怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

『RED』の感想など

少し前にDVDで観ました。

個人的には好きな作りになっていました。多分、ブルース・ウィリスを見慣れているから(笑)、というのがあるのかもしれません。

現代の諜報活動というものが、昔とは違ってきてしまった、ということが、じいさん達(笑)を通じてよく伝わってきました。衛星だの、携帯電話だの、コンピュータだの、そういう「ビデオゲーム」的(笑)なものを介してしか活動をしない、ということへの嘆きのようなものがあるのかな、と。

破壊活動だの、殺人だの、到底人道的とは言えない活動ではあるけれども、その活動自体が非人間的(笑)になってしまった、と。主人公のフランクがペンタゴンにいる若手のエージェントの顔面を殴りに行ったのは、まさに血の通わない安易な活動に対する「拳の痛み」を思い知らせるということだった。

「生身」の痛み、これをかつてのエージェントたちは知っていた。
人的なものに重きがあった。そういうものが失われていくことへの危惧があるのではないか、と。

面白かったのは、マルコビッチの隠れ家。
デコイの家と、ボンネットの入り口。
そして、現代の怖いものシリーズ。インターネット、ウェブ、携帯電話…、笑わせてもらったよ。


そういえば、ドレイファスが出ていて、ああ、みんな歳とったな、と映画のテーマ通りの「年金受給者世代」というものを感じさせるね。


話の筋やアクションや映画の中身がどうのというのよりも、昔の輝かしい時代へのきれいな思い出、郷愁、大いに結構、それでいいじゃないか、みんな歳をとったんだから、というようなものが感じられた。

懐かしむことは、恥ずかしくなんかないんだよ(笑)。
映画の人も、観客も、共に年月を過ごしてきたんだからさ、というようなことかもな、と。

ああっと、付け足しなんだけど、秘密の地下室の「生き字引」(死語?笑)みたいな人も、久しぶりに見たような気がしたが、以前はどこで拝見したか思い出せなかった。役者さんの名前も知らないんだけど。が、脇役でよく見た顔だというのは確かだ。