各家庭(需要家)での発電分散化が進展すると、災害対策というのが同時に進められるはずである。以前にも書いたが、太陽光発電の最大の長所は、巨大送電網を持たずとも、いつでもどこでも発電できる、というのが、他の設備と全く違う圧倒的有利さをもつからである。しかも、燃料補給を必要としない、これこそが最大のメリットであり災害対策となり得るのである。
東日本大震災の時、自動車用ガソリン供給が非常に滞ってしまい、スタンドには長蛇の列となったのを覚えているだろう。あれこそが、災害時には弱点となり得る、ということだ。電力供給も止まる、自動車燃料もない、そうなると、非常に厳しい状況となることは誰でも分かるはずである。
ところが、提案したコージェネ+太陽光発電の複合ユニットであると、こうした事態にでさえ対処可能な場合が出てくる、ということになるのだ。
待っていれば、太陽光パネルと自動車電池が生きている限り、満充電にすることは可能だ、ということである。電力供給は、自力で続行可能、ということである。電力を使って一時しのぎすることも、あるいは、その場を離れる為に自動車の電池に発電能力の全てを投入して、走行優先としてもよいのだ。
たとえガス供給や燃焼用の燃料供給が途絶えたとしても、自力でどうにかなるということが、生存には欠かせないはず、ということである。
災害対策という面から見ても、こうした独立分散型の発電ユニットは有利であると思えるのだ。