怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

吉崎達彦氏のTPP推進論

また当初に戻って、「精神論的」な地点に逆戻りですかな。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111202/fnc11120202520000-n1.htm

(一部引用)

アジア太平洋地域における経済圏構築とは、「TPP参加のメリットとデメリット」などといったレベルの問題ではない。ましてや「交渉21分野のここが問題だ」と枝葉にこだわるのも得策ではない。長い時間軸で捉えるべきテーマなのである。

 今後は、TPP(海のアジア)と「ASEAN+3(陸のアジア)」が、相互に競い合うようにして、アジア太平洋地域における経済圏作りを進めていくことになるだろう。日本は前者を通して制度のハーモナイゼーションを、後者を通して関税の引き下げを目指すことができる。最終的には、APEC全域を包含する経済圏の構築を目指し、主導的な役割を担うべきである。』


メリットもデメリットもあったものではない、そもそも参加に決まってる、という結論ありき賛成派ですな。

何とか言ってやって下さいや、出口社長。
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/ee7c4bdd15d75100b5e26c8458f70d7b


出口社長は、国語で語るな、数字で語れと言っているわけだが、吉崎氏はモロ「国語」というよりも、文学的な賛成論をぶち上げているわけである。

簡単に言うなら、「環太平洋、いい響きではないか、アジアか先進国かの呪縛から解き放たれろ」、みたいな宗教チックな話ですわな。

だって、「海のアジアを開け」って、何言ってんの?、と普通は思いますわな。そんな文学で重大な外交を決められたら、たまったものではないんですわ。

出口社長の数字で語る方が、まだ妥当。
ただ、賛成派の数字というのが出されてないぞ、って言ってんのに、推進派は

「日米同盟だ、アメリカが言うのだから、参加に決まってる」
「海のアジアを開くんだから、参加に決まってる」

みたいな、妄言を並べる連中が続出。


こっちは、正当な根拠を述べてみよ、コストが示せるなら出してみろ、って言ってるのに、困ったからということで、別な論点で正当化しているだけ。


大体、当初から、「ASEAN+3、+6」を推進せよ、と言っていたTPP賛成派・推進派がいたか?

ほとんどいなかったんじゃないの?
知ってて、黙って隠していたんじゃないの?


そういうのを騙し討ちって言うんだろが。
兎に角、出口社長のミッションは、数字で語らず、国語で語ろうとする連中を「改心させること」だな(笑)。