怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

怪し過ぎるTPP

これは、どう見ても、ハメ手でしょうが。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-12-22/2011122201_02_1.html

(一部引用)

ニュージーランド外務貿易省のアーク・シンクレアTPP首席交渉官は11月末、情報公開を求める労働組合や非政府組織(NGO)の声に押され、同省の公式サイトに情報を公開できない事情を説明する文書を発表しました。同文書は、交渉開始に当たって各国の提案や交渉文書を極秘扱いとする合意があることを明らかにし、文書の取り扱いを説明した書簡のひな型を添付しました。

 それによると、交渉文書や各国の提案、関連資料を入手できるのは、政府当局者のほかは、政府の国内協議に参加する者、文書の情報を検討する必要のある者または情報を知らされる必要のある者に限られます。また、文書を入手しても、許可された者以外に見せることはできません。

 さらに、これらの文書は、TPP発効後4年間秘匿されます。TPPが成立しなかった場合は、交渉の最後の会合から4年間秘匿されます。

 米国のNGO、「パブリック・シティズン(一般市民)」は、「これまでに公表された唯一の文書は、どんな文書も公表されないという説明の文書だ」と批判しました。



発効後4年間は公表しない、ということになると、どういう交渉になっているのかさえ国民には知ることができない、ということではないか。事後的にも、すぐには知ることができない、ということなんだろ。防御策を施す時間をも与えない、という目的なんだぞ。


これが「陰謀」ではなくて、何なんだよ、ボケが。

みんなの見てないところで、コソコソと決めてしまって、決まったあとで「もう後戻り不可能だぞ」ということにしてから、「じゃあ、見てもいいよ」ということにするってことなんだぞ。

後の祭り〜、ってことでおしまいだろうに。

ふざけるんじゃないぞ。


どうしてこうなってしまったか教えてやろう。

米韓FTAが大騒ぎになってしまったからだ。
1月1日には発効できない、という見通しになっているらしいがな。
けれど、議会の批准手続きは済んでしまったので、もう手遅れだろうがな。


日本の政治家たちは、本物のボケだ。
何故、交渉内容を完全秘匿にしなければならないか、分かるか?

知られると都合の悪いことが多くあるから、だ。
しかも、強力な反対を食らうからだ。

それも「ターゲットは日本」と狙い撃ちだということが分からんのか?
これほど強い反対論が起こっているのは、「日本だけ」だからだろ。


自民党でも小沢一派でも誰でもいいが、これを通せば本当に日本は日本でなくなるぞ。


韓国は、通貨攻撃の末、IMF管理とされたんだ。財閥解体守旧派勢力の徹底排除、そういうのが狙いだったんだろう。
政治的、経済的構造を強制的に変えられたんだ。
その結果は、米国型社会への変貌だった。米国の後ろ盾を得て、経済成長を遂げたように見えるが、現実には「特定財閥企業」だけの社会であることが分かるだろう。韓国国民の大半は、それら輸出主導型の特定財閥企業の利益を稼ぎ出す為の、下働き層でしかないということなのだ。彼らは搾取されるだけなのである。
歴代大統領とかの権力者にあった者たちでさえ、逮捕起訴され投獄されたり、自殺という謎の死を遂げる国なのだぞ。
結局は利用されてきただけなのだ。


韓国の裁判官たちが批准撤回を申し入れていたが、あれが発効してしまうと、後戻りはできなくなるだろう。

http://www.ustr.gov/trade-agreements/free-trade-agreements/korus-fta/final-text


日本の官僚たちも政権の連中も、本気で日本のことを考えているのか。だったら、どうして、参考資料として、米韓FTAの公開文書の全訳をして、公表しない?

英語できる連中は、何の為に英語をやっているんだ。

文書に簡単な解説を付けて、法的意味とか、想定される事例とかを出せばいいじゃないか。


TPPは、原則として「米韓FTA及び既存協定」を下回らないもの、ということを米国が謳ってるではないか。つまりは、同程度の要求水準になるであろうことは、ほぼ確実なんだぞ。

米韓FTAがどういう中身なのかを見れば、TPPが交渉妥結・批准手続き・発効となってでさえ、その後4年間は見せない、ということの意味が分かるであろう。