怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

妊娠に伴う不利益処分についての最高裁判決

久しぶりに、最高裁らしいというか、良い判決文を読むことができました。


http://kanz.jp/hanrei/data/html/201410/084577_hanrei.html



既に報道でもあったように、妊娠に伴う人事について、不利益処分が違法とされた事件です。

恐らく裁判長の櫻井龍子最高裁判事が労働法畑が長く、労働法関係のエキスパートであったが故の、本件判決文ではなかったかな、と思えます。



以前の、体たらくからすれば、随分と良くなっていましたわ。
さすが、本職。


09年>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8fa63f50bedf0e5c71b3fcb17d1bc97d


この時は、偽装派遣を認めた上で、労基署の指導後に行われた契約打ち切りが、どう見ても報復人事であり不利益処分でしかないものを、最高裁が企業側の立場に味方した、というものであった。


あんまりだ、と文句を言ったのですが、今回は大企業相手の訴訟でもなかったこともあってか、雇用側が敗訴となったわけですね。
本件被告が大企業であったなら、今回のような判決が出されたかは分かりませんが、それでも、本件判決文は非常に勉強になるし、比較的分かりやすく書かれた文章となっています。



本当に、深く理解している人が書いた文章というのは、説得的であり、簡明であり、理解しやすい、ということがあるかと思います。書いている当人がよく理解できているから、ということかと思います。本人ですら、論が定まらないようでは、読む人に理解させることはもっと困難になるわけですから。こんなことを言って、失礼だとは思いますが、率直な感想なので。


今後とも、こういう判決文を出せるよう、最高裁におかれましては頑張って欲しいものです。