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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

原発堅持という信念が電力需給対策を怠らせた

全国の電力需給について、大飯原発再稼働を会議を始めるという、まさに絵に描いたような泥縄式。


本来であれば、これに書いた(http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b6388c2b6fe7b07c454d67f43d74ae95)ように、対策を予め立てておくのが普通だ。

経産省をはじめエネ庁なんかの連中が主導しているのかもしれないが、「猛暑だったらどうするんだ」という言い分を出すのであれば、何故6月時点での猛暑を考慮していないのかが、本当に不思議。対策を立てて、実行に移すまでには、それなりに時間がかかるものと思って、事前準備をしておくのが当たり前だろうに。


はっきり言えば、「どうせ原発があるんだから、動かせばいいだろ」という、結論ありきで過ぎてきただけ、ということだ。
原発を動かさないなどという選択肢はない、と散々言ってきた連中がいたわけだよ。それは、政府高官もそう、経済界のお偉いさんもそう、霞が関のクズどももそう、最初から原発を堅持することを守り抜こうとしてきただけなのだ。


だから、対策など打ち出そうものなら、現実には「原発なしでも乗り切れる」ということが明白になってしまうので、それを回避すべく「何らの手立ても講じない」という醜悪な作戦に出たに過ぎない。

やる気になれば、1年もあったのだから、いくらでも対応できていたはず。
蓄電池の容量に対して、補助金を出してもいいし。発電で供給するのに近い効果を持つわけだから。ピークカット効果が大きければ、節電量以上に貢献度が大きい。

それから、自家発電設備を持つ企業や施設について、予備率の厳しい時期には意図的に稼働してもらって、その期間だけ高値で買い取ることだってできるはずだ。災害時などに備えて、自家発電設備を設置していることが多いと思うが、訓練のつもりで年に数回くらい運転してもいいはずだ。むしろ、全く動かさないことの方がおかしいと思える。

需給に応じた価格設定を通じて、対策を考えることはできるはずだ。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/18eb5d2ec2d93cd140be1d4cb359645d
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/201eee079b68ad1528d0c8f2022bb08e


本気で、こうしたことをやってしまうと、原発の必要性を正当化する理由というのが本当に消えてしまうのさ。

だから、原発堅持を狂ったように言う連中というのは、対策などすべきでない、と思っているのだろう。節電政策や再生可能エネルギー活用を遅らせようとするのだ。


政府も、官僚もバカじゃない。

最初から判っていて、対策を講じないということにしてきたわけだよ。それが、原発推進派の意向だったから。
足りなくなる、足りないとどうするんだ、と、脅しを突きつけることによって、遮二無二原発を動かすことを半ば強要する、ということさ。

昨年の産経新聞のロクでもない記事なんかと一緒。
熱中症で死ぬのは、菅総理のせいだ、みたいな記事を平気で出す。それは、原発を稼働させないからだ、と。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/f606ccb56f59b1788dba153969c66f40


こんな出鱈目記事を出しても許される日本のマスコミというのは、本当に終わっていますわ。
未だに、何らの反省もないわけである。