財政再建派の決まり文句に、「子や孫の世代に借金を残すな」「国の借金は将来世代の負担」というものがある。それは、一面的な捉え方でしかないのでは、という話。
試しに考えてみることにしよう。
ある閉鎖経済の社会がある。一つの島だとしよう。そこには島政府があって、民間部門は「民」だけが存在するとする。貿易はない、定常経済だと仮定しよう。
島政府は税収10があり、政府支出は同額の10を継続している。そうすると、島政府の借金はゼロ、ということだ。民間部門の「民」は納税10で、定常的に消費20を継続してるとしよう。GDPは20+10=30、で一定である。
ここで島政府は国債100(償還なし)を発行し、大陸に直結する橋を建設することにした。公共事業として完成までの数期に渡り公的固定資本形成がGDPに上乗せされる。その間は「民」の建設工事収入が増加してるので、税収も増えるだろう。仮に10期で完成し、税収は+1の効果で国債利払費に同額充当だったとしよう。
すると、その間のGDPは
工事前 消費20+政府支出10
工事中 消費20+政府支出10+橋建設工事10
(税収増分1-国債利払1)
……
11期目 消費20+政府支出10
(以下、同じ)
本当は固定資本損耗とかが計上されるだろうから、現実には異なるとは思うが、実質的には橋工事の前の状態に戻るだけである。
一方で、「民」の方を見れば、国債の元本分100に加えて、毎期利払分+1を貰えることになるので、民の資産は増加する。
島政府の負債は元本100に加えて、毎期1ずつ負債は増加するが、島政府と国民たる民間部門『民」の負債合計はゼロのままである。島政府の実質支配者(主権者)たる「民」の抱える借金が増加しているわけではない。
見かけ上は、民間部門の「民」の資産は増加する一方であり、島政府の負債は増加するが島経済が破綻するわけでもない。定常状態として続く。
つまり、国債発行100が将来世代の負債を増やすと言うのは嘘であり、民間部門「民」の保有資産が増加するのである。島経済全体としては、プラスマイナスゼロということに過ぎない。
つまり、海外部門といった「別な貸主」から借金をすることがなければ、国債発行そのものは経済全体としては負債が増えるわけでも何でもないということ。
また、橋が完成した後、大陸への交通路を利用して便益を得ることが十分なら、投下資本100は時間経過と伴に回収できるのである。
事実上、国債発行100が将来世代に残したものとは、
・民間資産としての国債100
・国債利払費の民間部門の収入(フロー+1)
・大陸直通の交通網としての橋
投資効果とはそういうものではないか、ということである。これは本当に「子や孫に借金を残す」ことになるのだろうか?
相続財産として国債100を貰えた方が嬉しいだろうし、橋が実物資産として残り、その便益は存在しなかった場合より圧倒的に大きいのではないか?
財政破綻するんだ、増税しないと借金を残すからダメなんだ、という連中の言い分通りにやると、増税+5を強制して消費を減らし、その後にどうなるかといえば、
消費15+政府支出10+橋建設工事10
(国債償還5、利払1)
とやるわけだ。
確かに国債残高は減るだろうけど、利払費が減る=民間部門の収入を減らすと同時に保有資産を着実に削る。
しかも建設工事が終わっても増税+5を続けるから、橋完成後では
消費15+政府支出10
という風に、増税分5を残し続ける為、国債発行前の消費20+政府支出10よりもGDPが縮小しているわけですよ。国債償還を絶対にやろうとするから。
緊縮派のバカな提言のせいで行われた増税で、民間部門の消費を削ってきたというのは、そういうことです。
日本国債が破綻すると妄言を吐いていた連中の目指す経済政策というのは、こういうものです。
日本の国債発行残高が増加したのは、ひとえに
・デフレだったから
・名目GDPを極端に抑制し続けた
・民間部門の資金過剰(借金減らし、貯蓄に励む)が必然的に財政赤字
最も早い脱出には、財政支出の拡張でマネーストック増加をやるべきだったのに、それを財政破綻するとデマで国民を騙し続けて政府支出を極端に渋ったからだ。
今でも公共部門を極端に痛めつける政策をやり続けてるだろう?
役所や大学で消灯して電気代節約とか、アホじゃないかと思うわ。
無駄な廊下の電気とか人感センサーで消灯とかなら分かるぜ?エレベーター停止とかやってチマチマ節約したって、本業で稼げない国にしてるのだから本末転倒だわ。
この国は、頭がおかしい。
学校の児童生徒の給食もろくに食べさせないのだって、そうだろ。一方では上級国民向け社食の「現物給付額の課税限度額を上げる」とか、優先順位をはき違えている。
必要な部門ですら、公務員の非正規雇用を拡大したり、非公務員化して奇妙な民間委託に置き換えたりと、狂った規制緩和政策で国を破壊し続けてきたんだろ。
30年もデフレを続けるバカな国は、日本という狂気の国だけです。
その元凶は、財政破綻説を撒き散らしたイカサマ経済学者どもだ。それに便乗する政官財のペテン師どもや、詐欺師同然のマスコミだ。
日本の経済発展を怖れた米帝のクソ入れ知恵に騙されて、自ら没落コースを選んだ高学歴バカが大勢いたので、そうなったというわけだな。
そのお先棒担ぎが、アホなマスコミだよ。
気違いのコロナ騒動のバカ騒ぎと公害ワクチンを信奉する程度には、無能で頭の悪い連中が社会の上層部に巣食ってるからこそ、こうなるのも已む無しってか?w
まさに、バカが国を滅ぼすww