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維新の会・橋下大阪市長の野望―狙うは「総理の椅子」

最近赤マル急上昇中で絶好調なのが、維新の会だ。政治塾には希望者が3000人超も集まったと鼻息も荒く、ますます気勢を上げているようだ。続けざまに、船中八策の現代版を公表し、国政参加へ足元を固める橋下大阪市長
果たして、橋下市長の真意はどこにあるのか。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201202130080.html


憲法改正にまで踏み込んできたとは、意外だった。維新の会として、今後もこれら目標を掲げ続ける、ということになれば、実現のハードルは高いだろう。とりあえず、彼らの願望は”破壊”である。まさに旧弊の打破、ということだろうが、面倒なもの、邪魔なものは破壊して、思い通りにやらせろという体制を組みたい、ということである。かつての小泉政権下での「ぶっ壊す」と同じようなものだろう。

橋下さんが何をやりたいのか、というのは、当面は「大阪都」を実現することであろう。これを実現した暁には、次なる目標が見えてくる。総理の座、だ。国政には行かない、と今は言っているだろうが、そんなのは当てにはならない。大阪府知事選挙でも、「2万パーセントありません」と言っていたのに、直ぐに出たではないか。後々回りから担がれれば、出ると決断するであろう。

(ところで、「やしきたかじん」とかいう大阪の有名人が、突然に番組降板とかになったらしいが、これって、橋下さんから遠ざける作戦の一環か何かですかね?影響力のある人間を予め排除しておきたい、というのは、よくある話ではないかと思えるので。特に、橋下さんはこれまでにも世話になってきて影響を受けてたはずですよね?
橋下さんを利用したいと考える一派にとっては、そうした存在は邪魔になるわけでして。――得意の陰謀論www)


野望を実現するには、何が必要か。
橋下さんのブレーンが選らんだのは、「海外勢力の導入」だ。小泉純一郎が総理の椅子を手に入れた手法を踏襲する、ということになるであろう。明治維新も同じようなものだ。

よって、「日米同盟堅持」と「TPP参加」をまず最初に掲げた、ということである。外交・防衛の要が、何とこの2つ、ということなのである。因みに、外交目標が「TPP参加」とは、何とちっちゃいことか。
ブレーンに付いていると言われているのが、上山信一慶大教授らしい。元マッキンゼーのパートナーだったらしいですぜ。へえ〜。
要するに、外資系の「日本を攻略したい、グローバル戦略の歯車に組み込みたい」という連中は、こぞって「維新の会を応援してくれ」という宣言にも等しい、ということだな。さすが、元マッキンゼーの考えることだ。あなた方(主にグローバル企業や米国のコヨーテ軍団の連中など)の望みをかなえられるのは、我々だ、と。橋下を総理に据えれば、いかようにも改造できますよ、と。韓国のようにするのは、容易いですよ、と。

器の小ささが露呈したな、ということである。

アメリカの大統領選で、外交や安全保障の柱で「日米同盟堅持」とかをイの一番に掲げた候補者なんかいたことがあるか?(笑)
政策目標が「TPP参加」って、どんだけミクロな視点なんだよ。オレならば、外交目標はもっと全然違う。「一目置かれる・尊敬される成熟国家」とか、「安保理常任理事国入りを目指す」とか、そういうものであろう。もっと普遍的に自主独立でも、独立自尊でもいい。
けれど、維新の会というのは、国を変える、と言っておきながら、目標が「TPP参加」って、目先のことしか考えられないんじゃないの。大事なのは、参加することではない。参加した後にやってくる社会をどう構築してゆくか、もたらされる変化によってどういう国づくりをしていきたいか、ということだ。参加が大事なのではないぞ。


首相公選制も、参院廃止も賛成できかねる。
これらの目指すのはポピュリストを生み出すことか、マスコミ権力増大や情報操作戦術のし易さとかなのではないかと、危惧する。参院の権限を若干弱めるとか縮小することを考えるとしても、廃止が妥当だとも思えない。昔の参院だと、見識の高さ、というものが生きていたが、今では見る影もない。

目的の為ならば、どんな手を使ってもいい、何をやっても許される、といったような風潮が国会内に蔓延しているのだよ。それこそ、マキャべリストだか何だか知らんが、政治というのはそういう場なのだから、何をやったっていいんだ、ということを言う人もいるかもしれない。しかし、それが害悪を招き入れることになる、ということも考えておくべきだ。

先日、橋下さんについて、少し書いた。
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/fb49343e6a6b38b38791aafae343b9d6

懸念が嵩じて、危険な臭いがしてきた今となっては、橋下さん個人への好き嫌いとかは別として、彼らのとる手法や考え方や目標というものは、明確に反対と表明せざるを得ない。

少なくとも、これからの国政選挙においては「維新の会」を止める、という方向にのみ集中することになるであろう。
願わくば、みんなの党との潰し合いになってくれれば、一番いい。


細川政権誕生以降、日本が辿った道をもう一度思いおこせ。
既成政党の自民党を追い落とした結果、外部からの操作可能な政治体制というものへと変革させられた。政治の良識・見識というものが、急速に失われていった。そういうことへの反省をする必要がある。


当方は、維新の会を全力で阻止する、と宣言しよう。