怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

ドイツが儲けたのは、ユーロのお陰

今更な話だが、ドイツが儲かってるね、ズルいよね、という話ですかな。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111203-00000088-mai-int


ドイツは今年、ユーロ安の影響で輸出額が前年比で12%も増え、初めて1兆ユーロ(約104兆円)を突破する見通しとなり、大幅な貿易黒字が見込まれている。8月の時点で失業率は7.0%と、90年の東西ドイツ統一後最低にとどまり、経済は絶好調だ。

 こうした状況下、各国はドイツの「財布」に期待する。現在、各国が個別に発行する国債を欧州で「共同債」に移行すれば、財政危機国は資金繰りが容易になるため、導入を望む声が根強いが、メルケル首相は「(他国の債務を)共同で保証するなど考えられない」と突っぱねている。

 「強いドイツ」に、周辺国も気を使う。フランスのサルコジ大統領は「経済の話でいえば、ドイツも(第一次大戦後の巨額のインフレで)悩んだ過去がある。フランス人はそれを理解し、尊重しなければならない」と過去の歴史にまで言及し、厳格な財政規律を重視して負担増を渋るドイツへの配慮を見せる。

 一方で、第二次大戦でドイツに侵攻されたポーランドのシコルスキ外相は「私はおそらく、ドイツの勢力拡大を恐れない最初のポーランド外相だろう。ただ、ドイツが(危機に際し)何もしないことを恐れる」とドイツ台頭を持ち上げながら、やんわりと負担増を要求した。

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まあ、ドイツが金をケチると、ロクなことにはならないわな。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/bd8b70c9be14917504b4d2dc4eb2e349

(再掲)

『ドイツ人は、ユーロ圏のお陰で、域内貿易で膨大な経常黒字の恩恵を受け、その上ユーロという単一通貨のお陰で日本の円高のような通貨高の苦しみからも解放されているというのに、そうした利益享受者の第一位の立場にありながら、崩壊させたいとかユーロやめたいとか、ワケの分からんことを言う展開になっていて、物語を一層スリリングにする効果を出しているらしい。』

黒字を積み上げ、儲けることができるのは、他のユーロ圏の国々のお陰であるということを、再度認識すべきであろう。

長屋のご隠居さんに店子から家賃が入ってくるのは、貧乏ながらも生活を続けてくれる店子がいるから、である。店子がみんな倒れてしまって、長屋に誰もいなくなると、家賃を払う人間はいなくなる、というのと同じ。
店子に「生活費を切り詰めて、収めるものはさっさと収めろ、家賃払え」と厳しく取り立ててみても、破綻すると結局はご隠居さんの収入が減るというのと同じことなのである。

だからこそ、時々振る舞い酒や差し入れなんかをやって、店子にも恩恵を分けることで、長屋が継続してゆける、ということになっているわけである。ユーロ圏はそういうようなものだ、ということです。

大家のご隠居ばかり金持ちになっても、貧乏な店子が倒れるようでは、必ずうまくいかなくなる、というような話である。


参考>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e51235485fa3d512c8b7223a34f264f2