怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

経団連のTPP交渉の青写真

まあ、TPP参加は前から既定路線だった、というのは当たり前か。

飯田氏の「参加しないとヤバい」というのは、日本の経済界が総力を挙げて牙を剥いてくる、という意味なのかもしれんな。


http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2010/054/gaiyo.pdf


p8の図によれば、2010年11月くらいには、交渉参加が予定されていた、ということだわな。
菅総理は、APECの議長国の時に、TPP参加と言え、と経団連サイドから、強く求められていた、ということだな。


経産省筋からの、強力なロビーが行われていた、ということだ。

だが、菅総理は、参加するとは表明しなかった。

10年4月には、金属労協もTPP交渉参加決定、と言っており、11月には参加表明の提言を出していた。


なので、菅総理が態度を決めなかったので、慌てていたわけだ。
で、いうことを聞かない菅を引きずり降ろして、野田のどぜうを操縦するよ、と。そういう筋書きだろ、やっぱり。


どうみても、唐突だとかの話ではなく、裏で「さっさと推進しろ、参加表明しろ」となっていたんだじゃないか。
国民には、殆ど知らされていなかった。


いや、通商政策に無知な国民が悪い、と言われたら、申し開きはできないんだけどさ。
10年6月時点で、参加するよ、と言われたとしても、何がなんだか分からないままだったろうね。


こうやって見れば分かるように、野田政権が決めたのでもなけりゃ、民主党の議員さんたちが決めたというわけでもない、経団連アメリカサイドの非公式対話で勝手に政策推進の下絵を描き、それを霞が関官僚にハメこんで、官財癒着で政策日程にのせてきた、というだけだろう、って言ってるんですわ。

民主主義の危機、というのは、そういうことを認めるわけにはいかない、って言ってるんだぞ。



(26日10時頃、昨日本館の方に書いた部分を追加忘れてた)

追加ですが。

09年10月>http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/088.html

この時期には、TPPが語られていません。
出ているのは、むしろ「ASEAN+6」です。鳩山政権誕生後ですが、当時には、霞が関官僚界隈とか従米派人脈の一部にしか、TPP推進論が浸透していなかったことが窺われます。

この後に、トヨタ叩きとか、鳩山政権失脚とか、そういうモロモロがあって、形勢変化が訪れたのかもしれません。

アメリカ委員会は、日米EPAを、と言っていましたが、TPPにはまだ距離があった、ということだろうと思います。
この時から、10年春くらいまでの間で、経済界は急速に「TPP推進」へと傾いていったであろうことが窺われるわけです。小沢討ちで、鳩山政権を倒したわけだ。普天間基地問題を焚きつけて「日米関係が壊れる」と、今のTPP問題と全く同じ論法で、時の政権を陥落させたのは、反政治主導の官僚主権主義者たち&マスコミといった、従米派の「地頭クラス」であった、と。


TPP参加を拒否するのは、ヤバい、の意味は、そういうことになるわな。
抵抗すれば、政権ごと葬り去りますよ、と。
協力しないマスコミは、どうなるか分かってるな、ということですかな。マスコミ界にまで脅しが効いてる、ということならば、尚のこと民主主義の危機だわな。