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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

TPP賛成派の「論理」とは何か?

データで考えると、京大の中野先生をはじめとする反対論に太刀打ちできないと悟ったか、それ以降は言い分を変えてきましたかな。
GDP増加は思ったほど大したことがない、製造業の輸出額の伸びも大して期待できない、ということで、「成長には必要だ論」が大幅に後退し、メリットとして主張する連中の声は萎んだ(笑)。

そうなってくると、連中の出して来る理由というのが、「おばけ」みたいなものばかり。これこそ根拠のない話ばかりである。

・世界の孤児→ウソ
・アジアの成長を取り込めなくなる→ウソ(FTAが推進されてる)
・日本の成長に不可欠→ウソ(10年でたったの0.54%)

前原よ、推進派の方が余程「TPPおばけ」なんじゃないのか?(笑)
ありもしないことを言ってるのは、どちらか?
騙しているのと一緒。


懲りない連中が湧いてくるのが笑えるな。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111026/223442/?P=2

(以下、引用部を『』で示す)

論理的に考えると、TPPの交渉への参加というのは、当然なすべきこととしか思えない。WTO世界貿易機関)での全体的なルール作りが歩みを止め、各経済陣営が仲間作り、言い換えれば、囲い込みに走っている中で、日本だけが置いてきぼりにされていいはずはない。

この人は、ブロック経済賛成派ということで理解してよろしいか?日本も囲い込め、仲間を集めろ、ということみたいだが。自由貿易の趣旨に反しとるじゃないのw。

経済安全保障という観点からも、米国と日本が主要参加メンバーとなる枠組みをまず作り上げることが重要だ。これがあって初めて、資源国や新興国との議論に、(単独で臨むよりは)有利な立場で臨むことができる。

私のような一般庶民が理解しやすいように言うなら、日米の枠組みというのはつまり「アメリカの手下になれ」ということだな。これがあって初めて「虎(米)の威を借りる」ことができる=資源国や新興国との交渉に有利となる、ということだわな(笑)。

また、温暖化ガスの排出削減や国際会計基準などの場合と同様、ルール作りのところから参画することで、初めて自分たちの言い分をルールに反映させることが可能となる。できてから文句を言っても、後の祭りなのだ。

これも出尽くした話だが、ルールを作る立場になれ、ということなら、TPPである必然性はない。東アジア共同体でもいい、ってことだろ。「ASEAN+X」といった枠組みでも全然OK、日本が主導権を握れるグループを目指した方がいいんじゃないですかね?


こういう立派そうな人がいうと、さも「正しい議論」のように感じる人が多いと思うが、どこにも「論理的に考えると」なんてものは含まれていないのですよ。論理でも何でもない、ただの「観念論」「精神論」の類に落ち着く、というわけです。
むしろ、論理的に考えれば考える程、彼ら推進派のウソが暴かれる、というだけ。

合理的に判断すると参加しかない、とか、論理的には参加が当然、といった言い方に続いて、その理由提示が本当に「合理的」か「論理的」かというと、そうじゃないんだよ。否定し難い、関係ない話を置いて、その肯定論を示すだけで、最初の「論理的に考えると参加しかない」というのが、いかにも正しいと証明されました、みたいな雰囲気を作り出しているだけ。


それから、交渉で日本が拒否できるから、不利な条件を受け入れなければいい、という安易な意見もあるみたいだが、そんなことが本当に出来ているなら、今こうしてTPP参加問題で紛糾したりはしないんだっての。

日本の外交が官僚支配のダメダメで、アメリカの言いなり外交しかないからこそ、危険だって言ってるんですよ。日本に交渉力があれば、誰もこんな苦労はせんよ。それが証拠に、給油活動停止だってそう、普天間問題もそう、日米地位協定もそう、ありとあらゆる交渉で対米従属を強いられ、そうそう簡単には拒否できない、という現実があるからこそ、「交渉でどうにかできる」なんて、甘ちゃんなお花畑思考の連中の脳みそは大丈夫か、と心配しているんじゃないの。
安全保障という観点からTPPを考えるなら、現実主義的な立場を重視するのだとすると、「参加しない」というのが答えなんじゃないのか?
賛成派の連中は、日本の交渉力を過大評価している、としか思えない。それは「獲らぬ狸の皮算用」と同じだ、と言ってるのだよ。アメリカやその他参加国の交渉力を考えれば、日本が「言い負ける」ことはほぼ間違いない、と判断するに決まっておろうが。

しまいには、TPPに参加すれば自己変革のチャンスだ、みたいな、宗教セミナーか何かですかってな主張まであるみたい。ア●かっての。
私自身を振り返ると、確かにTPP問題のお陰で「ボゴール宣言」を知ることができましたしw、日本国民を騙そうとしている奴らが誰なのかということや、通商・外交のこととかを知ることができたので、そういう意味では「自己変革」が達成できましたわ。いかに識者とか学者とか政治家とかが、出鱈目言説を頒布しているか、ということが再確認できました。本当に有難うございました。


いずれにせよ、推進派の連中の言い分は、まともなのがもう残ってないですね。
他にあるなら、言ってみな、前原さんよ。