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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

トランプ大統領を巡る「ロシア疑惑」は誰の利益となるか?

依然として燻ぶり続ける「ロシア疑惑」だが、時折人々の記憶を事後的に書き換えようという動きが見られるようである。
トランプ大統領を追い落とすのには「好都合のネタ」であるということは、疑いの余地がない。次期大統領選で、何としてもトランプ排除を目指す勢力が蠢いているということであろう。

忘れた頃にやってくる、トランプのロシア疑惑記事(笑)。

19年7月30日>https://www.theguardian.com/us-news/2019/jul/30/secret-texts-cast-light-uk-early-role-trump-russia-inquiry?CMP=share_btn_tw


当方の理解で記事の中身をザックリ言えば、元FBI副長官で、元長官だったコミーが辞任した後にトランプ大統領下で長官代行を務めたマケイブが、英国情報機関とのやりとりの中で早期(2015年)からトランプとロシアとの疑惑の関係性について認識していた、というものである。

GCHQはトランプ陣営の誰かと、ロシア側エージェントとの「ただならぬ?怪しげな?」関係性について、米国当局(例えばマケイブら)に情報提供しており、トランプ大統領がまだ共和党の有力候補と目される以前から気付いていた、ということらしい。

英国は―GCHQは米国情報機関と違って極めて優秀(笑)なので―早くからトランプとロシアの関係を知っていた、ということであれば、何故今の今まで疑惑を放置したまま、掴んでいる証拠を提示しなかったのであろうか?

英国のような外国機関では公表できない、って言うかもしれないが、少なくとも米国情報機関は同一事実を知っていた、ということでしょう?

ならばどうして特別捜査官にそのような証言をして、仲介者やロシア側エージェントを特定し、捜査報告書に公表したりしないのか?

思わせぶりなことなら、三流ゴシップ誌でも書けるという話では。しかもマケイブはFBI長官代行まで務めた捜査機関所属の人物であり、重大な事実を秘匿する理由などないのではないか?

あと数日で満額の退職年金を受給できる資格を目前にして、トランプ大統領に解任されたことの腹いせだ、などという噂は、よもや真実ではないでしょう?(笑)

理解できぬことが多過ぎる。
疑惑を解明することに反対している者などいないはずなのに、どういうわけか「疑惑の記事」ばかりが増えてゆくということだな。疑惑止まりではなしに、真実を突きつけてくれれば、きっと米国での捜査も捗ることだろう。


大統領選からは少し時間が経ったが、復習をしておこう。

まず、初歩中の初歩、FBIが長々と捜査を続けていたのは、

★<font color="red">「ヒラリー・クリントンの私用メール」事件は犯罪行為か?</font>

ということだった。

当初責められていたのは、トランプなどではなく、ヒラリー自身だったではないか。もう忘れたか?


2016年5月26日>https://www.bbc.com/japanese/36385939

クリントン国務長官のメール問題、規則違反と国務省

(一部引用)

国務省ヒラリー・クリントン国務長官をはじめ複数の元国務長官が、メール利用にあたってセキュリティー管理が不十分だったとする調査結果を発表した。同省監察総監室による調査報告書は、クリントン氏が使用記録保管の決まりを守らず、私用メールを許可なく公務に使ったと指摘している。

報告はその上で、メール使用記録の問題点はクリントン氏の着任以前から続いており、「以前から続く組織的な弱点」だったと書いている。

トナー国務省報道官は、複数政権に遡り国務省としてメール記録の管理に問題があったことが明らかになったと認めた。

クリントン氏は報告について、問題とされているのは自分だけの行動ではなく、他の国務長官たちも同じだったとコメントした。クリントン氏は、私用アドレスで機密情報を扱ったことはないと一貫して主張している。
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トランプが泡沫候補から共和党候補に収まる間、ヒラリーにはずっとこの「メール事件」問題が付いて回っていた。万が一、ヒラリーの私用メールが犯罪行為に認定されてしまうと、民主党候補などにはなれるはずもくなり、一大事となるのは必定だった。

故に、FBIの捜査状況には神経を尖らせていたのが、民主党界隈であり「ヒラリー推し」の面々だったでしょう?
しかも嫌疑の内容として、国務長官時代のヒラリーの私用メールが米国機密情報が漏洩した原因と目されており、相手がロシアか中国かイランか北朝鮮か、は謎のままであった。早い話が「政府高官へのサイバー攻撃」ということである。

その捜査を延々とやっていた時期に、ヒラリーや民主党やその他関係先へのサイバー攻撃が行われた、というマヌケな話が、この直後に出てくるわけである。


2016年6月15日>https://www.afpbb.com/articles/-/3090540

ハッカー、米民主党サイバー攻撃 トランプ氏の情報盗む

(一部引用)

【6月15日 AFP】ロシア政府とつながりがあるハッカー集団が米民主党全国委員会(DNC)のコンピューターに侵入し、米大統領選で共和党の指名を確実にしているドナルド・トランプDonald Trump)氏に関する分析を含む情報を盗み出していたことが明らかになった。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が14日、DNC関係者やセキュリティー専門家の話を基に報じた。

 同紙によれば、一連のサイバー攻撃は1年にわたってDNCのネットワークにアクセスしていたものもあるなど非常に広範囲に及び、ハッカー集団はDNCのシステム内の全ての電子メールやチャットを読める状態だったとされる。
(中略)
同社によれば、これら2つのハッカー集団はロシア政府のためにさまざまな政治的、経済的スパイ活動を行っており、ロシアの情報機関とも密接なつながりがあるとみられるという。

 ワシントン・ポストによるとロシアのハッカー集団は、トランプ氏と民主党の大統領候補指名を確実にしたヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の選挙活動のほか、共和党の複数の政治活動委員会も標的にしていた。
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このDNCのメール漏洩事件は、内容がヒラリーにとって非常にまずかった。何故なら、当時「サンダース旋風」という民主党内の対立候補が話題になっていたからだ。
で、平たく言えば、民主党幹部や「ヒラリー推し」の面々が、サンダースの足を引っ張りヒラリーに有利になるように仕向けていた、という、これもよくありがちな話である。
こういう現象は、オバマ大統領がヒラリーを強く推してたのもあるし、オバマ政権下の情報機関等官僚機構が望む次期大統領というのも、オバマ時代の延長みたいな汚い手を用いることを踏襲してくれる「話の分かる大統領」はヒラリーだったから、だろう。

なので、ヒラリーを支援していた連中というのが、どういう方面だったかは、想像がつくであろう。もしヒラリーが大統領だったら、トランプ大統領よりもずっと多くの兵士が戦場に送り込まれていたことだろうし、CIAも言うに及ばず大立ち回りで活躍していたことだろう。

話が戻そう。
DNCがハッキングされたのはロシアかも、という話が出されたのは、ヒラリーを有利にさせるべく暗躍してた話が発端なのだ。当時のトランプ候補は被害者側だった。
ロシアが本当にやったかどうかは別として、少なくとも「サンダースを貶め、ヒラリーを推す」ことをやってたのがバレると非常に困る連中がいた。それが恐らくオバマ政権下の情報機関等だったのではないか?

本当の悪事は、ヒラリーに肩入れしてた連中がやっていたことであり、ハッキングされたことは確かに悪いことかもしれないが、それよりも「ヒラリー推し」側のやったことの方がずっと悪い。
しかも、政府(情報)機関は、ロシアだ中国だハッキングだと大騒ぎしてるが、やってることは貴様ら自身も全く同じことを散々やってきたくせに、アサンジやスノーデンに対しては断罪するわけだ。


で、ヒラリー候補は私用メール事件で叩かれていたのに加え、民主党の裏工作の一端がバレた為、かなりの痛手を蒙ったわけだ。
前評判で分の悪かったトランプは、この「ヒラリーの弱点」を恰好の攻撃材料として利用したのだ。元から暴言癖の凄かったトランプだったが、注目度を上げるという炎上商法的手法で対抗していったものと思う。


対立候補への攻撃・挑発と、何でも明け透けに話してしまうトランプのコンボ技が炸裂した。

プーチンにハッキングしてくれ、と大々的に言い放ってしまったのだ。到底大統領らしからぬ問題発言ではあるが、ヒラリーのメール事件と民主党の恥部を同時攻撃できるので煽り効果と悪ノリで発言したものと思う。


2016年7月28日>https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/07/post-853.php

常軌を逸したトランプ「ロシアハッキング」発言の背景
(一部引用)

27日には、フロリダ州でメディア(番記者)を集めて記者会見を行ったのですが、早速とんでもない暴言が飛び出しました。それは「ロシアに頼んで、消去された3万件の電子メールをハッキングしてもらおう」、そして「その内容をもう一度FBIに捜査してもらう」というものです。

この「3万件のメール」というのは、ヒラリーが国務長官時代に、内規に反して「私的なメールサーバ」を使用していたスキャンダルについて、「公務に関するメールは国務省に提出した」一方で「純粋にプライベートなメール3万件は消去した」という、その「ヒラリーの私的メール」のことです。

 あきれた記者たちからは、「他国に頼んで国家機密をわざわざハックしてもらおうと言うんですか?」などと反論が飛んでいたのですが、トランプはまったく聞く姿勢を見せませんでした。それにしても、なぜこのような暴言が出てきたのでしょうか?

 1番目には、それほどヒラリーの「隠蔽工作」を敵視していることがあります。特に、共和党の一部には「私的なメールサーバを使っていたのは、自分に都合の悪いことや人に見せられない反対派の悪口などをヒソヒソ話すため」であって、特に「リビアベンガジ事件での失態を隠すためだろう」という「強い思い込み」があります。そうした党内世論に乗っかって、煽ろうとしているようです。
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こうしたトランプ発言に対し、政府情報機関の幹部たちからは厳しい批判が巻き起こったのは言うまでもない。前代未聞の発言ではあるので。
つまり、トランプ候補は全米の情報機関を敵に回してしまったようなものだった(笑)。


大統領選第一回討論会で、ヒラリーのメール事件とDNCハッキングに関する両者の回答は以下の通り。

2016年9月29日>https://www3.nhk.or.jp/news/special/2016-presidential-election/debate1.html

(一部引用)

クリントン

たとえ、それがロシアであれ、中国であれ、イランであれ、もしくは、ほかの誰かであれ、アメリカはそれよりもかなり大きな能力を持っているということ。そして、私たちは指をくわえて、国家が雇った人間に私たちの情報、民間部門の情報、もしくは、公的部門の情報を黙って盗ませるようなことはしないということです。

そして、私たちがはっきりさせておかなければならないのは、私たちは自分たちが持っている道具を使いたくないし、違う形の戦争を始めたくはない、しかし、私たちはこの国の市民を守るということです。そして、ロシアはそのことを理解する必要があります。彼らはハッキング行為をほとんど偵察活動としてみなしていると思います。どこまで入り込めるのか、どれだけのことができるのか試しているのです。

だからこそ私は、ドナルドがプーチンに対してアメリカをハッキングするよう公けに促したとき、大きなショックを受けたのです。それはとにかく受け入れがたいことであり、だからこそ、共和党政権下で国家安全保障を担当した50人が…


トランプ

DNC(民主党全国委員会)に入り込んだのがロシアであるかどうかは誰にもわからないと思います。彼女はロシア、ロシア、ロシアと言っているが、おそらくそうだったかもしれない。ロシアだったかもしれない。しかし、中国かもしれないし、ほかの多くの人達かもしれない。重さ400ポンドのベッドの上に座っていた誰かかもしれない。

誰がDNCに入り込んだかは、あなたにはわからないのです。 しかし、DNCについて私たちが学んだことは、バーニー・サンダースがあなたのスタッフであるデビ—・ワッサーマン・シュルツに利用されたということだ。結局、彼女がどうなったかご覧なさい。いずれにせよバーニー・サンダースは利用された。私たちはそれを学びました。

それがロシアなのか、中国なのか、他の国なのか、私たちにはわかりません。なぜなら、真実はバラク・オバマの下にあるからです。私たちはかつて自分たちがコントロールできた事柄について、コントロールできなくなっているのです。


少なくとも、トランプ自身が本当にロシアとの闇の関係性があったとしたら、あれほど大々的に「プーチンよロシアよ」等と発言したりはしないだろう。裏の関係性がある者は、常に「誰にも気づかれぬよう」秘匿しておくものだ。
わざわざ自分で宣言して、疑いの目を向けさせる意味などないのだから。


それに、米国情報機関だけじゃなく、GCHQがトランプとロシアの関係性について認識していたわけで、少なくとも6月時点では(DNCハッキングで)ロシアの名が挙がっていたわけだから、徹底マークしていたであろうはずなのに、米国も英国も何一つ証拠を掴めなかったわけでしょう?

FBIも捜査してた、民主党一帯にハッキング攻撃があって米国情報機関があらゆる捜査をしてた、大統領選挙へのロシアの介入を警戒していた、という中にあったわけでしょう?

その上、英国GCHQまでもがトランプとロシアの動きを監視している中で、どうしてロシアが易々と選挙介入できたんですかね?
米英の政府機関が無能だったから、ですか?

ヒラリーのメールハッキングを捜査していたのだから、当然同じようなサイバー攻撃を警戒してたろうし、CIAをはじめとする情報機関が徹底調査をしてたでしょう?

その全部の捜査能力がザルだったとでも?w


で、10月末になってようやく「ロシアの仕業だ」という公式声明を出すに至ったわけですよね?


2016年11月2日>https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/fbi-2.php

クリントンよりトランプの肩を持ったFBI長官』

(一部引用)

10月7日、米国土安全保障省長官と国家情報長官はロシアのサイバー攻撃を断定した内容の共同声明を発表した。「米政府の情報機関は、最近米国人や政治組織がハッカー攻撃を受けてメールが流出したのはロシア政府の指示によるものだと確信しており、一連の情報収集の目的はアメリカの選挙に干渉することだ」

 コミーは声明の内容には同意したものの、公表は遅らせようとしたという。声明にもFBIの名前は含まれなかった。

「あからさまなダブルスタンダードだ」と、メディアの取材に応じたクリントン陣営のロビー・ムーク選挙活動委員長は憤った。「コミー長官はアメリカの民主党候補に与える影響よりも、ロシア政府が関与する問題の方に配慮を見せた。開いた口が塞がらない」

 ムークはコミーの二つの決断について「論理的に全く成り立たない」と批判した。
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このように、投票直前に「A級戦犯」扱いとされていたのは、コミー元FBI長官であり、民主党もヒラリー陣営も「ヒラリー推し」面々も大手マスコミも、FBIを徹底糾弾していたでしょう?


ヒラリー落選の原因とまで言われたのが、「FBIの捜査再開」だったでしょう?
これもロシアの仕業って言い張るつもりかね?

トランプとロシアの仕組んだ、ヒラリーを落とすための罠だった、とでも?


オバマ政権の支配下にあったFBIなのに?
ケイブも当時FBIにいたのでしょう?

同じく、オバマ政権下の情報機関が勢揃いで、ロシアのハッキングを警戒し調査していたのに?


GCHQが2015年からトランプとロシアの疑惑の関係性を知ってて監視下にあったのに?

全員が、マヌケでまんまとトランプとロシアに出し抜かれてしまった、と?
貴様ら、全員寝てたんか?


何を言ってんだかw
そんなワケないだろ。

全米の政府情報機関が、権力者でもないトランプ一派に、全力出したのに負けました、なんてことがあると思うか?
そういうのは無理なんだよ。普通にあり得ないの。


むしろ、闇の軸になっていたのは、

 

オバマ政権―情報機関
民主党

 

これらと

 

ヒラリー・クリントン候補

そして「ヒラリー推し」の面々

 

でしょう?

彼らのやってきた悪事がバレると大変困るから、では?

断片的に窺われるのは、「ヒラリー周辺」と政府機関や権力側の関与・介入疑惑というものであろう?


FBIが捜査すると困る連中ってのは、そういう方面だったから、では?


替わりに、今でもトランプ大統領に罪を着せたいってことでしょう?
だって、政府情報機関の目の敵、みたいなものだもの、トランプ大統領が(笑)。

頑迷さや独断的な部分が強く出るトランプだとは思うが、それが逆に「戦争屋・戦乱利権組」の暴走を抑制する結果となっているってことでしょう?

それが忌々しい、と。
何としてもトランプを排除すべし、という連中がいるってことですよ。昔みたいに暗殺が難しいので、煽動工作によって追い落とすしかないと狙っているわけで。


その手の工作活動は大得意ですもんねえ?
何たって、天下の米国情報機関なんですから。