怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

続々・土壌改良なんて、そう簡単にできるのか?

ヒマワリは、効果がない、とか、散々な言われようみたい。

>ヒマワリの土壌除染、ほぼ効果なし〜農水省
http://news24.jp/articles/2011/09/14/06190618.html


ふーん、そうなんだ。残念だな。
以前に、ヒマワリを推奨してみたのですが。

土壌改良なんて、そう簡単にできるのか?

全然効果なんかない、とか言われたら、ガッカリとは思うが、全く減らないわけでもないんじゃないの?


セシウム汚染:ヒマワリ栽培は効果小 農水省が実証実験 - 毎日jp(毎日新聞)

(以下に一部引用)

 同省によると、5月に飯舘村で植えたヒマワリが吸収していたセシウムは1キロ当たり52ベクレル程度。1平方メートル当たりで10キロのヒマワリが育つとすると、現地の土壌中にあるセシウムのうち約2000分の1しか吸収できていない計算になるという。

 一方で、表面4センチを削った農地では1キロ当たり1万370ベクレルから2599ベクレルまで減少。薬剤で土を固めてから表面(3センチ)をはぎ取ったり、芝や牧草がある農地で網目状に張った根ごと表面(同)をはぎ取るなど工夫すると82〜97%も減った。

 ただし、これらの方式では10アール当たり30〜40トンの廃棄土砂が出る見込み。1キロ当たり5000ベクレルを超える農地は福島県内に約8300ヘクタールあると推計され、土砂は単純計算で約350万トン(東京ドーム2個分)に上り、処理方法が大きな課題となる。

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なるほど、ヒマワリだと52Bqだけだ、と。土地の汚染はもっと酷くて、5000Bqを超えているから、と。
そりゃあ、元の水準が高すぎるから、なんじゃないですかね。汚染が酷けりゃ、吸い上げには時間がかかるわな。


で、土を剥ぎ取る方法が効果が一番高いんだ、と。
最初から、そんなことは分かり切っている話では。当初から、表層を剥がせば、かなり減らせる、ということは言われていたわけで。だからこそ、学校や幼稚園等の校庭の土は除去されたんですから。


しかし、非常に広大な範囲の土地を全部やれるのか、というのが問題だったわけで。
上記記事によれば、「5000Bq/kg以上の農地」だけやったとしても、8300ha分で350万tもの放射性廃棄物が出ることになるわけですよね?

それを、どう処理できるんですか、って話が出発点だったわけで。マスコミの連中というのは、実現可能性ということを、少しでも考えないのだろうか。土を剥がす、これが一番いいんだ、これをやる、ということを言うのであれば、現実の作業としてどうやるのか、どのように実施できるのか、それを示してみたらいいと思うよ。

作業のやり方、汚染土砂の運搬、どこに誰がどうやって運んで、どこに保管するのか、教えてくれ。
この作業を汚染の酷い農地以外の、普通の居住地の土地とか、5000以下だけどそこそこ汚染されている土地は放置しておくのか、そういうのを全部やるとなれば、一体何千万トンの放射性廃棄物となるのか、是非とも教えてほしいものだな。

できると主張する者たちが、その方法を示すべきだろうね。


ああっと、ちょっと追加ですけど。

チェルノブイリ事故後の菜種栽培地域は、500Bq/kg以下くらい、というのを上記拙ブログ記事中でも書いたのですが、そもそも5000超とかいうレベルの地域で農地なんてものは想定されていなくて当然ですわな。そんな高濃度地域に植えても、そりゃあ減少効果は小さいな、ということですわ。
だけど、500Bq以下なら、大体10年以内くらいで減ってゆくかもしれないね、ということも予想されるわけで。減り方は均等に50程度ということではないかもしれないけれど、ヒマワリや菜種の効果というのは、そういう目的なのだな、と。

これが、5千とか1万とかになれば、まあ住めんわな、という土地なわけで、放置しておくしかないね、ということなんじゃないですかね。