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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

エコノミスト誌はイギリスの食事を何とかしてから言え

全く、イギリス人の自己中心的発想には辟易させられる。


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42418?page=4


安倍氏は、米国を含む自由貿易の包括的枠組み「環太平洋経済連携協定(TPP)」の早期合意によって、自らの改革者としての資質に弾みがつくとほのめかしている。

 安倍氏は、TPP交渉の「早期妥結を最も強力に推進する指導者」を自認しており、日本の交渉担当者に柔軟に対応するよう明確な指示を与えていると話している。自動車や農産物の貿易について日米間で立場の違いがあるにもかかわらず、近い将来、合意が成立する兆しが見える。

 そうなれば、日本経済に大きな弾みがつくだろう。高い輸入関税と国内産業の保護は、日本人が平均で家計予算の14%を食品に支出しなければならないことを意味している。これに対して、英国人ではこの割合が9%、米国人では6%だ。』



アメリカやイギリスに旅行したことがあるなら、かの地での食事に驚くことがあるであろう。

イギリスの料理は、朝食だけあればいい、とかよく言うけど、本当にそう思う。
これといって美味しい料理などなさそうで、味覚音痴なのではないかと錯覚する。


アメリカもそう。
量が多いだけの、ほぼジャンクな食事がメインなのであろう。


だって、年収2万ドルの人が、たったの6%しか食品にお金をかけないとなれば、たったの1200ドルだ。毎月100ドルで食費をまかなうとすれば、ロクな食べ物なんて食べられない。ああ、どうせ野菜とか果物なんかはあまり食べず、パン、ミルク、たまご、豆、コーンフレークみたいな、決まり切った食事しかしない人たちなら、そういう低価格でも過ごせるんだろうね。


日本人の場合だと、年収200万円でも28万円かかるから、食費が月2万以上かかる。単身者の食費なら、まあ普通だよね。
自炊すると不可能ではない。食事のバリエーションも多いし、野菜とか魚介類とか種類が多いから。


ロンドンのスーパーなんて、ロクな食材が売ってない。自炊する人向けのものなんて、ほぼ見かけない。
ごく一部、冷凍肉やベーコンくらいがあるだけ。市場にでも行かなけりゃ、大した食材なんか手に入らない。働いている人たちが勤務終了後に買える時間帯ではないけどな。


そういう食に乏しい国の人々が、我々は食事に金がかかってない、と言っても、ナンだなと。

日本人の場合だと、医食同源という考え方に通じるから、食費と保健・医療費の合計がおおよそ22%くらい、ということになるのではないか?
アメリカやイギリスの場合と、大差ないのではないのか?


アメリカとかイギリスの極めて不健康な医療費の高い国が、愚かなのか、ということを言ったりはしないだろう?


エコノミスト誌の記者氏にとっては、全世界が同一の費用構造であるべきだ、というような世界政府チックな思想を持つのかもしれないが、それは傲慢な連中の考えそうなことなのではないのか?


隣の家と自分ちで、食費や衣料費のかけ方が違っても、普通なんだろうに。
家計費の費目がそれぞれ違っても、なんら不思議でもなかろう。なのに、何故日本人が豊かな食文化を謳歌することを批判するのか、理解できんわ。


イギリス人は、もっとマシな食事をすべきなのだよ。

アメリカ人は、もっと食事を改善するべきなんだよ、健康増進の為に。


結果として医療費抑制効果があるなら、別に食費が対GDP比で多くても何ら問題なんか、なかろうに。


そういうことを理解できない人間が、経済誌を書くというのが間違いのもとになっているのではないのか。


前にも言ったが、TPPがそんなに素晴らしいなら、まずイギリスが加入するべきなんだよ。それを実行してから、日本に意見してこい。