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迷走する谷垣自民の問責決議

会期末の今頃になって、野田総理の問責決議が参院で可決された。
自民党の考えることというのは、全くワケが分からない。特に、谷垣総裁と執行部の意味不明の行動は、到底理解できるものではない。首尾一貫性が全くない。それでいて、うまく立ち回っているかといえば、全然違う。何を目指しているのか、何を目的に何を達成しようとしているのか、そういうこともまるで分からない。

つまりは、単なる愚か者ということくらいしか、思いつかない。彼らの行動を説明できる理屈は、存在していないということである。無計画な出鱈目野郎、ということだ。


もしもあるとすれば、意図的に解散を封じ込めたい、ということくらいだろうか。近々に選挙をする事態は回避したい、という人たちの意向を受けての行動ならばあり得るのかもしれない。

野田−谷垣会談での「近いうち」解散とやらの約束が存在するとして、その「近いうち」選挙はマズい、ということで、ワザと選挙を回避しようという場合のみ、今回の谷垣自民の行動は理解できる、ということである。


どうしてかって?
自民は選挙をする為には、まず違憲状態解消の為に選挙制度を先に可決しておく必要があった。なのに、民主党の提出案を蹴った。どうせ民主党が大敗することが確定していて、自民圧勝の図を思い描いているならば、受けて立ってもよかったはずだ。大量議員誕生だったなら、後から選挙制度変更の余地がないわけではないから。

野田民主が、自公の賛成が得られて無くても法案提出し衆院を通したのは、「解散権の無効」問題を少しでも封じられる可能性があるなら、その対処として衆院通過させておきたかった、というだけであろう。まあ、小沢なき民主党となっては党内造反者が減って、その解散権行使もあまり必要性は高くはないであろうが。


要するに、野田の解散権をわざわざ阻止したのが、自民党の対応だったということである。選挙制度改革法案を通しておかない限り選挙はできない、ということを十分承知した上で、自民は民主党の案に反対したということだ。選挙しろ、選挙しろといくら言ってみたところで、違憲状態ならば選挙はできないだけなのだ。


そうすると、民主にとっては勿論だが、自民にとっても例えば”年内”選挙は「状況がマズい」という認識・当座の結論が得られているだろう、と考えてよい。もし近々選挙ということになってしまうと、現在は確保されている「民・自公」の準政権与党(笑)の多数派形成が失われる可能性がある、ということだ。


やりたい放題を目論む側にとっては、「今」の方が有利ということならば、現状維持を続けようとする。現状以下の状態にしかなりそうにない、という予測が立つ時には、それを回避しようとするだろう、ということである。


そうなると、選挙をしない方法を選択することになるわけであり、時間稼ぎを行っているうちに「巻き返し」とか「状況を改善する」といった手を考えてから、取り組もうということになる。
民主も自民も、とりあえず「棚上げ」とか「先延ばし」を選択した、ということだ。それほど、民+自公の談合政治への反発が強かった、ということである。

だから、事前に予言しておいたであろう?

6月18日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3ffd4fb919a65ed3a7b00e3b9ee9fea1


本当に選挙を狙っていたのなら、谷垣さんは道筋を考えておかねばならなかった。だが、財務省増税推進応援団の策に乗り、そしてハマったのだ。


先日の内閣不信任案には拒否しておいて、増税法案を成立させてから問責決議などというのは、理屈が通らない。通るわけがない。
その上、不信任案に賛成票を投じた党内造反議員には戒告だったか、何らかの注意を与えていたわけで、そのこととの整合性がつかない。党内議員に注意したのなら、問責決議にも反対するか欠席しかないだろうに。


しかし、どういう魂胆か不明の自公が独自に問責決議案を提出したわけである。全く理屈に合わないに決まっている。


というわけで、唯一の説明としては、近々の選挙回避、その為に選挙制度改革は拒否して解散可能性を失くさせた。で、これまでの談合政治の構図を練り直す、と言う為に、取った策が「対決姿勢」というものだったわけだ。
それは、選挙の時の
「民主+自公」vs その他勢力
という、これまでの3党合意、不信任案否決、といった大連立という名の談合政治の流れで来ていたものを変える、ということ。

民主vs 自公
という図式に変えようと躍起になっている、というのが、今の谷垣自民である。


だから、今頃になって問責決議案を賛成に回って通した、ということだ。


だったら、もうちょっと前からそうしておけ、という話だな。
それができなかったのが、谷垣さんが愚かだったということである。後悔しても、もう遅い。自民は過去の責任も負っていないし、反省すら見られない。こんな連中が政権を取り戻した所で、何も変わらない。古い自民党時代の悪弊に戻ろうとするだけ。原発行政を見よ。自民は、今もって、昔の体制に戻ろうとしているのだぞ。


自民は、いっそ潰れた方がいい。その後に、一から出直した方がいい。



追記:31日10時頃

昨日アップした記事は二重投稿になっていた。
これは「はてな」の小細工ですかな?
一つ目の記事を投稿した後、『記事を書く』で訂正し、最初の投稿を消したのだが、何故か直っていなかった。投稿後の記事を確認しようとしたが、トップ画面が表示されない状態がずっと続いていて、これも前から変わってない。

どうしようもない、クソ会社だな、はてなって。