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原発維持・推進派の夢散る〜都知事選で決定的敗北

都知事選の結果を受けて、脱原発が多数決で負けた、みたいなことを言っている足し算すらできない連中がいるようだ。
原発賛成派は完膚なきまで叩きのめされたことにすら気付かない、愚か者なのだろう。完敗したのは、賛成派なんだよ。



そもそも、今にも原発再稼働とか50基維持などを掲げていたのは、田母神だけ。舛添は、原発政策を明確にはせず、段階的廃止派となっていただけである。再稼働については、明言を避けている。


2/4>http://mainichi.jp/feature/news/20140204mog00m010005000c.html

原発の再稼働は必要と思うかとの設問では、田母神氏のみが「必要」と回答。今後の原発についても、田母神氏が「現在の50基を維持する」と答え、舛添氏は「将来は廃止する」、宇都宮、細川両氏は「再稼働させず廃止する」と答えた。

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つまり、明確な再稼働賛成票は、田母神の得票だった610865ということになるわけだ。
再稼働反対は宇都宮+細川の合計1938658である。反対派の3分の1にも満たないのが、再稼働派だ。原発廃止かつ「原発に依存しない社会」と公約で言った舛添は、少なくとも原発推進派ではない。再稼働するかどうかは、都知事としては介入しない、ということかもしれない。なので、舛添が当選したことをもって、再稼働が認められた、などという結論など、どこからも出すことはできない。



大体、都知事選が始まる前に、都政や地方選挙に脱原発という論点を持ちこむのは間違いだ、と言っていたのは、誰だったか?


例えば、当時の雰囲気を伝える記事がこちら。
1月>http://diamond.jp/articles/-/47281


大手新聞でも、都知事選に脱原発の是非を問う姿勢は間違いだ、と言っていたわけだから、そう主張していた者たちには「これで脱原発が負けたことが証明された」などと言う権利はない。最初から、争点化すべきでない、都民に問うのは誤りだ、としていたのだから、前提から間違っているものから得られた結果を基にして「脱原発で戦った宇都宮&細川は否定された」と言えるはずもなかろう。


選挙以前から、例えば「都知事選では原発政策の是非についての民意が問われる(故に結果にはそれが反映されるであろう)ことになる」と言っていた者たちは、今回の結果をもって「多数派は○○である」などと論評できるだろう。
しかし、「地方選挙では原発政策の是非は判断すべきでない」「都知事には原発の稼働、再稼働の権限がないから、選挙とは無関係」などと言っていたのであれば、都知事選結果が出ても、そこから何らかの判断の根拠が得られることにはならない、ということである。


そんなことも分からない人たちが大勢おり、鬼の首をとったように「脱原発は否定された」などと言うのは笑止千万。