怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

「勘違いオヤジ」批判で悦に入る人々

拙ブログでは珍しくコメントがいくつか付いていたので、少し返答を兼ねて書いておきたい。

http://d.hatena.ne.jp/trapds/20130521/1369135374



まあ、色々と言いたくなる心情は理解しないではないが、愚痴とか不満を並べているようなだけであり、問題点の切り出しが出来ているわけでもなければ、解決策への糸口が見いだせるというものでもないように思えたわけである。


拙ブログでの見解というか、意見というのは、ずっと以前から書いてきたものであるので、今でもそう変わってない。


05年12月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/baae07ed57db4511c32df8608603fd26

05年12月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/28f4b449e685195bcf5d08df978095d1

07年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b058b803fc7e66e372bd2f29faaf651c

07年4月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d71241ca9dd677acd945bfc95554dc88



で、今更「若者には金がない」論を聞かされて、しかもその中心部分にあるのが「勘違いオヤジ層批判」なんかだと、一体いつまで「誰かを呪っているの」とは思うわな。

http://d.hatena.ne.jp/yuhka-uno/20130519/1368967495



若年者の金がない、という意見があるとして、それをどう解決方法を見い出すか、という視点が欠けているように思うわけですな。


雇用環境を「広く改善」するには、最も重要と思われるのが「マクロ経済政策」ということであり、当方のような「昭和オヤジ」に批判の矛先をいくら向けても意味はない。ああ、昭和生まれ政治家のオヤジ連中を批判したい、ということかな?


若年層の収入が少ない、教育投資に多額の費用がかかる、といった点についても、かつてのように「早期就業」を社会全体で目指せば、それでもいいはすでは。或いは、元記事にも書いたような、教育費負担を社会全体で行う、という方向にすればよい、という考え方も出てこよう。奨学金拡充とか公的教育費拡大(授業料免除等)といったことが一つの方法として検討課題になるかもしれない。


そうした具体性のある考え方というのが、ほぼ窺われないという点で、件の記事の「恨み節」だけが印象に残るわけである。じゃあ、昭和オヤジの何をどう変えるようにすれば、問題は解決に向かうのだろうか?
それを実現できれば、女性たちは自由に生きて仕事や結婚についての不満などが出てこなくなるのだろうか?


当方には、そうは思えないわけだが。
旧態依然のオヤジを改造できたとして、女性たちが結婚できるようになったり、出産が増えたり、若年層の給料が上がるようになるものなのだろうか?

少なくとも、社会の中枢から昭和オヤジが退出するのは、そう遠くない将来時点では確実だから、その時にはきっと社会の問題の大半が解決していることだろう(笑)。



女性も平等にしろ、という要求は、必ずしもダメではないと思うが、全部を一緒にするのは、根本的に無理があるとしか思えないわけだ。だって、男は出産ができないから。生物として、体の構造が異なっているから。なので、同一にせよ、というのは土台無理な話なのだ。


女性をいたわれ、というのは、賛成である。だって、一般的に女性の方が男性より弱いから、だ。いや、当然ながら、当方のような「ヒヨワな男」よりもはるかに屈強な女性が存在していることは、認めるよ。だけど、総体的に見れば、男性は筋力なんかが強くて、女性よりも身体的有利さがあるわけだ。

スポーツなんかで、男女別の競技になっているのが「差別だ」というなら、同一条件で全部やったらいいよ。その意味があるとは思わないけど、そうしたいというのが女性の願いなら、男女平等でやったらいい。それで負けても文句を言わなければいいだけ。

将棋や囲碁女流棋士は存在しており、一部は男性棋戦に平等に参加している人もいる。そこでは、勝負だから平等だし、賞金なんかの取り分も男性との競争だ。それに似た体制を社会全体で行いたい、ということであれば、それを実現するべく方法を考えて提案すればよいだけである。それが実現できれば、女性は結婚も仕事も自由になって、失業率も減るし給料も上がるし未婚率(ないし出生率)も減るし、女性はみんな幸せになれる、ということなら、その手段をきちんと考え出せばいいのだ。


そして、社会の多くの人々を説得できるだけの根拠や提示を行えばいいだけなんじゃないのかな。けど、女性の立場が云々、と言っている女性の多くは、そうした説得しようという意思も感じられなければ、正確な論理的根拠なり議論というものを示そうという姿勢もないように見受けられるわけだ。あるのは、ただひたすら「オヤジが悪い」みたいな恨み節だけだ、と言っているのだよ。それじゃあ、誰も説得などできないんじゃないか、って話だな。



当方からすると、まず議論の前提として、「男性と女性は違う」「違って当然」というのが出発点ではないかと思うわけだ。だが平等主義者?の女性たちにとっては、それが認め難い、ということなのかもしれない。だったら、女性特有の理由で立場を保護してもらうような制度を全廃すべし、と言うべきではないのかな、と。


女性は男性に比べて「弱い」という立場であるからこそ、守るべし、なんじゃないのか、という話である。救命ボートに乗る順序を、子供、女性を優先、なんてのはやめるべき、ということだな。子供の次は、男女平等にクジを引け、だな。
狩猟の役割も、男女平等で、みたいなもんだ。男が狩猟に出かけて、女が集落で子育てや家事を行う、というのが気に食わないらしいので、男女平等に戦ってこい、というようなことだろうね。まあ、女性みんながそうしたい、というなら、やってみればいいと思うけど、本当にそんなことを望んでいる女性が多数派なんだろうか?

世の大多数の女性が、「男に行かせるより、自分がハンティングに行く方がいいわ」と考えているのか、ということだ。それは他のどんな仕事でもいいわけだが。女性が自立せよ、みたいな話にしたって、昔は女性は高卒だろうと働いていたわけで、自分で稼いで親元から離れて生活していたのは珍しくなかったろうから、今よりも「金銭的自立」度は高かった可能性だってある。



疲れてきたから、もうやめる。
自分でも書いてることが支離滅裂と思うが(笑)、要するに、文句ばかり言って他人のせいにしたり、何かのせいにして、「オヤジが悪い」みたいな話に逃げ込んだりするだけなら、そういう言説を他人に押し付ける(或いは広める)ことは、やめてほしいものだ、ということだな。


もっと具体性のある、解決策を見据えた話を出すべき。




追記:次の記事に返答等を書いた

http://d.hatena.ne.jp/trapds/20130602/1370137935