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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

事故原因の隠蔽を続ける東電

この期に及んで、なお隠蔽しようとするその態度や考え方、全てにおいて、東電は許し難い。本当に解体されるべき組織だ。
心の底から、東電という組織を軽蔑する。

唾棄すべき存在だ。憎むべき存在、と言ってもいい。
福島原発に留まって作業をした方々を思うと心苦しいが、東電は完全に解体されて、潰れてくれたらどんなにいいかと思う。彼らには、本当に反省というものがないのだな。どこまで行っても変わりようがないだろうから、消えてもらうよりない。考えを改めます、とか、反省して今後の役に立てます、とか、そういうのが、まるっきりないのだ。あるのは、いかに他人を騙せるか、どうやったら専門知識も何もない無知な国民を言いくるめられるか、保身にはどうしたらいいか、そういうようなことばかりだ。
過去から一貫してやってきた手法がそうだから。東電の隠蔽体質は今にはじまったことじゃない。ずーっと昔から、脈々と受け継がれてきた、根源的なものなのだ。原子力を使うことも含めてありとあらゆる分野で、騙し、隠し、誤魔化し、嘘をついてきたのだ。そういうのが、骨の髄まで染み込んでいる連中なのである。

そうした東電を庇おうとしている連中がいるのだ。政治家をも動かし、大臣の首切りまで画策できるような、そういう勢力の連中だろうね。だからこそ、東電はいつまでも強気でいられる。政治家なんかよりも、影の支配システムの連中の方が握っている権力が色々とある、というわけだ。

普通ね、アメリカとかだったら、意図的に隠蔽したりなんかすると、ブタ箱行き確定ですわな。だけど、日本だと、守ってくれる「権力サークル」が存在しているんだよ。それは、政官財の中に、くまなく浸透しているのだ。そいつらのサークルに加わっている限り、恩恵を蒙り、権力を手にすることもできてゆく、というわけだ。原子力ムラで見られた現象と同じなんだよ。


こんな状況になってしまってでさえ、隠蔽するのはどうしてだ?
それを専門家たちでさえ、改めさせられないというのは何故なのか?
保安院が東電をどうにかさせられないというのは、どうしてなのだ?
経産省が東電に報告させられないのは、どうみてもおかしいだろう?
つまり、鉢呂が引き摺り下ろされたのには、ワケがある、ということだろうね。

以前にも書いたが、しつこく書いておく。

東電、経産省、保安院の3悪人に原子力を委ねることはできない

1号機の非常用復水器が手動で停止させられたことの説明が未だにない。
もしも説明できるなら、全て数字とデータで示せ。


5月16日付毎日新聞 の記事では以下のように書かれていた。
(一部引用)
東京電力福島第1原発1号機で地震直後、非常用冷却装置が津波の到達前に停止していたことが、東電が16日公表した初期データから分かった。従来、同装置は津波到達までは動いていたと考えられ、東電も15日公表の解析結果の前提を「津波で機能喪失」としていた。東電は「冷却装置によって炉内の圧力が急激に低下したため、手動でいったん停止したとみられる」と説明。津波が到達する中、こうした操作を繰り返すうちに冷却機能喪失に至った。近く始まる政府の事故原因究明につながる重要な内容だ。

 データによると、3月11日午後2時46分の地震発生直後、原子炉圧力容器に制御棒がすべて挿入され、原子炉が緊急停止。非常用ディーゼル発電機も正常に稼働した。1号機の原子炉を冷却する非常用復水器も自動で起動したが、約10分後、炉内の圧力が急激に低下したため、地震から約15分後の午後3時ごろ手動で停止されたとみられる。圧力容器のデータの変化をみると、その後、津波到達(同3時半ごろ)までの間に、何度か起動、停止を繰り返していた可能性があるという。東電は「この作業は運転手順書に基づき、炉内が冷えすぎないよう調整したのではないか」と説明している。津波の後、手動による起動の記録がある同6時10分までの間に復水器が機能していたかどうかは不明だ。

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拙ブログ記事でも当時取り上げたが、東電の説明そのものがおかしいとしか思えないのだ。
「炉内圧力が急激に低下」というのなら、それを数字で示せ。データが残っていなかった、ということはないはずだ。電力が途絶えてなかったから、だ。津波前なんだぞ?
ディーゼル発電機も燃料タンクもあったよな?(笑)
勿論、バッテリーもだ。電力が完全に途絶えたわけではあるまい?

それと、温度が急激に低下して、原子炉が傷つくとか言っていたはずだが、本当にそんな理由なのか?

マニュアルでは、55℃/時間の冷却速度を守るということがあるとして、通常時の停止の場合に用いる基準のはずだ。緊急事態というのに、原子炉損傷なんて言ってられるのか、というのが一つ。
もし、圧力急減で温度低下をもたらしたとして、その数字を出せ。温度が運転温度の約300℃から150℃みたいに、低下したという事実があったか?(笑)
嘘をつくんじゃない。そんなの無理なんじゃないの?
ヤツラは、こっちが何も知らないとタカをくくって、出まかせを言っても誰も気付きやしない、と思っているんだよ。そういう腐った組織なのだ。チャートを見たけど、15時くらいまでの時点で、そんなに温度は下がってなかったぞ。

14時46分停止、52分IC(非常用復水器)自動起動、15時頃手動停止。
さて、僅か8分間のIC運転で、何度温度が下がるって?数字で言ってみろ。
まず、1分間当たりの最大流量が出せるはず。完全な液体の水を回収するんじゃなく、あくまで蒸気らしいがな。で、それをプールで冷やして戻す、ということらしいが、1分間当たりでどの程度の熱量が除去できるか、数字で出せるはずだ。過去の検査記録なんからも、出せるよな?
そうすると、これをマックスでICを動作させたとして、わずか8分で何℃くらいまで冷やせるか、という話なんだよ。圧力容器の熱容量とか知らんけど、そう簡単に温度が下がるか?
出鱈目言うんじゃないぞ。
容器が破損する、って?(笑)


それと、低温脆性とかを持ち出したりするつもりなのかもしれないが、低温って、何度以下?
IC作動で100℃以下まで下がったか?
室温程度くらいまで下がった、とかか?(笑)
それは冷温停止に至ってしまっているんじゃないのか。だったら、苦労はしないわな。


東電のヤツラは、嘘八百を並べていても、常に平気なのだよ。そして、その体質は、一つや二つについてではないのだ。ありとあらゆることについて、いくらでも出鱈目を言うことができてしまうのだ。何故なら、その間違いを指摘できる人間なんて殆ど存在してこなかったか、極めて限られた専門知識のある人間でなければ不可能だからだ。
情報を持っている側が、ヤツラなんだよ、残念ながら。


そして、都合の悪い情報は全て隠蔽するのである。これを強制的に出させるしなかないのだが、法令違反を問う以外には残された道はないのだ。刑事罰、という最終手段に出ない限り、東電のヤツラが自発的にデータや真実を出すこともなく、証言もしないだろう。実際、これまでの説明方針は、全て出鱈目やウソを言って誤魔化そうとしてきたからだ。

津波電源喪失が起こったからだ、と言っていたヤツラが、本当は津波前から「電力が途絶えていた」ということを隠しているとしか思えないのだ。そもそも電力供給があったなら、ICなんか自動起動しないんじゃないのか?(笑)


これまで待ってきたものの、東電のヤツラは改めるどころか「逃げ切り」を図って、あらゆる手段に出てきているのだから、自発的証言なんか求めても無駄。
強制力以外には、どうしようもないのだ。しかし、その強制力発動は経産省が抑えているということだろうな。経産官僚も必死なわけさ。権力サークルからの色々があるからか?


ホント、どうしようもないわ。こいつら。