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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

日産マーチの苦戦が示すもの

日産自動車が、他社の好調の陰で「独り負け」状態と呼ばれているらしい。

http://matome.naver.jp/odai/2138950175441091301


要するに、ゴーンの手法というのは、やっぱり大したものではなかった、ということであろう。
目先の問題に対し、小手先でどうにかしようということであって、極端に言えば「日本人では情にほだされて首切りが満足にできないが、ガイジンならば、バッサバッサと切れる」ということでしかなかった、ということなのでは。



端的な例が、日本に製造工場を置くべき理由などない、という観点から、海外移転を推進した結果がどうだったかという話だ。


有名なのが、日本の輸入台数No.1車種、日産マーチだ。
タイからの輸入となったのが、2010年7月からだそうだ。当時には、逆輸入を大々的に言っていたものと思う。

販売台数を4000台/月、という目標を掲げて、当初はその勢いだったようだ。


2011年では、50274台と販売台数ランキングでもベスト10入りしていたらしい。
ま、新型モデル投入の効果があったのかもしれない。

しかし、だ。
翌12年には39694台と大幅な落ち込み。2割以上も減少した。

2013年では、どうだったのだろうか?
またまた大幅減の27711台だったそうだ。僅か2年で半減近くまで、大幅な落ち込みというわけである。


これが、日産の真実、ゴーン流のルノー経営の根本だろうね。
切り売りするものがあるうちは、それで目先が誤魔化せる。クビを切れる従業員たちが大勢いるから、コストカットを継続できる。
だが、それは長く続くものではない。

今、最も切るべき首は、ゴーン自身の首なのではないのかね?(笑)

ルノーは日産にしがみついているから、今後も吸い取り続けられることになるわけだ。
まあしょうがないんじゃないか。それが資本主義だから。


よく好調の例として挙げられていたのはスバルだが、国内生産比率は約80%だ。
2013年の生産台数約80.9万台のうち、国内生産64万台ということだったようだ。
https://www.fhi.co.jp/ir/finance/pdf/performance/pfo_2013.pdf



どうして、このような違いが生じたか?
スバルには、ゴーンがいなかったから、だろうね。


拙ブログでは、過去にも書いたことがあるよ。

08年>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/070eb4c1bc83aa6a4f6731a809b9aff3

(再掲)

トヨタが何故勝ち続けられたのか?ゴーン流の日産が追い抜けないのは何故なのでしょうか?それは色々と分析されているでしょうが、結局は従業員の忠誠に応えられる企業であったか、ということではないでしょうか。自分の給料を削ってでも、従業員に食べさせてあげようとする経営者であるかどうか、ということですよ。だからこそ、豊田家に仕えるものたちは勝ち抜いてこれたのだろうと思えます。日産はやったけれども、トヨタは系列解体も行わず、リストラもやらなかったでしょう。日本人に合った戦い方を選んだのだ、ということです。そして企業文化を継承してきたからこそ、組織戦で対抗できる企業となってきたのだろうと思います。



トヨタにできることでも、他にはできないことがたくさんあるだろう。
それは、ホンダだろうと、スバルだろうとマツダだろうと、企業規模や社風や歴史とかモロモロの違いがあるでしょう。それに適した生き延びる方法というものがきっとあるのではないのかな、ということです。

日産は、違った道を選んだ、ただそれだけ。
当時には、時流に乗ったものもあったのかもしれないが、それがベストであり続けるというものでもないだろう、ということである。


瀕死だった日産にとっては、あの当時には必要だったのかもしれないが、その代償を払うことになるかもしれない、という話だ。
別に倒産しそう、とかいう状況ではないので、また復活すればいいだけだしね。


ま、一時期良くても、その後にどうなるかは、注意してみておく必要がある、ということだな。



追記:

マーチの販売台数は、かつては10万台超を軽く記録していた。
新型投入後から数年経過してからでも、年間5万台以上は売れていた。まあ、今は主力車種でもなけりゃ、売りのモデルでもないということかもしれないが(笑)。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81