怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

潜在成長率とGDPギャップ〜池尾和人慶大教授の議論は5年遅れ

先日もちょっと取り上げましたが、またしても池尾先生の話題になってしまいました。ひょっとして、この先生は日銀の審議委員でも狙っているのでしょうか?

http://agora-web.jp/archives/1433260.html
(元記事が抜けておりました、すみません)


冗談はさておき、日本の経済学者さんの水準はこんなもんなのでしょうかね。
HPフィルターによる処理後だと、GDPギャップがほぼ解消されているんじゃないか、ということですか。ふむふむ、そういう意見は出るかもしれません。で、潜在成長率が低下したのではないか、と。そういう見解もあるかもしれませんな。

07年4月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d13fb82be075226fa09b6eceef190e66

そういうテーマは、拙ブログでも過去に見てきました。5年前にですね。まあいいんですがね。フィルターのλ値の話もそうですね。

06年12月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/921c4c2ecb880e881215fcaffa58cc59


日本の経済学者なんて言っても、所詮はこんなレベルですな。
これでも経済学の大学教授とか肩書きだけは偉そうにでき、マスコミなんかでもこういう連中の言い分が重用されてしまう、と。当方は全くの部外者に過ぎませんが、こんな論点が目新しいとは感じませんね。

で、池尾先生は、潜在成長率が低下すると例えばデフレでも仕方がない、みたいな主張でもするつもりなんですかね?
そういうような話も、とっくのとうに通り過ぎた話なんですよねえ。
10年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e8394844963d7edcde10376abb8b3196

「Expected Burden view」について触れたのだが、この中で次のように指摘した。
(再掲)
『多くのレンズを用意しよう、という著者さんには同意しますので、あまり一つの見方に固執することもないとは思いますが、あまりに都合よく「EB view」を全面に押し出してこられてもなあ、とは思いますね。
それ以前に明らかにするべきは、例えば日本においては「潜在成長率」と「インフレ率」の間には、諸外国にはない相関関係が見られる、ということなら、それがどうしてなのか、というところから出発しないとダメでしょう?』


なんというか、日本の経済学教授さんというのは、議論の中身が周回遅れと言いますか、素人以下くらいのレベルでしかないということなのでありましょうか。言及するなら、まず自分でそこそこ網羅しておけ、と言ってあげたいですわな。
こういう役立たずの学者せんせい、といった方々の出鱈目論説や似非論説や時評みたいなものを見るくらいなら、日銀のペーパーをじっと読んでいた方が、百万倍か一億倍か勉強になりますね。普通、学者さんというのは、特に文系の教授なんて文献を読むのが仕事なんだから、素人の何倍か詳しく知っていて当然であるのに、論点さえも既知とはなってきていない、というのは、単なる不勉強ということなんじゃないですかねえ。よくそれで恥ずかしくないですね。

これだから、経済学界という病、と嘲られても仕方がないんじゃありませんか?