怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

”米国産テロ”がもたらした、「13番目の死」

またしても日本人の尊い命が犠牲となった。哀惜を表すとともに、お悔み申しあげる。
このような事態が生じた理由は、イスラムのテロのせいだ、というのが主流だと思うが、拙ブログにおいてはそうとばかりも言えないと考えている。


安倍政権が誕生してから、日本人は12人が犠牲になった。アルジェリアのBPプラント襲撃事件では、10人が殺害された。最も多くの被害者を出したのは、米国でも英国でもフランスでもなく、日本だった。

13年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3e9422749b3622602971ec24d99bf530


そして今回、新たに2名の日本人が犠牲になったのである。
イラク戦争以降のシリア内戦など中東地域の混乱によって、大勢の日本人の命が奪われたのだ。2012年にシリアで殺害された、ジャーナリストの山本美香さんの死から数えて、後藤さんは「13番目の死」となってしまったのだ。


安倍政権下における12名の死は、政権が目論む法改正や戦争屋たちが意図的に生み出したに等しい「テロという名の行為」によって、もたらされたものである。


何故、13名は死なねばならなかったのか。
テロの残忍さ・恐怖や「誰がやったか」を日本人の脳裏に強く印記する為だろう。意図的に選ばれた死、だったのだ。作られたテロ、だ。


シリア政権軍が「非人道的行為」を行う連中であるというプロパガンダに用いる為に、山本さんは殺害されたのではなかったか(http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b3314873404dcf29512d58a4143a804f)。


アルジェリアの虐殺事件だって、1千名弱もプラントにいた人々の中から、日本人だけを敢えて探し出して殺したのだ。しかも、何らかの要求を出すとか日本政府に交渉する前に、日本人被害者の殆どが殺された。あの時も、1月下旬の事件であり、今回と丁度同じ時期である。


アルジェリアの事件後、安倍は今回と同様に邦人救出の為に法改正が必要だ、と盛んに喧伝していたわけだ。そして実際、自衛隊法は改正された。戦闘行為にまた一歩、近づいたのだ。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/9d655d244dd8d943fd373331d289b6ed


今回も「テロには屈しない」「テロとの戦いに協力する」と大宣伝を行っているのである。テロ事件は、イスラム国に利する為にあるわけではない。
戦争屋が儲かり、安倍政権のような戦費負担と戦争協力に積極的に加担したい連中の言い分をあたかも「正当である」と思いこませるのに有利だから、事件があるのだ。今回のテロ事件で最も得をしたのは、世論を「テロは怖い」「テロとの戦い」といった方向に誘導し、法改正もやむなしという漠然とした空気を醸成した安倍政権だ。米英も当然ながら、イスラム国のネガティブ・キャンペーンに利用できたことで軍事行動を正当化できると考えているだろう。


元はと言えば、アメリカがシリアの反政府ゲリラ勢力を生んだのだ。政権打倒の為に、軍事援助と称して、武器や空爆やミサイル攻撃でゲリラ勢力を支援し続けた結果が、今のシリアなのだよ。反政府ゲリラをここまで育て上げたのは、米国だ。どうしても戦争をやりたい、戦争を何が何でも実現せんが為、だ。

13年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/ed32bb044e401db26eedc835b8647143
   >http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/808b0173b976212af4c721c37b261b46
   >http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b97676ce70276f2fa13a664b7f6d7ddd



これまで亡くなられた方々の死に報いる唯一のこととは、日本が誰も殺さず、テロ戦争に加担せず、憎悪の連鎖から逃れ、個々人が賢くなることである。

少しでも学んだなら、安倍政権の専横と法改正と強権支配の野望を食い止めることに力を注ぐべきである。安倍の裏で糸を引く傀儡子の企てに警戒し、阻止することなのである。