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金融改革の旗手―自民党・塩崎政調会長

どうも「みずほ銀行」の不祥事を焚きつけて、ボヤから大きな火事にさせようと必死な連中がいるようである。


これは、テレビ界から「みのもんた」を抹殺したいという動きと、よく似ている。まあ「みのもんた」がどうしてあれほど利用されてきたのか、というのはよく知らない。が、政治的には利用価値のあった人間として、もてはやされてきたはずだ。

直接的に本人をあまり攻め立てると、芸能界の裏も暴露されてしまいかねないから、「オヤジの立場」という本人の責任でもないことでもって、「道義的責任」という、中身のない話で追い落とそう、ということであろう。いくら「ドラ息子」で悪事を働いたとして、いい加減にいい大人なんだから、当人が責任を取ればいい話である。オヤジである「みのもんた」なんぞ、あまり関係がないはずだろう。


かつて、三田佳子だったか、息子の逮捕騒動で全てのCMを降りて、表舞台から消え去った、ということはあった。が、みのもんたの場合、そういうのとは若干違うわけで。CM契約条項に関係している何かがある、というわけでもあるまいに。


島田紳介が放逐されたのだって、単なる偶然なんかじゃないと思うぞ。
もっと明らかに悪い(刑犯で処罰された)という人たちはいたはずだが、特定の目的がなければ消し去られたりはしないのだろう。


多分「みのもんた」はあまりに巨大化しすぎた、ということはあると思う。
同時に、裏も表も知られているし、お歴々の方々にとっては都合の悪い部分というのもあるはずだろう。そういうのと繋がりがなかったはずがない、ということさ。そういう「邪魔な存在」と化した人間というのは、排除されるのも大変な目に遭う、というようなことだな。

かつての、ホリエモン村上ファンドの村上さん、そういう人物たちもやはり大きな違いはない。ああ、最近ネット記事で見かけた「木村剛」さんなんかも、同じく利用されて持ち上げられた後で排除された、という類の人間なのかもしれない。


オヤジの立場、云々というなら、例えば東尾が賭博で逮捕され有罪だったと思うが、娘がその責任を取らされたか?

夫の石田純一は、息子が確か薬物か暴力事件だったかでやはり有罪になったように記憶しているが、芸能界からすっぱり消えろ、とかいう話になったのか?


要するに、「みのもんた」がカネがかかり過ぎる上に、帝王化してしまって誰も叱れず糺すこともできなくなっており、「邪魔な存在」ということで、過去のモロモロを清算したいというのと相まって、表舞台から消されそう、ということなんじゃないのかねえ。島田しんすけは小物だったが、みのもんたクラスになると、これはもう一筋縄ではいかない、ということなわけだな。かつて、みのもんたが「協力した筋」というのは、かなり「権力中枢に近い方々」ということのはずだから。兎に角邪魔、ということで、小倉やアッコなんかの「御意見番」連中を総動員して、バッシング体制を構築したい、ということだろうね。国民の大半は、みのもんたの去就なんて、全然興味もないはずだから。世間が許さない雰囲気、とかいうのも、みのもんたが感じる「作られたマスコミ煽動キャンペーン」というだけに過ぎないものだろうね、きっと。



話が大きくそれた。


本題は、”みのもんた”ではなく、「みずほ銀行」だったな。
これもかつての「一勧」総会屋騒動をカブらせる煽動工作であり、そんなに言うほどの「コンプライアンス危機」みたいな話でもないだろう。みずほ銀行が直接暴力団に資金提供を申し出た、とかなら、ちとマズイということもあるだろうが、信販会社系か何かが提携ローンを出してしまって、審査担当は直接的には銀行ではなく信販会社にあるわけだ。だったら信販会社が問題なのであり、銀行が何百億円と巨額融資をしたわけでもないのなら、「半沢ブーム」に乗った「金融庁は善・必要だ」風潮を強化する為の、宣伝工作みたいなものではないのかね、と。



どうして、そんなことを感じるかといえば、塩崎が大きく出しゃばってきたから、だな(笑)。
薄々思ってはきたけれども、これまで黙って見ていたわけだわ。何だって、こんなちっちゃい話で、大袈裟に騒ぐんだろうな、と。「みずほ討ち」は内紛劇なのか、それとも別の線なのか、見えてこなかったから。


けど、塩崎政調会長が言った言葉で、ほぼ想像が固まったわけ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131028-00000134-jij-pol


自民党塩崎恭久政調会長代理は28日、暴力団員への融資を放置していたみずほ銀行の佐藤康博頭取が自身の続投を含む処分を「妥当」と発言したことについて、取材に対し「処分を受けた当事者が妥当と言っているのにはびっくりした。妥当かどうかは当事者ではなく、社会が判断することだ」と強い不快感を示した。


なるほど、さすが、政調会長さまのおっしゃることは違いますな。しかも、元官房長官ときてる。
塩崎さんといえば、金融国会の急先鋒だった人物では?


彼が、その後に官房長官まで昇ったワケは、きっと何か裏があるのではないかな、ということですわ。安倍総理との緊密な仲、というだけでは、官房長官にはなれない。当然、塩崎は「使える」というヒキがあったはずであり、その重要な役目を果たしたのが97年以降の大「金融改革」ということだったはずだ。


つまりは、塩崎の今の地位を築き上げてきたものというのは、日本の金融界をバラして餌食にしようという海外グリード連中の有能な手先として、大活躍をしてきた、という働きによるということだろうな、と。金融庁の生みの親、とまでは行かないかもしれないが、十分な役割を担ったはずだ。大蔵解体、日銀法改正、それらは、塩崎のような議員たちがいたからこそ可能となったのだ。


これまでであれば、大抵の場合「石破幹事長」あたりの、どうでもいいけど、決まったシナリオに沿った「一言」が報じられてきたわけ。内容なんてなくてもいい、しかし、決定的に世間を誘導したい方向に踏み出すコメント、ということだわ。

石原伸晃が使えない(爆)ことになってからは、石破幹事長にそうした任が集中してきたはずだが、今回に限っては何故か最も目立ってこなかった「政調会長」に急激にスポットライトが当たった、ということなんだよ。塩崎のコメントなんて、しかも、たったこれだけの短い記事で、なんてのは、殆ど見かけなかった。見出し用のコメントだからな、何たって。


しかも「社会が判断する」と来たもんだ。
これは、まさしく「みのもんた」と瓜二つ、ということさ。


そのように「煽りたい」という願望の表れ、ということなんだよ。

どうして、世間をそのようにさも「炎上」しているかのように装いたいかといえば、特定の目的があるからさ。与する人間というのは、そのような活動の一部に利用される、というわけ。


塩崎登場というのは、まさにぴったりと、ああここで花道に現われましたね、という話なのさ。


みずほ騒動の裏にあるもの、それはちょっと狙いが良く分からないが、そうそう安っぽいものでもなければ、簡単な小物揃いというものでもなく、つまらん男同士の派閥争いみたいな痴話喧嘩の顛末でもないだろう。
もっと日本全体を覆う、それとも世界全体に及ぶようなものの「一端」が垣間見えたものだ、ということ。塩崎は、その末端の役者の一人に過ぎないであろう、ということだ。本体はもっと大きいもの、だろう。