は普通の国の姿に近付くことになろう。そうすると、個人消費に支えられた成長くらいしかないのではないのかな、ということだわな。これも前に言ったはずだ。暴飲暴食と虚飾で生み出された、過剰消費の結果だと。借金で消費してきた結果なんだよ。ただ人口増の効果はあったから、成長の源はそれくらいじゃないか?という話だな。


まあいい。
後は、崖からさっさと飛び降りてくれりゃあいいのさ。
デフォルトに向かって、いっそ破産でもしてみたらいいのさ。


ケツに火のついた米倉経団連会長とか、日経新聞とかに代表される大マスコミは、安倍総理に訪米時にTPP参加表明しろ、と煩く要求しているわけだよ。

だって、米国の成長なんて、本当はハリボテみたいなもので、戦争で大きく膨らませてきたのに、それもバレたから、後は各個人が「強烈なデブになるまで食え」ってことで消費で成長させるしかないわけだからな。


日本なんて、人口まで減ってるから、アメリカ様に比べればなんにもいいことなんかないのさ。
それなのに、日本市場を開放しろ、開放しろ、と、金に飢えた連中が激しく日本に要求してるんだと。政権交代後の自公の幹部や閣僚連中なんかにも、大ロビイング絶賛展開中なんだと。


要するに、アメリカ市場ですらハイエナどもはもう稼げないから、ヨソでがっぽり巻き上げる算段をしたんだろうに。それこそが、日本だ、ということだろう?「ヨソ」のうち、経済規模が大きいのは、日本だもんなあ?


アメリカは成長する素晴らしい国だ、人口もバンバン増えてきたし、今後も増えるし、老人の割合も少ないから、成長を続ける国なんだ、と、そういうことだろう?
だったら、アメリカでやってろよ。こっちに来るな。


TPPに何が何でも日本を引き込みたい、という理由はお分かりかな?


吸い取る場所が、アメリカ市場内ですら、もう乏しいってことなんだわ、多分。
で、韓国を「太らせて食う」作戦にしたけれども、それもカラクリがバレてしまって、しかも思ったよりは「食いごたえがなかった」ということなんだろうな。あっという間に、食い尽くしてしまったわけだよ。それが、サムスンのような特定財閥がGDPの過半を占める、という事態を生んだのだよ。



だから、どうしても「日本を食いたい」ということ。
その愚かな策に、日本人のお偉いさんたちが手を貸すのだそうだ。


アメリカは、軍事部門の支出がなければ、成長余地など大した残ってなかった、ということだ。