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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

経済学理論バカへの挑戦状〜小まとめ編

この変なタイトル記事が続くとは思っていなくて、その後に続きの記事を書いてしまっているのが恥ずかしい(笑)。

済んだことは仕方がないので、過去の記事のおさらいを兼ねて、ちょっとまとめてみますね。


まず、最新の記事ですけれども、玉井東大教授と若田部早大教授の言い分であるところの「プラス・サム」であるTPPですな。

12年2月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/c511d8f5028395d8c61f2a8167c00293

必ず得するのに、アメリカだけではなく、それ以外の圧倒的大多数の先進諸国も、何故か「完全自由化しない」という経済学の常識破りの不思議、と。

こういう「必ず儲かる」みたいな話に共通するのは、詐欺まがいの投資話かヘンな宗教勧誘みたいなものだ。騙されるのを防ぐには、「近づかない」というのが一番。経済学には無縁の経験重視の素人からすると、うまい話には落とし穴がある、というもんだ。
これも11年当時に書いたことだ。

11年10月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e0d37f52b9f83269e33525e5a583b51e


参加すれば必ず得をして、参加しなければ必ず損をする、というなら、誰もが迷うことなく「参加」が必然となり、それ以外の選択などするわけがなかろうて。アメリカ自身が何の躊躇いもなく、完全自由化を実現済みになっているに決まっておろうが。
どうしてなっていなかと言えば、米国の経済学者も政策担当者も政治家も、みんな揃いも揃って大馬鹿だから、とでも言うかね?



過去のシリーズを挙げておきます。

1>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d6ad155dde3274328646b9a00e18c6d6
1’>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/243d15b6f32a33aaa7a01bb4218d1c11
2>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3ea3dbb1723f0dce472438f2a55e3a80
3>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/42db385fbd0995aba619f6fd1d6eb299
3’>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/358fbbc4cc1a1d2b0e86df505e121c15
4>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3b32cceac6b303c023e4120527391035
5>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/cc0e06509289931808d0a2a9ddfa8932
6>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/1fa50fa46637f335a86e9999b4171e0a

番外・飯田説>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/ca62807b4c49c2f63466edc8df782756



要するに、経済学者なんて肩書きだけ偉そうで、「プラス・サムだ!」「比較優位だ!」と経済学理論を開陳してくれるけれども、じゃあ消費者余剰が正しいとして、転職コストとか労働力移動のコストとか溢れた失業者たちを生存させておくコストとか、そういうものを示せる人間は誰かいたのかね?


かつて凶作なんかで、輸出国において小麦や米の輸出規制が敷かれたことはなかったのかね?
中国のレアアース輸出規制は実際に生じたわけだが、これが食糧においても起こらないとは言えないかもしれない、と考えたりしないのかな?特に、米国というのは輸出制限を課すのは得意ではないのか?
安全保障上の理由、とか言えば、どんな理由であろうとも正当化されるぞ。


答えを知っている人間がいて、学者さんとやらが正解を示せるなら、そういう人ならば「貿易自由化が正しい」と述べる資格があるんじゃないですかな。答えられない、答えを知らない、そういう人は「○○学理論では〜」なんて口にすべきではないんじゃないですかね。
橘玲とやらが言ってた、200年余の知の蓄積だか何だかで答えられるなら、さっさと答えてみよ。答えるまで、一体全体、何年かかっているんだよ、彼らは(笑)。十分に時間はあったろう?
それなのに、今になってでさえ、「プラス・サムだ!」しか出てこないというのも間抜けだな。その「関税撤廃すれば必ず儲かることしか存在しないアメリカ」において、砂糖だか酪農製品だかを「聖域として守るかも」とか言うTPP推進派日本人の愚かさといったらないですな。


彼らに共通するのは、一見まともそうに見せて、理論的であるかの装いで、「似非科学」商法っぽい活動を、心の底から本気で信じてやっている、というところなんだよ。二言目には「経済学理論が」とか言うわけだが、それがまんまと間違っているんじゃないのかね。