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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

「ボストン爆弾」テロの奇怪

どうもウソくさい事後報道が出ているようである。

事前情報として、危険性のある人物として捜査されたことがある、ということらしい。しかも、容疑者の一人(兄)ばかりではなく、母親も監視対象者リスト登載者だった。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324289404578449481970852920.html

また、FBIの別件捜査対象のロシア南部男性とも話をしていた、ということだ。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013042800098


FBIやCIAには、捜査するチャンスが4回はあった、とNYTが報じたようだ。

http://www.asahi.com/international/update/0427/TKY201304270033.html





いくつかの謎が生じるわけである。
以下、容疑者男性2名を「兄」と「弟」、その母親を「母親」と呼ぶ。


①ロシアの盗聴が行われたのは何故か?

ロシア側特務機関がロシア国内の過激派等テロ組織と、母親や兄弟との繋がりがある、という捜査情報を持っていたとしよう。それは、ロシア国内の捜査のいきがかり上、3人が危険人物として浮上した、と。
だとして、母親と兄の通話が盗聴された、というのは、どうしてだろうか?
また、FBIがマークしていたロシア南部男性との会話をも、ロシア側が盗聴していたのは不思議である。


盗聴時期は2011年初め頃ということらしく、母親も兄も米国内にいた時期だ。母親がロシアに帰国したのは、2012年9〜10月頃である(万引きで逮捕され保釈中に出国したらしいので)。

それはロシア側特務機関が「米国内において非合法盗聴活動」を堂々と行っており、それをFBIもCIAも知っていて、これを公然と認めている、ということだ(笑)。だからこそ、司法長官はコメントできない、と言うしかないんじゃないですか?

ロシア側特務機関が盗聴活動を行っても犯罪性を問われないのは、ロシア国内においてのみ、では。米国での盗聴を許すFBIの根性が判らんわ。
現実に、ロシア側からFBIに通報があり、捜査後問題なしの判定だった為に今度はCIAにも通報した、ということなんですから。この時から、母親と兄が監視対象者リスト入りした、ということでしょうか。よく分からないですが。


②逮捕歴のある母親の出国は何故できたか?

これも不思議ですが、リスト入りしていて、保釈中である身でありながら、いとも簡単にロシアに帰国したようですね。しかも、ロシア側が「テロ危険人物」との繋がりがある、とロシア側で言ってた人物が、ロシアには無問題で入国できていた、ということですね。
で、事件を知らされるまで、夫と普通に生活していたようだ、と。

ロシア側は危険人物と看做していたなら、何故こんなに簡単に入国させ放置していたのでしょう?わざと泳がせた?
それとも、捜査の結果、アメリカ側の言うように「問題なし」だったから?

米国側審査、ロシア側審査を、何の問題もなく通過できているのは、本当に危険人物ではないから、では?

同じく、兄も2012年の初め〜7月の期間、ロシアに滞在していた、という記録があるそうだが、その時にも本当に危険人物ならば何故ロシア側も何にもせず出国させ、アメリカ側でも入国が簡単にできたのかが問題となろう。
つまり、危険人物と目されたはずの、母親と兄は、いずれも何らの問題もなく、アメリカ側とロシア側の出入国審査ができていた、ということである。名簿登載者だったのに、だ。


③兄と弟のロシア側からの引渡請求を米国が拒否?

ロシア側報道であったのが、2000年代初頭には、兄弟の引渡請求をしていた、というものである。
http://japanese.ruvr.ru/2013_04_28/111994255/

初頭というと、普通は2003年くらいまで、を想像するであろう。それを超えると半ばとか別の表現を用いるからだ。
そうすると、兄弟は、16歳と9歳くらいの少年だったわけで、その時期に既に「テロ危険人物」認定となれば、それはもう極悪犯クラスだったのでは。
しかも、引渡請求をした人物が、再びチェチェンなどに戻ってきたのなら、ロシア側で拘束しても不思議ではなかったのでは?でも、ワザと泳がせた、と?(笑)

ロシア国内でテロを起こしそうな人物をロシア側特務機関がマークしているなら判るが、母親も兄もそういう存在ではなかった。


④テロ組織との関連はどうなのか?

これが不明とされているわけだが、報道ではいかにも危険な組織と繋がりがありそう、というイメージが作られている。母親が「ロシア南部男」と会話していた、というのが、まさにそれだ。
チェチェンとか北カフカス地方などの危険地帯の人物や組織と繋がりがあるとして、そんなに強力な組織がバックについているなら、もっと大きなテロ事件を実行するんじゃないですかな?
母親とロシア南部男との関連、兄がロシア滞在しチェチェンに行ったこと、これらは「テロ組織との関与」を匂わせる記述ではあるものの、繋がりが明確になっていないものばかりだ。

テロ組織に訓練されて、強力な爆発物の作り方をマスターしてもよさそうではないか?それとも、テロ実現の資金源として、いくらかでも持ち帰って良さそうではないか?ガソリンさえ買えないほど貧乏で、そのせいでNYでのテロ計画は実行できなかった、と報じられていたわけだが、だったらテロ組織がバックについていたりはしないんじゃないか?
ロシア特務機関がマークする程に危険なテロ組織との繋がりのある人物というなら、もっと強そうであってもいいんじゃないか、ということだ。高々1000ドルくらいの軍資金さえ持たせられないテロ軍団なら、銃器すらまともに入手できんだろ。弱過ぎる。こんな組織を、ロシア側特務機関は徹底マークしており、米国内での盗聴活動という非合法行為の危険を冒してまで、捜査している、と?(笑)
マンガの読み過ぎか?


では、繋がりがなかった、ということか?
だとすると、それはFBIやCIAの落ち度ではなく、「何もなかった」ということではないのかね。そして、テロというより、病気とか偏執狂とか乱射事件実行犯と似た犯罪、ということなのでは?


⑤結論としては

非業の死で息子を失った、哀れな母親が言うように、でっち上げ、であるならば、辻褄が合う。
いかにも世界のテロネットワークに繋がりがあるかのように思わせ、危険人物というイメージを作り出そうとしたわけだが、本当に一員だったならもっと別なテロ計画が実行されていてもよさそう。
ロシアやアメリカの特務機関は物凄くアホ組織で、単純なヘマをやった、ということだしな。アメリカだけじゃなく、というのがポイントだ。ロシア側が警告とか照会してきたなら、ロシア側での対応がもっと違っていなくてはおかしい。


こうした捏造は、以前にも見たことがある。
「暴走レクサス」とか、「暴走プリウス」だな。

レクサスの急加速とかマットやペダル形状の問題というのがあった。
コールセンターに電話している時間があっても、シフトレバーをニュートラルに入れる余裕はなかった、ということだな。ギアを抜けばエンジンが回転を続けても、動力はカットされる。ブレーキは普通に動作するので、アクセルペダルが戻らないとしても、車は停車可能だろう。

暴走プリウスの追走劇もあれからどうなったか、知っているか?
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/ed100e1686b868390a29c8f8f5572329
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/7c70f0bc9e5ad7cbe31f2a4b13291e50


でっち上げというのは、案外と簡単にできる、というよい実例だ。
テレビ局が追いかけていても、そんなのは何もなかったことにできる、ということさ。報道機関なんて、所詮はそういうものだ、ということ。