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猪瀬直樹東京都知事は何故排除されたのか〜2

4)「東京電力病院」売却は贈収賄にあたるか

猪瀬知事の最も不幸な部分がこれだ。報道などでも、実しやかに東電病院売却問題が最大の原因だ、といったようなことが言われている。

しかし、その線は猪瀬さんには何の関係もない話だったはずだ。

 ア)東電病院売却決定は12年10月
都知事時代でもない話だし、猪瀬さんが売却を決めたわけではない。

2012年10月1日>http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1221307_1834.html


 イ)東電病院売却手続は、東電の仕事
猪瀬知事が何かの決定権限を利用しようとしていた、ということではない。そもそも売却は東電のやっていることであり、そこには東京都の役割というものは殆どない。しかも東電の競争入札手続きが不透明であること、売却先の選定がどうも怪しい、と報じられたことなどがある。猪瀬知事には関係のない話である。


11月1日フライデー>http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37407?page=2

(一部引用)
入札が行われたのは、今年8月です。合計11の会社、法人が名乗りをあげたと聞いています。最終的に3者に絞られ、競争入札が行われた。

その結果、1位は不動産デベロッパーの東京建物。2位は、医療法人の徳洲会。3位が、同じ信濃町にある慶応大学病院だった。1位の東京建物と、3位の慶応病院では入札価格に倍の開きがあったそうです。東京建物の〝圧勝〟だった」

東京建物の入札価格は、猪瀬氏が指摘した120億円にきわめて近い金額だったという。入札で2位になった徳洲会の広報担当者はこう話す。

「東電病院の入札ですか?ウチは途中で降りました。そこは別に隠さないですけど。今回ご存じのような事態(公選法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査)で、理事長の交代もあり、事前にこちらのほうからお詫びして入札の途中で辞退したんです。入札で、札は入れましたが、10月中旬の決定の前にこちらから降りました。応札価格はノーコメントです」

残ったのは、東京建物と、慶応病院。

「東電は、ホンネでは慶応病院に売りたいんです。東京建物に売ってマンション用地に転用された場合、現在在籍する100人以上の医師をリストラしなければならなくなりますが、慶応病院に引き取ってもらえばその問題も起こらない。東電病院は慶大医学部出身の医師が多く『慶応義塾大学関連病院会』という組織にも名を連ねているほど親密ですし、東電社員への優遇が続く可能性もある。しかし、入札額にこれだけ差があるのに慶応に売れば、東電の経営陣は会社に損をさせたとして株主代表訴訟の対象となる可能性さえあり、頭を悩ませているのです」

東電関係者は別の内部事情も明かす。

「東電がいまだに正式な売買契約を締結しないのは、東京建物が具体的な開発計画を示さないことを理由にしている。東電の幹部のなかには、時間をおいて創価学会に高値で転売されるのではないかと疑う声があります。その確証がとれないというんです」

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しかも、報道で徳州会以外の売却先が既に報じられていた。東電もこれに関して、以下のリリースがある。


2013年11月24日>http://www.tepco.co.jp/news/2013/1232398_5311.html

平成25年11月24日付朝刊各紙における東京電力病院の東京建物への売却に関する報道について
平成25年11月25日
東京電力株式会社

平成25年11月24日付朝刊各紙において、当社の保有する東京電力病院を、東京建物へ売却する方針を固めた(売却する方向で検討している)との記事が掲載されておりますが、本件に関する当社の見解は以下のとおりです。
 東京電力病院の売却に関しては、昨年10月1日にプレス発表を行い、競争入札による売却手続きを進めているところですが、応札者や手続き内容等の詳細については、今後の売却手続きへの影響等を考慮し、回答は差し控えさせていただきます。

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にも関わらず、東電病院売却問題に関して、都議会議員がしつこく無駄に質問している。例えば以下だ。


共産党都議団質疑12月11日
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu4/2013/20131211115605_1.html


結論から言えば、都知事選前に請託を受けることもできないし、都知事に東電病院入札手続関連で何の決定権限もないし、口利きも通用してない。東電病院売却話が怪しいというのは、あくまで東電の問題であり、猪瀬さんには無関係だ。入札結果は報道にある通り「東京建物」ではないか。徳州会ではない。
かんぽの宿」の売却話の時みたいに、結論ありきみたいな「大特価+オリックス不動産」という不透明な結論にはなっていないんじゃないですかね?


それをあたかも猪瀬知事が何らかの取り計らいを行ったのではないか、という疑惑の目を向けさせんが為の、でっち上げ工作に過ぎない。
小沢一郎陸山会事件と水谷建設の裏金献金事件で「胆沢ダム」工事関連がどう、とか、西松建設の裏金献金とか、そういうのが全部出鱈目に終わったのと同じ。5千万の裏金、というイメージ戦略だけでマスコミを焚きつけて、追い落としたわけだよ。それと同じ手法だ。


東京電力病院の売却手続きに関して、都知事の介入できる部分はない。入札に特別の計らいをしてくれ、とか、他社の入札価格を教えてくれ、とか、そういう「出来レースを組んでくれ」ということでもできないと、贈収賄なんかあり得ない。


(続)