怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

原発支持者に見られる傾向

江川氏と飯田氏の発言のまとめ記事で発言していた方々を見ていると、あることを感じたのですね。
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/5a31b5e10d875580b5426b272d8d4ed6

それは、原発支持派が放射性物質原発の被害を恐れる人々に対する視線は、彼ら自身と同じようなものなのではないか、ということです。


 例1:放射性物質原発)による事故や被害
 例2:電力不足による事故や被害

原発稼動に賛成している人たちの発言を見てゆくと、原発を稼動させないとどうなるか、電力不足になったらどうするんだ、火力発電所等他の設備で突発事故が起こったらどうするんだ、といったような危険性や危惧の指摘が、殊更言われているような気がしたのですね。果たして両者の大きな違いというのはあるのでしょうか?


原発支持派たちが放射性物質の危険性を指摘している一般人たちに対して、大袈裟に騒ぎ過ぎだとか、根拠がないとか、客観的なデータがないとか、そういう批判をしていることは多々あろうかと思います。

その同じ発想を、何故電力需給問題に対しても同じように適用しないのか、それが非常に不思議なのですよ。さも正しいかのような批判を繰り出すものの、それは彼らが嘲笑していた危惧表明(主に反原発派の意見だ)と大差ないのではありませんかね。

もっと悪いことに、彼らはそのことに無自覚である、ということです。
健康被害を心配している人には、ニセ言説を流すな、データで示せ、煽るな、等々言っているのに、自分たちの「電力不足の被害」を矢鱈と煽るのは肯定する、ということですな(笑)。

そういう態度を取り続けられることを、本当に不思議に思うんですよ。
相手側に求めるなら、まず自らが実践してみせたらどうですか。

江川氏は自分が言った意見を肯定する根拠、どうしてそのように考えたのか、疑問に思う根拠は何か、自分の主張点を強化するデータなり資料、そういうことを立論してはいない、ということです。原発稼働肯定者たちの殆どが、こちらの反論に有効な回答をしてはいない、ということです。

原発支持派たちの中で、客観性のあるデータで反証しているものがあれば、是非とも教えてもらいたいですね。


話は飛びますが、北海道電力のことを「北電」と称して書いた部分がありますが、あれは北陸電力さんのことではありません。北海道では、普通に「北電」と呼ばれているようなので、そのように書いたまでです。

北陸電力さんの電源構成を見ると、地域特性が活かされた水力重視となっています。そして、揚水発電の必要性が小さいので、こ割合は関電などに比べるとかなり小さい。本来、電力会社の経営とは、こうあるべきではないかと思います。地域ごとで違いを生ずる、ということです。ほかの電力会社は見習うべき、と思います。




それから、昨日書いたIPP入札の話ですが、募集に対して上回る落札が出てはいますが、それでも応札した企業等の持っている(今後整備予定のものもあるのかもしれないが)約2000万kW分は、選外となった、ということなのですね。この供給力は、消えてなくなったのでしょうか?もっと小規模事業者の地産地消型の参入を認めれば、有効活用できる可能性があるのではないでしょうか?

そういうことを考慮しないということが、本当に不思議なわけです。
参入を認めてきたのは、電力会社側なのであれば、送電網参加を参入障壁とできてきたのかもしれませんし。

電力会社の説明が全て正しいのですかね?(笑)



またちょっと追加ですが、北海道電力の苫東厚真4号機の定期点検について、書いておくよ。

自動車でも圧縮機でも農機具でも何でもいいんですが、ファンベルトというものがあったりします。
専門家たるメーカーとかメンテナンス業者(自動車であれば車検を行う業者とかディーラー)とかが、「このファンベルトは切れそうなので、交換が必要です」と客に説明したりするとしますか。
この時、当方のような一般人にとっては、ファンベルトが切れる恐れがある、ということを具体的に確かめることが難しい(知識も技術もない)ので、相手の言うがままに信じるしかない、ということなのですね。だから、車検の時に、ファンベルトを交換した方がよい、というアドバイスを受けたら、ほぼそれを受け入れるということになるわけだ。

ところが、悪徳業者がいるとしますか。
この業者の場合だと、ファンベルトがあまり傷んでいなくても、「運転中に切れて走れなくなったら、困りますよ」とか脅すわけだ。これはウソではないのがミソだ。目の前のファンベルトが切れるかどうか、を評価するのではないのだよ。「〜となったら、困りますよ」という説明を行うことで、目の前のファンベルトが切れるのではないかという恐怖を煽るのだ。

霞が関のクソどもや電力会社のゴミどもが言うのも、これと似ているのさ。
あくまで「ウソではない」ことを言うんだよ。
例えば、
・ファンベルトが切れることがある
・実際に切れたファンベルトは存在する
・運転中に切れると、困る

などといった”事実”に基づく説明を行うわけだよ。

けれども、目の前の自分の車についているファンベルトが切れそうかどうか、という評価ではないのだ。
業者に、「購入後3年以内のファンベルト交換比率は、どれくらいですか」「走行1万km以内でファンベルトが切れる率は、どの程度ですか」といった質問をすると、「教えない」、「答えない」、「判らない」などと誤魔化すのだよ。

要するに、通常使用の範囲で「現時点でのファンベルト交換の必然性は高くない」「あと2年後まで待ってみてもよい」といった結論を導き出せるものであっても、意図的にウソではないが「交換すべき」ということを正当化する為だけの説明を行って、客を騙す、ということなのだよ。

これがペテンでなくて、何なんだ、という話である。

正しく誠実に説明できる現場の人間とか技術者とかの専門家は大勢いるはずだろう。そして、彼らの多くは正直なはずだ。使命感を持った人々であろうことは想像に難くない。けれども、そうした誠実な説明をできる人間の、本当の意見や説明というものは、一般大衆には隠されたままなのではないか、ということを言っているわけだよ。

むしろ、政治の現場に登場してくるのは書類作りや役所との関係や財界との関係を「うまくやれる」調整能力のある奴らだけで、そういう連中は目的が「ファンベルト交換」を認めさせる為だけに説明をしてくるから、決定者や国民には正しい判断材料や情報が伏せられたままだ、ということなんですよ。


一般人がファンベルトを交換すべきだ、と専門家に言われたら、反論できることなんてほぼないよ、って言ってるんだよ。どうやって、その適否を分かれ、と?
それなのに、電力会社やエネ庁や経産省の連中は、正しい情報を隠したまま、ファンベルトは交換だ、という説明を繰り返しているんだぞ。


奴らは、説明の矛盾点を衝かれる度に、新たな言い訳や誤魔化しを重ねてくるんだろ。
そういう連中の、何を信じることができるのか。

奴らは専門家だから、彼らの言い分通りに「ファンベルトを交換せよ」に同意するのか?(笑)